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スナック社会科vol.6「音楽と社会 bonobos蔡くんと人間 蔡忠浩のこれまでとこれから」が終わりました。

ごあいさつ

 あっという間に二日もたっていました。16日はご参加いただき誠にありがとうございました!。そして、満身創痍かつお忙しい中(本当に…想像以上でしたね…)横浜までおいで下さった蔡さんに最大限の感謝とリスペクトを。配信でこれからご視聴される方も多いと思うので、詳細なレポートは後ほど改めて。取り急ぎお礼と補足まで。
 また、アーカイブは3/1(金)23:59まで繰り返しの視聴・ご購入ともに可能ですので、お時間のある時にお楽しみください。

 また、ご参加された皆様からのご意見・ご感想も受け付けておりますので、是非ぜひお寄せください。

「音楽と社会」プレイリスト

 皆様から寄せられた「音楽と社会を想起する1曲」(私も入れさせていただきました)と蔡さんのこの1年でぐっと来た曲をプレイリストにしました。アンチspotifyな方もいらっしゃると思いますので、アーティストや曲名だけ見てそれぞれリストを作成しお楽しみいただいても良いかと思います。

 ドミートリイ・ショスターコヴィチ/交響曲第7番ハ長調作品60、通称「レニングラード」を上げてくださった方がいて、全くクラッシック音楽に疎いので即ググりましたが、「私は自分の第七交響曲を我々のファシズムに対する戦いと我々の宿命的勝利、そして我が故郷レニングラードに捧げる」と表明したことで「レニングラード」と通称名がついたとのこと。
 第二次世界大戦中にレニングラードで作曲されたということ、そして共産圏に留まらず国内外で支持されながらも、ソ連のプロパガンダ性を感じるとして批判もあったこと、そして現在も続くロシアのウクライナ侵攻から、ファシズムに追われ反ナチスを掲げたイスラエルがパレスチナで行っていること、長い曲を聴きながら頭の中でぐるぐるしていました。あげてくれた方ありがとうございます。
 また、「Froating」と上げて下さった方がいらしたのですが何曲かあって誰か分からず、もし見てたら教えてください!。
 あと、ビオレータ・パラの「Volver a los 17(17歳に戻れたら)」のメルセデス・ソーサとミルトン・ナシメントverを今回の資料に詩を寄せていただいたフリンジ34さんから「音楽と社会を想起する1曲」で上げていただいたのですが、ミルトン・ナシメントとのverが見当たらずメルセデス・ソーサのみのverとなっております。

ビオレータ・パラのこの曲は、歌詞もメロディも外からやってきた社会ではなく、内側から生成されていく社会の感触がします。メルセデスソーサとミルトンナシメントのバージョンは、性別を感じさせない二人の歌声が、人と人の交わりの中から生まれてくる社会を感じます。

フリンジ34さんより

と、あったのでミルトン盤も探さねば。ビオレータ・パラもメルセデス・ソーサも貧困の中、政治に翻弄されながらも歌一本で壮絶な人生を生きた女性で、様々な人が思う1曲というのは出会いと発見(もともと知っている曲であっても)がありますね。ぜひ、こちらもお楽しみくだされば。

本の話

 後半、質問に答える中ら出てきた書籍の紹介を以下に。

 柳美里著「ゴールドラッシュ」、舞台は横浜黄金町で始まり、個人的にもスナック社会科的にも思い入れの深い地域であります。蔡さんがこの本を引き合いに出された流れも驚きでした。けれども、ラストを思い出してなるほどと。確かに生命と光について考えさせられる作品。また読み返さないと、と思っています。

 そして、二人して「相場~、相場~。」と名前が思い出せなかった(失礼いたしました)相場英雄著「アンダークラス」。読者には事件のたびに膨らむメモ帳でおなじみ警視庁捜査一課継続捜査班・田川信一シリーズですが、単体でももちろん楽しめます(内容は楽しくない)。また、このシリーズは刑事ものミステリーでありながら社会問題を掘り下げ照射するものにもなっています。このアンダークラスでは技能実習生問題が、当事者からも日本経済からも見渡せる内容だと思います。(他に「震える牛」では食肉偽装問題、「ガラパゴス」では偽装請負問題と就職氷河期の非正規労働から抜け出せない問題、などが書かれています。)
 しかし、蔡さんの読書量と幅は底知れないものがありますね。

取り急ぎ、以上。
また改めて追記します。つたない司会でお聞き苦しいところもあったかと思いますが、精進してまたいつか蔡さんをお呼びできたらと思います。
本当にありがとうございました!!。

本番中の写真 ネイキッドロフトのステージに左側に手ぶりをしながら話す蔡さん蔡さん、右側に司会のサトマキの写真
本番中の写真「ライオンとサイモン」の話のあたり

※あと、いつも冒頭で私に難聴があることと、そのため聞き返す場面があることを言っているのですが、今回すっかり忘れてしまっていたので、聞き返しや耳を寄せる場面があるのはその為ですのでご了承くださいませ。
 


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