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YouTube再生回数36万回の全盲ママが語るリアルな日常

扁桃炎がやっと治りました。

高熱すらもネタにします。HARUです。

お休みをいただいてました。



と過ごしているうちに、ぼくの友人で全盲ママの西田梓さん@aが「 女子SPA!」に掲載されました。

ちょうど、「やれる大学ランキング」という、ある特定集団をランキングにしてジャッジしていると批判がある記事で炎上していた時でした。なんというタイミング・・・。

あずささんの記事やタイトルはわかりやすい丁寧な内容で編集されていて良かったです。



全盲のママが語るリアルな日常

「私は“目が見えないだけの普通の人”」 


あずささんとの出会いは、共通の友人の、ミナさん@Mina_Nonoを通じてでした。(その時のエピソードは、著書「グッバイ公務員」にも掲載しています)


あずささんとはもうすぐ約1年の付き合いになりますが、関西人パワーバリバリの30代でいつも元気をいただきながら楽しく一緒に仕事をさせていただいています。


ふだん目の見えない人にパソコンを教える先生をされていて、目が見えない人がどんなふうに生活しているかなどをリアルに伝える講演活動もおこなっています。


最初に聞いたのは、ヒカキンTVが好きだったようで、「動画の発信力ってスゴイですよね、私も動画を発信していきたくて編集してくれる人を探しているんです、編集してくれる人は探せばいくらでもいるけど、私の思いを形にしてくれる信頼関係が結べる人と一緒にやってもらいたくて」という話でした。


ぼくはもともと役所で働いていたし、障害を持っている人に関と関わってきていたので、「目が見えなくて大変そうだな」とか「かわいそう」っていうふうに思い込むこともなかったので、その点もあずささんにとっては良かったのかなと思っています。それで、編集担当として選んでくれて、定期的に仕事をいただいてます。

フリーランスとして独立してから最初は有料で仕事のオファーをもらえることが本当になかったので、めちゃくちゃありがたかったですね。



その後、

目が見えない人は

・どんなふうに買い物をしているのか?

・どんなふうにスマホを使っているのか?

っていうのがわかる動画を制作していきました。



自分だけでできなくても仲間を見つけて乗り越えていく

「目が見えないっていうと、目が見えなくて大変でしょ?とか、かわいそうって思い込んでる人が世の中に多くいるけど、私はスマホや目以外の感覚を使って移動し生活しているし、買い物する時は店員さんとコミュニケーションをして買い物できているんですよ。学校のアイマスク体験ってあるんですけど、結局見えないのは怖いとか、自分は目が見えていて良かったっていうところで止まっちゃうんですよ。私はそれ違うなって思っていて、見えなくても耳や鼻、足とかの感覚をもっとみんなが感じて豊かに生活できたり、お互いの違いを理解しあうことを伝えたいんですよ」


このように以前から言っていました。

そこで、あずささんはオリジナルのワークショップを作りました。

その後、昨年の11月に東京都日野市の中学校で講師として講演・ワークショップを実施できることに。


しかし、あずささんは、目が見えないので撮影もできないし編集もできません。ぼくは撮影も編集もできるけど、大阪からあずささんが住んでいる東京まで撮影に行くには交通費もかかる・・・。


そうしていたら、ある日、「ハルさん!動画撮影していただける人が見つかりました!がんばってきますね!」とメッセージが!


てか、中学校の全校生徒の前で講演・ワークショップですよ?

すごくないですか?

