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ネーミング芸術

薬を作ることを「創薬」と言うらしいが、
日本製薬工業協会の情報によると、
創薬には9〜17年の期間がかかり、200〜300億円の開発費がかかる。
しかも新薬として認められる確率は10,837分の1らしい。
詳細はよくわからないが、新薬を作るハードルはとても高い。

そんな中で、感動してしまうようなネーミングをかましてくる企業がある。
開発者の血と汗の結晶などつゆ知らず、
親父ギャクも顔負けのネーミングで上市してしまう。

その代表的な企業、小林製薬さん。
有名商品がたくさんあり、ネーミングセンスが優秀なものばかりだ。

まずこちら

熱さまシートであり、熱さましシートではない。
そこを略してしまうセンスである。

続きまして

アイボン。
私はコンタクトをしない派だが、この商品が出た時ばびっくりした。
液体を入れた容器を目につけて、パチクチパチクリである。
新しい商品だけに、アイボン!と勢いをつけましょうと言うことかと思いきや
EYE +BORNの略らしい。得意のカタカナ語である。
目が生まれ変わると言う意味合いでつけたらしいが、
それならばEYE +REBORNではないのだろうか。
アイリボンという名前でも悪くなかったんじゃないか。

このネーミングどうやらカテゴリ分けができるらしい。
・サカムケア(さかむけ)→なんとかケア系
・ズッキノン(肩こりからの頭痛)→なんとかノン系
・ガスピタン(お腹の張り)→なんとかピタン系
・のどぬ~る(喉の痛み)→ーや〜で伸ばしちゃう系
・トイレその後に(トイレクリーナー)→需要ポイントを描写
・ボーコレン(膀胱炎)→おそらく2つ以上のテクニックをミックス

小林製薬のネーミングセンスの根底には
「覚えやすい」「リズム感」「1秒でわかる」というモットーがあるらしい。

とんでもなく苦労して作った商品のネーミングをこれでGOする。
とても柔軟な組織なのだろう。大阪の企業ということもうなづける。

数ある製薬会社の数ある製品の中で目立つのは難しいことだ。
何かと制約の多い製薬業界なので、製品同士がコモディティ化しやすい。
小林製薬はネーミングという手法で差別化し、
今ではそれがブランドとなっている。

製品の命名を決断する会議にミスターセンクスをインバイトしてほしいものだ。
その際には美女を一発で落とすことができるフレグランス
「ビジョころん」を役員会議に提案したいと思う。

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