ケパの起用問題に関して

チェルシーとトッテナムの試合が終わり、見事快勝できました。
マッチレビューはこの記事を書いてから始めます。
しかしまずは、ケパの状況に関して私見を述べたいかと思います。

カラバオ決勝の件は皆さんご存知の通りです。
ケパは交代を拒否し、PK戦までピッチに残る事を選びました。
サッリの判断を明確に拒絶したわけです。
交代を拒否した事例は幾つか知ってはいるものの....
カップ戦の決勝でこんな事になるとは驚きましたね。

チームは彼に罰則として「給与1週間分をチェルシー財団に寄付」を与えたそうで、
サッリ自身もケパからチーム全体に謝罪があったこと、
この問題は既に解決した、と明言しました。

私個人の見解ですが、サッリはケパを今後チームから外したいでしょう。
いくらコミュニケーションのエラーが原因だと彼自身が話しても、
指揮官の決断を選手がピッチ上で拒否した事実は余りに大きい。
それもチームとしては敗北を重ねて難しい時期でした。
更にタイトルの懸かった試合でそれが起きてしまった。
そして、負けてしまった。

負傷の可能性があったケパよりも、
経験がありなおかつシティに長らく在籍していたカバジェロを
PK戦で起用したいとサッリが思ったのは理に適っていたと思います。
それだけに、ケパの態度は"ワガママ"と言われても仕方がないです。

サッリが毅然とした態度を示さなければ、
選手からの求心力は瞬く間に失われていくはずです。
それこそ、「俺もやりたいようにやらせてもらうよ」
なんて言い始めてプレーする選手が出てくるのは時間の問題。
ケパが今季ピッチで見れなくなっても、
私個人としては残念とは思ってもおかしいとは思いません。
それが率直な意見です。

ただ実際のところ、サッリはケパを起用しそうですね。
スパーズ戦では流石に先発こそ外れましたがベンチ入りしています。
(流石に先発させたら、上記のように求心力を失っていたでしょう)
今後も起用しそうだなと思う理由としては、
チェルシーがFIFAから受けた補強禁止処分の影響が大きいかと。
仮にケパを干したとして、
現状今後2回の移籍市場でチェルシーは新選手を獲得できません。
カバジェロ、もしくは実績に欠ける若手GKでやりくりせざるを得ないわけです。
厳しいとしか言い様がありませんね。

今季も未だリーグ戦4位以内を目指している真っ最中、
ELの決勝トーナメントだって残っている。
もし来季以降もサッリが指揮を継続したいと思うのなら、
今季これ以上敗北を喫するわけにはいかないわけです。

であれば...選手と和解し、
チーム内での不満を解消していく方針にしたいはず。
「終わった問題だ」とし、
影響を最小限に抑え込もうと判断した結果が、
罰則とスパーズ戦のベンチ入りに繋がったのかな、と。

ただ...ベンチに入ってもピッチには起用しない可能性はあります。
ケパが先発に名を連ねない限り...
この問題に対して解決した、と断言できる日はこない気もします。