どんな動画が届くのか楽しみにしていました。



そして撮影された動画を見てみると、

・自己紹介、エピソード紹介

・アイマスクをして手の感覚でお金の種類を当てることや、箱の中に入っているものが何かを当てるワークショップ

・アイマスクをして視覚以外の感覚をフルに使って校内を歩くワークショップ

・生徒・先生の感想

の大きく4つの構成になっていました。



ぼくがインパクトに残ったのは、

「西田さんが目以外の感覚を使って充実して生活を送っていることがわかった」

「目が見えない中で歩いてた時に、友達の言葉がすごく良かったのでぼくも自分にできることを考えて人のために動きたいと思った」

という生徒の感想でした。



あずささんが今後も生徒にワークショップを行なえるようにしていきたい

上の生徒の感想で注目すべきポイントは、


・ダイバーシティ(多様性)を理解した


ということです。


「価値観」は「過去の体験」から作られます。

あずささんは、生徒たちに本当に豊かな体験を提供したんだなと感じました。今の時代に必要なのはこういう授業だし、あずささんにはこれから全国の学校でワークショップを行なっていってもらいたいと思ったんです。


ということで、ぼくは「全国の学校の先生に見てもらうことをメインに動画を作りましょう」と提案し、作ったのが下の動画です。

この動画を学校の先生や教育関係者が見てくれて、「生徒がこんなに興味を示している!」とか、「みんなの価値観が変化してる!」と感じてもらいたいなと思っています。


学校は学生を集客しているライブハウス。


教壇には先生だけではなく、生徒も立って良いと思うし、外部からいろんなゲストを招いて生徒に豊かな経験をしてもらえたら最高ですよね。



まもなくユーチューバー?ドキュメンタリー映像の再生回数を見てみると366,893回になっていた

これはぼくが制作したものではありませんが、約1年前にあずささんが「これからはYouTubeで動画配信をしていきたい」と言っていた時に合わせてアップロードしたものです。(製作 :林原あずささん)


チャンネル登録者数は、729人になっていて、広告収益化を開始できる1,000人まであと少しです。


チャンネル登録者数を増やすには??

SNSのフォロワーを増やすには??


っていう話がよく出ますが、SNSだろうとYouTubeであろうと、大切なのは「視聴数」なんですよね。


「見たくなるもの」であることが必要でそこに人が集まるから、

広告を貼らせてほしい」

宣伝してほしい」

というオファーが企業やスポンサーから来る。


昔は、テレビの「どの番組」であり、「どのチャンネルか」っていう争いでしたけど、SNS時代では「誰」っていうめっちゃ細かい単位で乱立しているんですよね。


役所や会社を退職して転職したりフリーランスでビジネスをやっていくには「フォロワー数は関係ない」って思ってちゃマズいわけです。

フォロワー数は、視聴数に直結するので。



「自分自身の経験・失敗談と当たり前」がみんなの役に立つ

でも、ニュアンスが難しいんですけど、

「フォロワー数を増やす」のが目的ではなく、「世の中の困りごとをオリジナルコンテンツで応える」という姿勢が大事ですよね。その結果、フォローしてくれる人が増えていくという。


本人からしたら当たり前のことでも、周りからしたら当たり前ではなくて、「全盲の娘がいるけどどうサポートしてあげたら良いんだろう」と悩んでいる世のママにとってあずささんの存在はかなりありがたいものだと思います。


(以下、あずささんのブログより)昨年11月、日野第三中学校で実施した「視覚以外の感覚を使う」という授業を一本の動画にして公開しました。私が話している様子、生徒が体験している様子、生徒自身の言葉での感想、そして担当の先生との振り返りをまとめたものです。公開直後から、続々とSNSでたくさんの方にシェアやいいね、コメントをいただいて、本当に嬉しく思っています。
当日お手伝いいただいた方々、動画編集を熱い思いとすばらしい技術で仕上げてくださったストーリークリエイターのHARUさんに感謝です。
さて、この動画をアップした翌日のことでした。
娘がこんなことを話してくれました。
学童でお弁当を食べていると、お友達から「お母さん目が見えないのにどうやってご飯作ってるの?」と聞かれたそうです。これまでも何度もあったことです。
「普通に作ってるよ」
と答えたのだとか。
そのエピソードを話してくれた後も、見えないのにどうやって買い物してるのかと聞かれたこともあったようです。
「サービスカウンターっていうのがあって、そこに行くと店員さんが手伝ってくれるよ」と説明したそうです。

