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性交成功セイコー!

セイコーマート、ご存知だろうか。
先月は北海道に行っていたので、滞在中はよく行っていた。
釣行の際は茨城に出向くのだが、なぜか茨城にもあり、先日また行ってきた。
ここ数ヶ月、なぜかセイコーマートの利用率が多い。

セイコーマートは一見コンビニのような体裁を保っているが、
実はコンビニとはちょっと違う。

創始者である西尾長光の「西」と「光」からセイコーマートと名付けられた。
成功でも性交でもなかったところは、私としては非常に残念である。

1971年に札幌に大一号店を出店。その後規模を拡大し、現在では1196店舗。
現在では北海道・茨城・埼玉に店舗を構える。

お膝元の北海道での強さは並大抵ではない。
北海道のコンビニシェア率を見ると、
1位がセイコーマート・2位がセブンイレブンである。
店舗数で言えばセイコーマートが100件ほど多いが、
さほどセイコーマートの勢力を感じるほどでもない。

並大抵ではないのは、あの広い北海道で、人口カバー率99.8%というところだ。
セブンイレブンは5%前後にとどまる中、99.8%をカバーするのは尋常ではない。
つまりほとんどの道民はセイコーマートを利用することができる。

北海道一番の都市である札幌では、セブンイレブンの店舗数のが多い。
セイコーマートは道民のライフラインであるという自負があるため、
稚内であろうが、不採算店舗であろうが、人口をカバーするために
広域に店舗を分散させてきた。

2018年の北海道胆振東部地震では、他の店が軒並み休業する中、
95%のセイコーマートが自家発電で店を開き、
様々な物資を無料で配ったという。

セイコーマートではコンビニのお家芸である
ドミナント戦略(集中出店)を行っていないことはわかった。
大手コンビニが地域密着とうたうのであれば、
セイコーマートは超ウルトラ地域密着なのである。

もう一つ特徴的なのは、これもコンビニのお家芸である
フランチャイズ化を推進していないということである。
なんと8割の店舗が直営だということだ。

以前はフランチャイズ化しており、
茨城と埼玉を始め、日本の数カ所にフランチャイジーが存在した。
しかし運営会社の経営難などもあり、契約は破棄されてしまった。
埼玉と茨城だけはセイコーマート自身が経営を引き継ぎ
今も運営を続けている。
関東に物流拠点が欲しいという理由だったそうだ。

フランチャイズ化のメリットは、急速に店舗数を伸ばすことができることだが、
実際に運営するフランチャイザーは別の会社の人間である。
ビジネスである以上、投資を早く回収しようという動きが活発になる。
フランチャイズではあるものの、運用の舵をフランチャイザーに渡すことに
なってしまうのだ。

セイコーマートの強みは、
そういったコンセプトの中で「内製化」を推進してきたことにあると分析する。
これは大手コンビニチェーンとは一線を画する戦略だ。

小売だけではなく、製造や物流の会社を子会社として立ち上げ、
ほぼ全ての活動を自社でコントロールしている。
サプライ チェーン マネジメンット!である。

他にも色々あるのだが、もう書ききれないほど面白い会社なのだ。
店内調理が自慢のホットシェフのカツ丼も本当に美味しいものだったし、
北海道でしか出回らないようなブツが関東でも手に入る。
近くを通った際はぜひ寄ってみることをオヌヌメする。

セイコーマートの成功ストーリーから比べたら、
性交を成功させることなどとりとめのない話なのだ。

企業の成功論は数あれど、
それだけに収まらない企業がたくさん存在する。

企業が体系化された経営理論に則り経営する傾向にあるのであれば、
その考えを覆すような手法を取ることで出し抜くことができる。

おっリジナル万歳!
性交万歳!
セイコー万歳!

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