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【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】ゲスト講師の授業、イニシアチブは誰のもの?

企業や社会人が小学校などに行く「出前授業」
この授業の時間って、
イニシアチブを取るべきは、誰だと思いますか?

 1.ゲスト講師(企業や社会人)
 2.先生
 3.コーディネーター

コーディネーター・・・ってのは、論外として、
出前授業のイニシアチブは、先生なのかゲスト講師なのか。

出前授業のよくあるパターンとしては、
まずは先生が「導入の挨拶」をして、
「では、ゲスト講師の方、どうぞー!(あとはよろしく!)」で
ゲスト講師へ「バトンタッチ」になることが多いです。

これ、実はコーディネーターにとっても「ラクな仕事」だったりします。
授業が始まってさえしまえば、
あとは滞りなく終わりさえすればいい、とも言えるので。

でも。それでいいのか。

私が長くご一緒している練馬区のアニメ授業
とある小学校で、3つの学年の「総合的な学習の時間」のお手伝いをしています。

何年も実践を積み上げてきたということもあり、
背景に「ゲスト講師と先生の信頼関係」もあるのですが、
この学校では、子どもたちの前に、
ゲスト講師と先生の両者が
「同時に登場する」シーンが多く出現します。

バトンタッチ、ではないんです。

授業の全体で見るとゲスト講師が話す時間は長いです。
でも、授業の流れを作るのは、先生。
ゲスト講師の役割は、
その職業のプロでないとできない話やアドバイスをすること。
先生は、ゲスト講師の言葉を繰り返し、
子どもたちにわかりやすく噛み砕いたり、
さらに子どもたちから言葉を引き出す。
もちろん、ワークショップが始まったら、
個々の子どもたちの状況に合わせて声をかける。

「ゲスト講師の方、あとよろしく!」で始まる授業よりも、
子どもたちの姿勢や前のめり感が格段に違うことは
想像に難くないのではないでしょうか。

こうした出前授業になれば、
その出前授業は打ち上げ花火に終わらず、
学んだことが日常の中に定着していくはずです。

ゲスト講師が来る出前授業であっても、
「学校の授業は先生がイニシアチブを握るもの」
だと私は思っています。

キャリア教育コーディネーターとしては、
先生の専門性とゲスト講師の専門性が最大限発揮される、
そんな授業づくりを常に目指したいと思っています。

 *実はちょうど1年前にも、同じテーマでブログを書いています。
  よろしければ、こちらもどうぞ。

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松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部社会学科卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factoryを設立。
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