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理解できないアメリカンジョーク

スターバックスフレンドのジルさんが突然隣で大爆笑し出した。
知らない人のために書くと、ジルさんはシアトル出身のアメリカ人だ。
お気に入りの店内BGMが流れると歌い出したり踊り出したりするので、
あまりびっくりはしないのだが、
あまりにも笑っていたのでどうしたん?と聞いてみた。

犬の画像を見てジルさんは笑っていた。
そこにはこう書かれている。

If you love someone set them free, if you hate someone set them free.
Basically set everyone free and get a dog, people are stupid.

誰かを愛したら、その人を自由にしてあげなさい。
誰かを憎んでいたら、その人を自由にしてあげなさい。
みんなを自由にして犬を飼う。
人間は愚かだ。

拙い英語力で訳すとこうだ。
ジルさんは隣でどや?おもろいやろ?という顔をしている。

1分くらい考えたのだが、ちっとも面白い部分を見つけることができず、
Sorry,I can't understand.と答えた。

ジルさんは全然いいよ!と言いながら丁寧に教えてくれた。
このジョークは英語のことわざをモジって作ってある。
If you love something,set it free.
If it comes back, it is yours.
If it doesn't, it never was.

もし貴方が何かを愛したなら、それを自由にしてあげなさい
もしそれが戻ってきたら、貴方のものです
もし戻ってこなかったら 最初から貴方のものではなかったのです

とっても良い考え方だ。
アメリカ人的な考え方なのかな?

でもジョークの要素は全く感じられず、
私は終始怪訝な顔で聞いていたと思う。

ジルさんも諦めたのか、最後に一言。
全然いいの、私も日本のジョークであんまり笑えないから。

ジルさんは結構はっきりしている。
したいことはする、したくないことはしない、
思っていることは発言する、思っていないことは発言しない。
こういうスタンスでいるということは、日本人にとって意外に大変なことだ。
ジルさんをずっと見ているわけではないが、そんな部分が垣間見えてくる。

そうするためにどうするか、ジルさんから1つ学んだことがある。
ジルさんは断り方がうまい。
日本人は申し訳なさそーに、もうシワっけござっセーンと断る。
なんか断られたこっちも嫌な気分になる時さえあるのだ。
ジルさんは満面の笑みでNOと言う。
そこには悪びれもなく、じめっとした感じもしない。

つまり一貫性を持つべきなのだと思った。
どっちつかずの対応を取るので、わだかまりが残ったりするわけで、
進学の際に文系と理系を選ぶかのように、
本心コースとお世辞コースを選ぶくらいの方が、
人間関係はうまくいくのではないかと思えてきた。

画像はチャップリン先生であるが、ご存知の通り先生は言葉を話さずに、
世界中を大爆笑の渦に巻き込んだわけである。
そこに私とジルさんのやりとりにあったような、感覚の違いはほとんどない。
世界中が笑っているのだから。
何が違うのか。
アメリカではこう、日本ではこうという文化に依存せず、
人間ならこうという視点でチャップリンは芸を極めたのだと思う。
国民の共通点ではなく、人類の共通点というコンセプトで取り組んだから、
人類を笑わせることができたのだ。

しまった、休みなのに真面目なことを書いてしまった。
廃人になろう。
レッツハイジン!

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