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有り得ない理論と有り得る理論の判別

ある程度の科学知識があれば、「波動医学」や「振動医学」は、説明文を読んだだけで、あり得ないことが判別できるレベルである。単なる振動では量子力学特有の量子効果ではなく、量子力学とは無関係である。

それに対して、「量子磁気医学」は量子効果によって説明される現象であり、科学的に有り得ることである。体表に磁気を加えるだけの簡単な治療法であるから、実際に試してみれば、事実か、否か、即刻、真偽判別はできることである。

ところが、医師たちも、患者たちも、理論が書かれている電子書籍を読むことも、実際に治療を行ってみることもしない。ただ、バカにするだけである。科学的思考ができないから、有り得るかもしれない、とさえ思わないのだろう。天動説信奉者たちは、ガリレオの望遠鏡を覗くことさえ拒否した。患者たちも、医師たちも、この程度のレベルである。

まあ、難解といわれる量子力学に基づく現象である。簡単な治療法であるからといって、メカニズムが単純であることを意味しない。        超電導現象が冷却するだけで起きるとはいっても、そのメカニズム解明は容易なことではなかった。超電導現象の発見は1911年のことであるが、メカニズムの解明は1957年である。その研究に対して、ともにノーベル賞が授与されている。