見えないのにどうやって歩くのかを聞かれたときも、
「白杖っていう棒みたいなのがあってさ、点字ブロックっていう黄色いボコボコがあるからどこでも普通に行ってるよ」
そう娘の言葉で話したようです。
周りからこういうことを言われると、悲しい気持ちになると教えてくれました。目が見えるお母さんと同じなのに、何も変わらないのにって思うそうです。

娘が
「目が見えないことは恥ずかしいことでも悪いことでもないのに」
と言っていました。いつも私が話していることです。
この話になると、何度も「みんな見えない人がどんな風に生活してるか知らないから、目が見えないと何もできないって思うんだと思うよ」と答えています。そしていつものように「ママに話しにくいと思ったら、別の人でもいいからね。ばあばでもいいし、担任の先生でもいいし」と話しました。

「ママ、目が見える友達いっぱいいるでしょ?でも、みんな目が見えない人と会ったのはママが初めてだったんだと思う。
でもさ、どうやったらママが一緒にできるかな、楽しいかなってみんな考えてくれてるよね。
『あずささんは見えないからこれはできない、あれはできない』って人、ママの友達にはいないよね。
みんなさ、ママが目が見えない人だから友達になったんじゃないよ。ママがママだからみんな友達でいてくれてると思うよ」
と話しました。すると、娘が、大人になって目が見えない人と出会ったら、どうやったらその人も一緒にできるか考えるね、と答えてくれました。

娘には話していませんが、実際目が見えない母だということが珍しくて近づいてきた人はたくさんいました。私もしばらく関わってみないとどんな人かは分からず、関わっていたことはあります。
でも、そんな関係は長続きしないのは言うまでもありません。
相手は私が「目が見えない母」であることしか興味がないわけです。
こちらからフェードアウトしていったことがありました。
娘に「うちみたいにお父さんもお母さんも目が見えないお友達いるよね?」
と言うと、一人の小学二年生の女の子の名前をすぐに言っていました。
「その子に、今度チャンスがあれば同じようなこと言われたことあるか聞いてみるのはどうかな?」と話しました。そうだね、と答えていました。
とにかく一人で抱えないでほしい。
私に話してくれてもいいし、私じゃない人に話してくれてもいい。
最後に伝えたのは、いつものように答えたくないときは『わからない」って言って答えなくてもいいよ、ということ。
何度も何度も「お母さん目が見えないのに○○できるの?」と聞かれたら
「またその話か!」と思うこともあると思います。
そんなときは、無理して答えなくてもいいよ、そんなときがあってもいいよ、と話しました。
冒頭の動画の話に戻ります。
今の学校で教えている「アイマスク体験」は、見える人が目隠しをした状態が視覚障害者だと伝えています。見えることが当たり前で暮らしている人が突然視覚を閉ざせば「怖い」「何もできない」と思うのは当然です。でも、実際の私の生活は、目以外の感覚を使って暮らしています。
触ること、においを嗅ぐこと、音を聞くこと…。
これらの感覚を使って暮らしています。そこをもっと子供向け、大人向けに伝えていきたいなと思っています。
今の学校でのアイマスク体験が広がることに危機感を感じています。
娘の話を聞いて、やっぱり「伝え続けるしかない」と思いました。
娘には私の思いを伝え、世の中には「見えない私の暮らし」を発信し続けます。
このブログと動画をごらんになって「いいな」と思ってくださった方はぜひシェアしていただけると嬉しいです。長文にお付き合いいただきありがとうございました。(元記事)


ぼくもあずささんの活動を通じて引き続き力を発揮できればと思っています。全国の学校の先生方、教育関係者の方にこの動画を見てもらえたら最高です。


HARU



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今回の記事は以上です。

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