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グリルチキンはカリカリで 〜カフェランチ日記〜

わたしは一度「あの場所に行きたい」と思いついたら居ても立ってもいられなくなり、ちょっと無理をしてでも時間を見つけて行ってしまうときがある。

先日も、無性にコンランショップ新宿本店に行きたい衝動にかられた時期があり、せっかくならカフェのある新宿本店に行こうと思い浮かび、出かけることにした。

前回訪れたのはもう6年程前だった。
その当時は新宿がどんな街なのか、コンランショップがどんなお店なのかも知らなかった。

6年前のかすかな記憶を辿ってみる。

新宿駅から少し離れたところにあり、休日は静かな立地。
店内も落ち着いた雰囲気でゆっくり商品を見ることができた。
特にカフェはとても落ち着いた雰囲気で椅子や机の色合いがとても好このみで、ケーキとカフェモカがとても美味しかった。
そんな印象だ。

そして先日のある日曜日、お昼すぎに新宿に降り立ち、いざコンランショップへ向かった。

新宿西口から出ている無料のシャトルバスに乗り、10分かからず到着した。
まずはカフェでランチをしようと決めていたので、さっそくカフェに入った。

人気も少なく、6年前と変わらない落ち着いた雰囲気。
新宿から徒歩15分ほどのところにあるとは思えない静けさだ。だけれどオフィス街のど真ん中に位置することもあって、都会の雰囲気が混ざり合っている。

普段平日は近場で働く人々の憩いの場になっているのだろうか。
だとしたら、今日は空いているしちょっとラッキーな気分だ。

ランチにはチキンと玉ねぎ、ポテトのグリルを注文した。
食後にホットのソイラテを頼んで、さあ、落ち着く準備も万端だ。

しばらくすると店員さんがランチをテーブルへ運んでくれた。
そして、テーブルにお皿が置かれた瞬間、美味しそうなその料理にすぐ目が行ってしまった。

チキンは見ただけで外側、特に皮目のふちが見るからにパリパリジューシーに焼けている。
お皿に少し顔が近づいただけで、ほわんと温かい熱が立ち込めて肌に伝わる。
耳をすませると、チキンはカリカリとまだ音を立てている。
横に添えられた玉ねぎはとろりとしていて、じゃがいもも良い感じの焦げ目だ。

さっそく、ナイフでチキンに切れ目を入れてみた。ナイフの縁が皮目に当たってサクサクっと音を立てる。
一口頬張ると、それは美味しいチキンだった。

味付けは塩コショウのみでとてもシンプルで、それが何より嬉しい。お肉の旨味をシンプルに味わえる。
そして外はカリ、中はジューシーで焼き方が絶妙だ。どうやって焼いているのだろう。

そして付け合せの玉ねぎはとろりと柔らかく、甘くて美味しい。玉ねぎそのものの甘さというかんじ。
ポテトはふっくらアツアツむちっとしていて、こちらも申し分ない。良い塩梅でグリルされている。

チキン、玉ねぎ、じゃがいも、すべて味付けは塩コショウだけ。
それこそがとてもありがたい。

焼き加減も味付けも、素材それぞれが持つ良さが引き立っていて、とても好みの味だった。

外食だと、こうしたシンプルなグリルはなかなか味わえない気がする。

こんなふとした料理との出会い、その経験こそがたまらなく嬉しい。
あまりにも美味しくてこんな出会いが嬉しくて、夢中になってパクパク食べてしまった。

食後に頼んだソイラテも温かく優しい味でとても美味しかった。
落ち着く味だ。
机の木の木目と相まって、何だか良い感じの写真も撮れた。


ああ、本当にすてきなお店だなあとその雰囲気と一緒にソイラテを味わい、とてもすてきな一人時間を過ごすことができた。

インテリアは青い椅子に木の木目が愛らしいシンプルな机。
洗練されたデザインなのに、あたたかみがあってとてもリラックスできる。

ここで時間を忘れてのんびり読書をしていたいな。
家の近くにあったら何度も通うに違いない。

カフェでのんびりした後はコンランショップのお店家具を愛で、ああ、いつかこんな家具に囲まれて暮らせたらなぁ…と妄想を膨らませた。

そして、お店でステキなエプロンを見つけ、購入した。
家具はまだまだ手を出せる余裕はないけれど、いつか自分のお金で買えるようになりたいな、なんて思ってみる。

都会ならではの静けさを味わいたいとき、一人でこっそり来よう。
また一つ、都会のオアシスを見つけた。


●コンランショップ新宿本店
https://www.conranshop.jp/brand/stores?c=1

●新宿パークタワーへのアクセス
https://www.shinjukuparktower.com/access/


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