カジュアル統率者戦向けの追加ルールを考える
はじめに
カジュアル統率者戦について𝕏で話題になっていたので、統率者戦で良い感じにカジュアルな戦いをしたいときに追加で定めるルールを考えてみたいと思います。
例えば統率者戦の禁止カードはあくまで推奨であり、卓の許可があれば好きに変えて良いものです。今回は友達や知り合い同士で統率者戦をやるときに「このルールで遊ぼうね」と言えるものを目指します。
また、パワーレベルは4~6程度を想定しますが、どちらかというとパワーより一瞬で決着がつかないことを重視します。
現状の禁止カードを確認したい場合はここから
考察
誓い破りを参考にする
誓い破り……オースブレイカーの方が通りが良いでしょうか?
統率者戦と同じくハイランダーの多人数戦ではあるものの、プレインズウォーカーを統率者として使用するフォーマットがあります。
こちらではデッキ枚数が60枚だったりとその他にも統率者戦と違うところはあるのですが、実は禁止カードも割と異なっており、《魔力の墓所/Mana Crypt》のような統率者戦ではおなじみの強力なカードが軒並み禁止されています。
誓い破りでのみ禁止されているカードを書き並べてみましょう。
《むかつき/Ad Nauseam》
《暗黒の儀式/Dark Ritual》
《最後の審判/Doomsday》
《召し上げ/Expropriate》
《満潮/High Tide》
《宝石の睡蓮/Jeweled Lotus》
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《マナ噴出/Mana Geyser》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《自然の秩序/Natural Order》
《絵描きの召使い/Painter's Servant》
《原初のうねり/Primal Surge》
《天智、サヒーリ/Saheeli, the Gifted》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《歯と爪/Tooth and Nail》
サヒーリを除けば統率者戦でよく見かける面子が揃っていると思いますが、友達に「このリストのカード抜きで遊ぼう」と言われたとして納得できるかどうかですね。私は二つ返事でOKすると思います。
個人的にはとても納得できるリストですが、まだ考察の余地があります。
カジュアルをカジュアルたらしめるもの
偉大なるマローの言葉です。
カジュアルを名乗るからにはいわゆる再現性をとことん下げるべきです。ハイランダー構築の統率者戦で再現性を高めるカードと言えばそう、サーチカードです。
サーチカードは膨大な種類があり個別で禁止するのは難しいですが、かといって一括で禁止してしまうとお気に入りの統率者まで禁止になる可能性があります。困った……。
あいつのサーチを許すな
そもそもサーチカードやドローカードの問題点は、勝っていて余裕のあるプレイヤーがさらに勝ちにつながるカードを持ってきてさらに有利になってしまうことです。
一方、逆転したいプレイヤーが全除去をサーチするのは卓としては健全です。
つまり全員がサーチカードに対しての対抗策を最初から握っていれば、ここぞという部分は止めることができますし、勝っているプレイヤーは他プレイヤーに集中して止められることが予想されるため、そもそもサーチ自体しづらいことになります。
その「対抗策」はどんなものであるべきでしょうか?私はゲーム開始直後からサーチを否定するカードと聞くと、とあるカードを思い浮かべます。
そう、《灰流うらら》です。
MTGから始まるTCGに名を連ねる遊戯王OCGで誕生した彼女は、MTGで例えればライブラリーを探す行為を含むカードを0マナで打ち消すことができるカードです。彼女の力を借りれば1人が突っ走って終了、ということにはまずならないでしょう。
つまり彼女を全員1枚持った状態でスタートすれば概ね解決ですね!
え、手札上限?墓地から回収される?そもそもクリーチャーではない?
……ちょっと厳しそうです。《疑念の影/Shadow of Doubt》あたりの調整版のオリカを用意した方がルール的には無理がないかもしれません。あるいは紋章にするとか。
とにかくカジュアルな戦いにおいてはサーチ行為にリスクが付随した方が健全な戦いになると私は考えます。読者のみなさんはいかがでしょうか?
おわりに
競技ゲームと違い、カジュアルゲームは勝っても負けても楽しく終われる可能性があるため、誰が勝つかは重要ですが、どう勝ったか・どう負けたかも同様かそれ以上に重要なものです。
参加者全員が笑顔で終われるマジックを目指していきましょう。
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