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京都、日の出うどんと新緑の岡崎散歩

連休が明けてすぐの先日、ちょうど妹の仕事が休みだったので二人で京都市内をドライブした。

今回のメインイベントは、日の出うどんのカレーうどんを食べることだ。
京都には美味しいうどん屋さんがたくさんあるが、遠出してでも、並んででも行きたいお店の上位に日の出うどんがある。

カレーうどんや鶏卵うどんが有名で、何を食べても美味しく、両親が長年大好きなお店でもある。わたしが知らぬ間に二人でデートで出かけてはこちらのカレーうどんを食べていた。

わたしが訪れたのはごく数回で、かれこれもう10年くらい足を運べていなかった。
ずっと行きたい行きたいと思いながらも、人気店なので週末だと並ぶ必要があり、アクセスも駅から少し歩くところにあり、なかなかチャンスがなかったからだ。

だが、今なら平日に時間もある。妹も休みだ。よっしゃ、行くしかない!
ということで、妹が車を走らせて連れていってくれた。

日の出うどんは、平安神宮ロームシアター京都がある岡崎エリアから徒歩約15分のところにある。そのエリアの市営駐車場に車を停め、五月晴れの天気にも恵まれ、歩いてお店へ向かった。

13時頃に到着したところ、わたし達の前に二組待っている方がいた。20分程順番を待ってお店に入り、わたしは「きざみ揚げとわかめのカレーうどん」を頂いた。

その名の通り、きざんだお揚げさんとわかめ、ネギが入ったシンプルなカレーうどんだ。

まずはお出汁を一口頂くと、カレーとお出汁の風味、そしてとろっと感が絶妙で、「お、おいしい…」と思わず声に出してしまった。
カレーのパンチがしっかり効いているのに、お出汁ととろみがまったり優しく、身体に染み渡ってくる。そして、アッツアツだ。

お揚げはそんなお出汁をスポンジのように吸ってじゅわり。
わかめはあっさりしていて、カレーのパンチを和らげてくれる。アツアツふうふうしながら食べる合間にちょっと小休止でき、バランスが素晴らしい。

そして、うどんは柔らかめで、これまた優しい。これぞ関西特有の柔らかさだと思う。
お箸でうどんを持ち上げてすするのも良いが、わたしはこのうどんをレンゲにちょっと乗せて、お出汁と一緒にゆっくり口に運ぶのが好きだ。

妹は牛肉の入った肉カレーうどんを食べていたので、わたしもお肉を一切れもらって食べてみた。お肉はカレーうどんとは別に甘辛く炊いてあるようで、砂糖と醤油の甘辛い味がカレーのお出汁とマッチして本当に美味しい。

そうして最後まで無心になって、一口一口味を噛み締めながら頂いた。改めて、本当に美味しいカレーうどんだった。

とにかくお出汁が奥深くて優しい。だけど、しっかりパンチの効いた「カレーうどん」なのだ。
やっぱり並んででも食べたい味だと実感した。

そして、店主の方がとっても優しい。各席にはティッシュ箱や一味などの調味料が整理整頓され並んでいて、お水のポットも置かれている。
店内は味のある雰囲気かつとても清潔で、お店を大事にされていらっしゃる様子があらゆるところから感じることができる。
どこを取っても本当にすてきなお店だ。

京都に日の出うどんがあってよかったとしみじみ感じつつ、店員さんにお礼を言ってお店を後にした。


その後は、岡崎エリアに戻るついでに日の出うどんの南側にある永観堂と南禅寺を散策した。

京都は桜の時期も紅葉の時期も良いけれど、それと同じくらい、わたしは新緑の時期をおすすめしたい。
新緑の、生命力あふれる緑と明るい青空がとても気持ち良く、散策にもぴったりな気候なのです。

こちらは永観堂の正門から少し入ったところから中を写した一枚。

階段あたりに人がいらっしゃり遠目からこっそり撮ったため決して良い写真ではないけれど、永観堂や南禅寺の後ろ(写真右上)には山があり、その新緑もお寺や建物と一緒に眺めて楽しむことができる。

そして、永観堂を通り過ぎてしばらく進むと、南禅寺がある。

こちらは南禅寺の三門から正面に見た境内。新緑のもみじが青空に映えてとっても美しかった。

こちらはお寺の公式行事で使われる法堂。

こちらはサスペンスドラマの撮影でもよく使われる水路閣。
南禅寺の境内にあり、修学旅行生5人が水路閣の柱の下でポーズを撮って写真を撮っている姿が微笑ましかった。

そして、南禅寺周辺には他にも蹴上のインクライン、動物園もあり日中を通して楽しむことができる。

また、ロームシアター京都にはスターバックスと蔦屋もあるので、ちょっとした休憩にもぴったり。

そこからすぐ近くの京都国立近代美術館にはパスタが美味しいカフェがあり、疎水に面したテラス席もある。新緑はもちろん、春には桜を愛でながら一息つくことができ、こちらもおすすめだ。

天気の良い日に散歩をするもよし、本とコーヒーを買って公園でのんびりするのもよし、動物園や美術館巡りもよし、寺社仏閣を巡るのもよし、写真を撮るのもよし…

京都の良さを、季節を愛でながら存分に楽しめる場所だと改めて感じた。



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