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Quest3でVR酔いを防ぐために効果があった4つのこと

今年の秋、Quest3が発売された。豊かなVRライフにおいて解像度が上がるこというのは、アナログテレビから地デジ対応に変わるような大きな変化だ。

届いたあと、せっかくだからとVRに降り立ち、すぐにふらつくことになった。原因はVR酔いだ。Quest2では問題なかったのに。こうして、新たな戦いが始まった。

そして今。VR酔いはほぼなくなり、快適なVRライフを送れている。

今回は、Quest3のVR酔い対策として実際に効果があったものを紹介する。ちょっとでも同じ悩みの人の参考になれば幸いです。


1. 瞳孔間距離を調節しよう

Quest2からQuest3になり大きく進歩したのが、「瞳孔間距離の調整が細かくできる」点だ。Quest2なら三段階(58mm, 63mm, 68mm)だったのが、Quest3では53~75㎜の範囲で自由に設定できるようになった。ならば酔いづらくなったかというと、そこに落とし穴があった。

レンズが良くなりすぎて、瞳孔間距離が合っていなくても、きれいに見えてしまうのだ。そして見えるからと何となくの設定でやっていると酔ってしまう、と。

そのため、Quest2のとき以上にきちんと瞳孔間距離を測定する必要がある。

瞳孔間距離を測る方法は主に三つだ。

① メガネ屋で測定する or 過去の測定結果を調べる
② スマホのアプリを使う
③ 定規で測定する

一番のオススメは①だ。過去にメガネを作ったことのある人なら、調べればデータが出てくると思う。ZoffやJINSであれば、ネットでログインすれば確認できるはずだ。

②も選択肢としてはありだ。おでこにクレジットカードを乗せた自撮りで瞳孔間距離を測定するアプリがある。

実際にやってみると、メガネ屋での測定結果と0.5mmだけずれた結果が返ってきた。それなりに使えそうだ。

③はオススメしない。測定したら何ミリもずれてしまった。

瞳孔間距離が正しくないと、何をやっても酔いが治らない状態になってしまう可能性がある。逆に言えば、ここができれば酔い問題の半分は解決したも同然、かもしれない。


2. ヘッドストラップを変えよう

Quest3を使っていて気になることがあった。ゴーグルが頭にフィットしない。どうしてもゴーグルの下部分が浮きかけるような状態になる。つまり、レンズが目に対してちょっと斜めになっている。

当然、酔いの原因になるだろう。

そこで、ヘッドストラップを新たに買うことにした。幸い、今は公式よりも安い商品が出始めている。

ちなみに僕が買ったやつはこれ。オススメ! と書こうと思ったが品切れ……。

おそらくレビューの高いやつならどれでも問題はないと思う。4000円ぐらいするが、その価値はある。


3. 画面を暗くしよう

酔いやすい理由の一つに、「刺激が強い」ことがある。実際、画面が暗い時間を増やすとVR酔いが減るという研究結果もあるとか。

暗闇シーン挿入による VR 酔い軽減方法の研究(第 26 回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集)

つまり、画面を暗くすれば酔いが改善されるということだ。

Quest3のメニュー画面には、スマホと同じように画面の明るさを調整する場所がある。そこで明るさを最小にするのがおすすめだ。

明るさ調整の記事を貼っておく。記事はQuest2用だが、方法は変わっていないはず。


しかし、Quest3での暗さ設定には限界がある。もっと暗くしたい。そこで使えるのが、VRChatでお世話になっている「OVR Toolkit」だ。こちらの「Brightness」を調整することで、より目にやさしい設定にすることができる。

僕はBrightnessを50ぐらいにして使っているが、その程度でも意外と明るく問題なく使えている。


4. とにかく慣れる!

やれることは全部やった。改めてゴーグルをかぶる。おお、酔わない! と思ったのもつかの間、1時間たつと目に違和感が。片目だけ疲れている。

色々記事を調べてみて、共通して出てくる言葉があった。それが、「やっていれば慣れていく」ということだ。となれば、酔わない程度の短時間でくり返しやっていくしかない。

こうして一回2時間ぐらいのVRを繰り返す日々が始まった。すると、たしかにだんだん疲れなくなっていくではないか。相変わらず酔いやすいワールドに行くと酔いの予兆のようなものが出てくる。しかし、普通にしている分には問題なくできるようになってきた。

昨日は4時間連続でも目は元気だった。これは、克服したといってもいいでしょう!


他に有効な方法

せっかくなので、今回試した以外でも有効とされている方法をまとめておく。

5. いいPCを買う

フレームレートが低いと処理落ちして酔いやすくなってしまう。快適なVRはハイスペックなPCから。デスクトップPCならGPUのみを変えるのもありだ。

6. 酔い止め薬を飲む

VR酔いのメカニズムは車酔いと同じだ。そのため、酔い止め薬も効くとされている。特に酔いに弱い人にはオススメだ。

7. 体調を整える

これも車酔いと同じかもしれない。体調が悪いときは酔いやすいもの。そんなときはインターネットをやめておとなしく寝ましょう。


快適なVRライフを!

今後VRが普及していくと、VR酔いの研究もさらに進んでいくのだろうか。酔いに弱い人がVRをあきらめてしまう人がいたりするので、そういう人も問題なく使えるようになるといいなと思ったり。

これを見てVR酔いが少しでも改善されればうれしい。

それでは、VRChatで会いましょう!

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