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ファンクラブ、活性化の極意。

こんにちは~!
昨年、アクセルエンターメディアに転職したファンクラブディレクターのなべと申します。

今回は…
”ファンクラブの事”
さらに
”活性化させていくためのちょっとしたコツ”を
僭越ながら、少しだけご紹介させて頂ければと思います。

自己紹介

私は冒頭にも記載したように、
昨年アクセルエンターメディアに入社致しました。

…実は今の会社で4社目。
これまで大学4年生から現在に至るまでの約13年の間
(…年齢バレちゃいますね笑)、
すべての会社でファンクラブ担当として業務に携わってきました。

これだけ言うと
「どこまでファンクラブの仕事が好きなの?」
と思われるかと思いますが実は少し違うんです

【ファンクラブの仕事】が好きなのではなく
ファンの方が好きそうな事を考えたり、
ファンの方の笑顔を見えるだけで幸せになれる
ちょっとおかしな人だと思ってください(笑)

なのでプライベートでも特定のアーティストの
ファンの動向をひたすら追いかけて
書き込みだけで心理分析しながら、
時間を楽しむ変わった人間なんです(笑)

そもそもファンクラブ担当とは?

っと私の個人的な話は置いておいて…

そもそもファンクラブ担当って何をしているのか。

…っと投げかけておきながら申し訳ないのですが
ファンクラブ担当と言っても一概にコレ!
と言えることはありません。

ファンクラブのシステム運営会社の中で
サイト制作の知識も身に着け、
芸能事務所のファンクラブ担当と話をしながら
コンテンツを提案&サイトの更新業務、
発送データの作成など言葉通り、「運営」を
メインに重要な細かい業務を請け負うファンクラブ担当…がいれば

芸能事務所内でアーティストと直接関わりながら、
取材や撮影を行い、コンテンツ(グッズ製作含め)や
イベント制作をしながら一部の更新作業もするファンクラブ担当…もいる。

この業務内容はあくまで一例です。
会社や担当アーティストによって立ち位置も変わる。
けっこう多岐にわたるんです。

これまで前職3社での私の業務は
どちらかというと一例で出した後者メイン。

芸能事務所でファンクラブ担当だった私が
アクセルエンターメディアに入社して最初に行うことになったのが
担当になった事務所さんへの運営改善のご提案でした。

ファンクラブ運営の大事なポイント

そもそもファンがファンクラブに入る事自体、
当たり前な事ではありません。

年間約5,000~6,000円の会費を払う訳です。
月額にすると400~500円程ではありますが、
ファンの方が日頃からアーティストに投資する機会は
CD、イベント・LIVEチケットに雑誌、グッズ、カフェ…
LIVEの遠征代などなど
想像以上に多い。

もちろん大好きなアーティストを応援するというのは大前提ですが
ファンクラブに入会する人の多くの目的は
今も昔も「チケット」です。

ただこの「チケット」のメリットが最大化されるのは
「チケットが取りづらくなった時」。
ですが全てのアーティストがそういう状況ではありません。

特にこの2020年~約2年間はコロナの影響を
大きく受けたエンタメ業界。

LIVEが出来なくなるとこのメリットを少しも生かすことが
出来なくなり、再開の目途が見えるまでの間、
会員数が減ってしまったファンクラブも決して少なくはないと思います。

そこで大事なのが日頃から細かい事で
「いかに会員に優位性を持たせることが出来るか」
となるわけです。

コツその1:徹底した「ファン優先」の告知

その優位性を持っていただくために必要な事の1つは、
しっかりとした情報出しです。

改善点を探すと意外にも「ファン優先」を考えて
徹底されていない事が多かったのが告知でした。

SNSが普及している今、番組の出演情報や雑誌の発売情報は
個別にメルマガをせずSNSやオフィシャルサイトのみに
掲載をしているファンクラブが多かったんです。

でもそれだと決して高くない会費を払っている会員に対して、
情報は自分で取りに来てくださいね。
と言っているようなものです。

確かに人によってはSNSにアップすることの方が
情報を得る上では早いかもしれません。
ですがそれでもこちらからしっかりお届けするという事に意味があります
会費を払ってファンクラブに入会する人に
アーティストの必要でない情報はないはずです。

また突然だから流せなかったではなく、突然だからこそ、
ファンクラブの方だけには届けよう。
運営側はこの意識をしっかり持つことが大切です。

ここに更なる付加価値をつけるのであれば
一般の方にお知らせするよりも最低でも1時間~理想は3時間前には
ファンクラブ会員には先行して情報をお届けする事。

ファンの方はいち早く情報を得ることにも力を注いでいます。
少しでも会員であることのメリットと優越感を感じてもらう事。
その為にも情報出しは徹底すべきだと思っています。

実際、ファンでないない人に情報が拡散されているのは
ファンである方たちが得た情報をSNS上に書き込んでくれるから。
話題はそうやってつくられているんじゃないでしょうか。

コツその2:SPECIALなコンテンツの提供

また既存会員の優位性をアップさせる一つとして
普段提供していないSPECIALなコンテンツを設けるのも
ファンクラブ会員として特別感、優越感を演出する一つです。

ファンクラブ会員しか買えない会員限定グッズや
例えば前の席を確約した会員限定チケットなどもその一つ
…ではありますが、
基本的には追加のお金をファンの方から頂く特典です。

そうではなく無償でいつもとは違ったSPECIALなものを提供する。
例えばファンの方の結婚式、
個人的なお祝い事などの時に
アーティスト本人から個別の動画メッセージを
もらえる権利を獲得できるなど。
絶対にファンクラブでしか、また他の人にも譲渡できないSPECIALな特典。

対象者を継続●●年以上~などにすれは継続促進にも繋がります。
周年の時、1年に数回など実施頻度は下げることも
特典に特別感を演出する一つになります。

最後に

…とここまで長々と話してしまいましたが、
あくまで私の主観と一例です(笑)

私自身、実際何年やってもファンクラブ運営について、
慣れる事も完全に理解することも出来ません。

正直、ファンのみなさんに寄り添いながら
アーティストのイメージも保たせながら
ビジネスを成り立たせる事の難しさの壁に
今でもぶつかっています…

サービスを考えるときにファンであるポイントと
そうあるべきでないポイント。
その判断も難しい。

時代も変われば、ファンのみなさんの趣向も変わりますし、
自分も歳をとるので…(笑)
だからこそ情報収集は欠かせません。

でも何年たっても変わらないのは
ファンのみなさんがいるからこそ
アーティストが活動も行えて
私達の仕事も回るという事です。

だからこそアーティストを応援したいという
ファンのみなさんへの感謝の気持ちを忘れず
これからもいいファンクラブの在り方を
追及していきたいと思ってます。
以上、ここまで読んでくださってありがとうございました。