マガジンのカバー画像

社会人のための”教育ってそうなってるのか!”講座

186
学校・子どもたちを応援したい社会人のために、キャリア教育コーディネーターが学校・教育について解説。無料メルマガも配信中!登録はこちら。https://submitmail.jp/… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

授業の成果は「実現度」「到達度」で検証せよ【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

ちょっと前のことになりますが、今年度の キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 最終発表会が終わりました。   (https://ax-factory.com) 弊社の受講生だけではなく、 群馬、愛知、九州からの発表と、 リアル・オンラインで先輩たちの参加もあり、 とても濃い学びの場となりました。 参加してくださったみなさん、本当にありがとう! 最終発表に向けて、 午前中は実施した授業の振り返りをしていたのですが、 私から受講生みなさんには こんな「ふりかえりの視

教育に関わる人のネットワークによって生まれること【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

週末に、NPO法人アスクネット・NPO法人JAEの開催する ENGINE@関西に参加してきました。 https://engine.asknet.org/kansai/   ※3/20には東京でも開催されます。    https://engine.asknet.org/tokyo/ 基調講演から分科会まで 学校、企業、行政、コーディネーターなど、 さまざまな立場からの事例が盛りだくさん。 主催のアスクネットは この「ENGINE」をこんなふうに表現しています。 ”教育に関

キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コース、 今年度も学校での授業実践が終了し、 残す活動は、ふりかえり・検証・報告書となりました。 毎週、チームで議論を交わしながらつくってきた授業。 授業をやって終わり、ではなく、 ひとりひとりの「これから」に つなげてもらえるといいなぁと願っています。 そこで、あらためて、 キャリア教育コーディネーターに必要なスキルと知識って どんなものなんだろうと振り返ってみたいと思います。 ●正しい知識と情報収集は大前提。 いわずもがな、で

”教育の最前線”の歩き方ー3/20ENGINEのみどころをご紹介!ー

「キャリア教育といえば」の老舗NPOであり、キャリア教育コーディネーター仲間でもある、NPO法人アスクネットのイベント「ENGINE」。 3/20にオリンピックセンターで開催されます。今回も企画からお手伝いしてきている「裏側」から、「みどころ」というか「こだわり」というか、教育に興味がある方・教育に何か関わってみたい方向けの「歩き方」をご紹介したいと思います。 ●わかりにくい国の教育施策を理解するには? 国の教育施策は、文部科学省のWEBサイトで公開されています。教育に

子どもは一斉に同じことをしないといけないのか【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

たまたま見ていたNHKスペシャルが、 「学校のみらい」というテーマでした。 ※ダイジェストがありました。  https://www.nhk.or.jp/campaign/koe/kodomo/kiji_20240127.html 不登校の子どもが30万人、 というキーワードだったのですが、 内容は不登校に関することだけでなく、 学びの個別最適化の事例にも触れられていました。 不登校は、 学校に行けない・行かないことが問題というより、 (問題行動と判断してはならないとされて

探究でいちばんむずかしいのは「課題設定」【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

先日、桐蔭学園の公開研究会(オンライン)に参加してみました。 未来への扉という探究の授業に関する公開研究会で、  (https://www.miratobi.jp/jitaku) 特に「課題設定」がテーマでした。 講演の中で福島大学の調査にも触れられていたのですが https://region-data.net.fukushima-u.ac.jp/information/126/ 回答した教員の55.6%が 「探究方法の指導(問いの立て方、仮説の設定、まとめ方等)」に 指導

キャリア教育に関わることは自分の人生と向き合うこと【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

キャリア教育コーディネーター養成講座実践コースをやっていると、 いつも思うことがあります。 「キャリア教育に関わることは、  自分の人生・キャリアと向き合うことになる」と。 例えば、授業を企画するとき。 その学校・クラスの子どもたちの状況や 先生の願いをしっかりお聞きすることが前提ですが、 同時に、キャリア教育コーディネーターの想いも 実はとても大事だったりします。 これがないと、ただの御用聞きになってしまうから。 キャリア教育コーディネーターである自分は、 子どもた

