見出し画像

[2024]水掛祭ソンクランに行ってきた

ソンクランに行く!行くったら行く!

2024年4月12日〜14日、タイ、バンコクで開催されているソンクランというイベントに参加した。タイの旧正月にあたるこのお祭りは日本では「水かけ祭り」として知られている。
元々は仏具に入れた水をかけるお祭りだったらしいが今は水をかけるという部分だけが残っていて、自分からすれば「他人に水をかけてもいいお祭り」というだけのものだ。
今年は運良く12日〜14日が金土日で参加するのにうってつけの日程だった。

一緒に東南アジアをフラフラできる友達(最悪はぐれても何も気にしず別行動できる程度の友達)4人に声をかけたが全員に断られた、誘うのが遅すぎたのだ。元々日本からの出発で予定していないから返事が来る前に自分の航空券だけは押さえていた。結果として一人で行くことになった。

4月12日金曜日

金曜夜、ドンムアンに到着。安い航空券にこだわりすぎて深夜の到着になった。ホテルはファランポーン(バンコク駅)の近くのホテルをとっていた。せっかく新しく開業した鉄道や空港バスはとっくに終わっていてタクシーに乗る以外の選択肢がなくなっていた。少しでも安い航空券を買ったのに結局意味がなくなっていたかもしれない。他の航空券の値段覚えてないから今更比較もできない。普段から使ってるGrabで配車してホテルに向かった。

初日で平日の為まだまだ水かけは大人しめ、でもある程度賑わっている場所では、水を掛け合っている姿があった。

観光客に水撃されるトゥクトゥクと晴れの日なのにびしょびしょの路面

なんとなく雰囲気を楽しむ程度にして初日はすぐにホテルで寝た。

4月13日土曜日昼

以前タイに行った時に余ったバーツは手元にあるがそんなに量はない。新たに両替をしたくないから買い物はなるべくクレジットカードでしたい。ホテルから割と近い場所に高島屋があることに気づいた。水鉄砲の調達に高島屋に行く。
Grabバイクで配車するとすぐに迎えに来てくれた。迎えに来たドライバーはヘルメットはないという。そんなことベトナムでは一度も言われたことがない。ベトナムよりタイの方が発展しているが、交通ルールに関してはタイの方がゆるいのだろうか。その後も何度かGrabバイクを配車したがヘルメットを準備してるドライバーはほとんどいなかった。場合によっては、ナンバープレートすらなかった。

早く乗れという空気を纏うGrabドライバー

高島屋はかなりデカかった。ソンクランだから入口の催事売場に水鉄砲は売ってて見つけるのには苦労しなかった。売られている中でなるべく大きい水鉄砲を買ってホテルに戻る。

禁煙

水着に着替えて、カオサン通りに行く。
警察がバリケードで通りを封鎖していて、決められた入口から中にはいる。
中は普段のカオサン通りとは全く変わっていて、水鉄砲を使ったサバゲーの舞台のようになっていた。

初めての水撃

水撃ブラザーズ

人生において見知らずの人をいきなり水撃した経験がなく、これやっていいもんかなぁという気持ちで少し歩く。歩いていると定期的に水撃を喰らう。「撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけ」ってことで反撃は必ずすることにした。そうしているうちに見知らずの人に水をかけることになんの抵抗もなくなっていった。

泥パックをしよう

水を掛け合う以外に泥のようなものを顔に塗ってくる文化もあるようだった。

なんのタトゥだ?

歩いていると、はっきり断らない限りは顔に泥を塗られる。恥をかかされるわけではなく物理的に。
これはありがたくいただいておいた。ご丁寧に服にまでしっかり塗ってくれた。

ブラみたいになった

この泥、塗ると水をかけられる率が上がる気がした。
泥がついていることで前のめりに祭りに参加していることが分かりやすくなるからかもしれない。その後気づいたが、他の参加者の顔が泥に塗れていると「水で綺麗にしてあげようかな」という気持ちが働く。たくさん水を掛け合いたい人は進んで泥に塗れるのをお勧めする。