コロナ禍をきっかけに見直す修学旅行【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

2022年度実施の修学旅行についての調査として 2つの業界団体からの報告書が出ています。 ・日本修学旅行協会  「教育旅行年報データブック2023」  https://jstb.or.jp/pages/154/ ・全国修学旅行研究協会  修学旅行の実施状況並びに「学びの集大成を図る修学旅行」の取組について  http://shugakuryoko.com/chosa.html これらの修学旅行の調査からは、 コロナ禍で中止や実施時期の変更をしていたものが 少しずつ復活してき

個別最適な学びとキャリア教育の関係を考える【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

先日、私立の小学校の研究授業に潜り込んでいました。 「個別最適な学び」について学びたくて。 「個別最適な学び」がキーワードとして強調され始めたのは、 令和3年1月の中央教育審議会答申 「「令和の日本型学校教育」の構築を目指して   ~全ての子供たちの可能性を引き出す,    個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」 あたりからではないかと思います。 この中で、背景にひとつとして、 2019年5月にOECD(経済協力開発機構)が発表した “Learning Compass

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 出前授業ですべてが実現できるわけじゃない

私たちのような学校外の人材が 出前授業という形で学校で授業を行う場合、 ついつい欲張ってしまうんです、という話です。 キャリア教育コーディネーターの実践コースの活動の もっとも大切なシーンのひとつに、 「授業の企画を考える」があります。 中でも大切なのが、授業のねらい(ゴール)の設定。 ここで思わずやりがちな「失敗」が、 「壮大なゴールを設定してしまう」というものです。 企画する私たちにも、 子どもたちへのいろいろな願いがあります。 どんな大人になってほしいかとか、 ど

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 教育施策に関わる情報、何から調べたらいいの?

今年もキャリア教育コーディネーター養成講座 「実践コース」の活動が始まりました。  (https://ax-factory.com) 実践コースのキックオフでは、 必要な知識の「原典にあたる」ワークも重視しています。 知識についてどこまで知っていたらいいのか、 言いだしたらキリがないという部分もあるのですが、 キャリア教育コーディネーターをめざす方たちに 「このあたりにアンテナをはっておいてほしい」を ピックアップしてみたところ、 けっこうなボリュームになってしまいました。

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】総合的な探究の時間の「評価」について学ぶ

私の備忘録的な内容かもしれません。 仕事で必要になりそうなので、 いま、総合的な探究の時間の「評価」について勉強しています。 国立教育政策研究所からも、こんな参考資料が出ているのですが・・・ ●「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料● https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/hyouka/r030820_hig_sougou.pdf 総合的な探究の時間をサポートするにあたって 話題にのぼってくる「評価はどうするのか」という

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 「学校」を多面的に見る。そこに正解はない。

小中高のキャリア教育実践基礎講習 (https://ax-factory.com) 集合研修の3日目が終了しました。 3日目の大きなテーマは 「学校とのコミュニケーション」。 教育支援をしたい、 学校に関わりたい方にとって 気になるテーマだと思います。 この日は、3日間の集合研修の中でも 最もゲストが多い日でして、  ・現場の教員  ・教育行政  ・コーディネーター と、「学校」というひとつの対象を 複数の視点から見ていく1日になります。 この多角的な視点、 学校につい

【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】 教育に関わりたい方のための情報検索のポイント

今年度のキャリア教育支援人材養成講座もスタートし、 いろいろな受講生の方にお会いしています。 さらにこの夏は、某企業向けの研修を担当しており、 学習指導要領改訂の基礎知識に加え、 教育に関する情報収集ってどうやるの?というあたりも あらためて整理していました。 そこで今回は、 教育に関わりたい方のための情報検索のポイントについて まとめてみたいと思います。 *************** まず、これはこのマガジンでも何度もお伝えしていることですが、 報道情報を鵜呑みにし