正しき水鉄砲選び

カオサン通りをぐるっと一周歩き終わる頃には、頭からつま先までずぶ濡れになっていた。
ずぶ濡れになって気づいたのは、一度全身が濡れてしまうと追加で水撃されても気付けなくなるということだった。気付けなくなると相手に水撃を返せなくなってしまう。
ずぶ濡れになった後で気付けるパターンは3つで

  • 顔にかけてもらう

  • 強い勢いでかけてもらう

  • 冷たい水をかけてもらう

この3パターンに限られる。この内「強い勢いでかけてもらう」は、水鉄砲選びで決まってしまう。自分は両替をめんどくさがり手数料をケチり高島屋で水鉄砲を買ってしまったが、会場に来て水撃を食らった後で、相手の水鉄砲を確認して納得のパワーの水鉄砲を現地調達するのが正解だったなと思った。大は小を兼ねるである程度大きめの水鉄砲を選んでおいたのは不幸中の幸いだった。それなりにパワーはあった。
その他にも大きい水鉄砲を選んだ方がいい理由がある。
それは、

  • リロードのコストが下がる

  • 飛距離が伸びる

の2点。 会場での給水は水鉄砲のタンク一杯単位での課金になるため、タンクが小さいとその分割高になる。また、せっかく水をかけてもらえたのに射程距離外からの攻撃だと笑顔を返すことしかできなくなる。反撃したいなら飛距離が大事。

会場では売ってなかったが、この水鉄砲が最強だなと思ったのはオーシャンパックを改造した水鉄砲。

欲しい

タンクは使いきれないほどの水が入り、威力もある。背負えるから持ち運びも抜群。どうやって買うんだろう🤔

年齢は関係ない

会場を歩いていると、頭が禿げ上がったご年配のおじさんが楽しそうに水鉄砲を発射していた。

水を出し続けるおじさん
楽しそう

30代の自分ですら、水鉄砲撃つの10年以上ぶりなのに、このおじさん達は、仲間で集まって毎年楽しんでいるのだろうか。なんと羨ましい。

4月13日土曜日夕方から夜

日が落ち始めたら疲れたのでホテルに帰って休んだ。
お腹が減ってきたので、外に出たのだが、人が集まるところは、全てが水掛祭りの会場化していた。
とっくに乾いた服に着替えていたのにびしょびしょに水をかけられてしまった。
会場を出て歩いていて一番羨ましかったのがトゥクトゥクに乗っている外国人グループだった。

信号待ちを狙ってくるゲリラ

本来、トゥクトゥクはタクシー同様に乗車地点から降車地点まで人を輸送するモデルだが、ソンクランの間だけは一日チャーターするモデルに業態を変える。外国人グループは大量の水を積んだトゥクトゥクでゲリラとして町中の人に水をかけていく。楽しそうだ。なんと羨ましい光景。来年は友達と来たい。一人での参加は楽しさに限界がある。

4月14日日曜日

次の日は、会場を変えて、シーロム通りの方に行った。

頭上からの攻撃に注意

こちらは、4車線道路ですごく広い。でもやることは大きく変わらなかった。
カメラが来てたり、LGBTのパレードがあったり、エナジードリンク配ってたり、イベント感はこちらの方があった。
夜には帰りの飛行機に乗らないといけなかったので、一周して、水鉄砲をまだ持ってない子供に高島屋の水鉄砲を譲って、近くのSPA施設「湯の森」でサウナを楽しんで帰り用の服に着替えた。

帰り

帰りはスワンナプームからベトナムへ行く。
帰りもGrabバイクを使ったけど、道中も水かけ祭りは続いていた。
街のを走る車や路肩にはたくさんのエネミーが潜んでおり、飛行機に乗る用の服に着替えサウナでぽっかぽかになった後でまたもやびしょびしょにされた。

ロックオンされている
水をまく少年

これから飛行機に乗ることがわかってるGrabのドライバーはなるべく水を避けて走ってくれたけど、路面も濡れててスリップしそうでそれはそれで怖かった。
ちなみに、2024年はソンクランで200人くらい死者が出たらしい。全然不思議じゃない。
来年はぜひ、友達グループで再参加してみたいと思った。

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?