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バカについてのバカらしい話

馬鹿ってなんで馬と鹿なのという話をしていた。
私は馬とか鹿レベルの頭脳しか持っていない人間のことかと思っていたのだが、
「バカは馬と鹿の見分けがつかない」ということを教えてくれた。
そんなバカな!と思い、調べてみた。

大前提として、馬鹿という漢字は借字なのだそうだ。
漢字では莫迦、馬稼、破家、跛家等と表記するが、
馬鹿を含めいずれも借字である。
平仮名や片仮名でばか・バカと表記する場合もある。
じゃあ何が正解なんだろう。
正解がないなんてバカらしい話だ。

バカまじめに考えた自分がバカみたいに思えてきたが、続けよう。

バカの語源に関しては、ものすごい数の諸説がある。

サンスクリット(梵語)説がもっとも有力な説。
サンスクリット語で「痴、愚か」を意味するmohaの音写である莫迦の読みからくるとする説。僧侶が使っていた隠語であって馬鹿という表記は後の当て字であるとする。
→説得力がある。有力説になる理由も納得納得。

史記の「指鹿為馬(しかをさしてうまとなす)」の故事を語源とする説。
秦の2代皇帝・胡亥の時代、権力をふるった宦官の趙高は謀反を企み、廷臣のうち自分の味方と敵を判別するため一策を案じた。彼は宮中に鹿を曳いてこさせ『珍しい馬が手に入りました』と皇帝に献じた。皇帝は『これは鹿ではないのか』と尋ねたが、趙高が左右の廷臣に『これは馬に相違あるまい?』と聞くと、彼を恐れる者は馬と言い、彼を恐れぬ気骨のある者は鹿と答えた。趙高は後で、鹿と答えた者をすべて殺したという。
→これは私が聞いた説だ。
おつむが足りずに馬か鹿かわからないということではなく、
ちょっと踏み絵的なニュアンスがある。
従わず鹿と答えた者は、愚か者として殺されたという話だ。

・若者のwがbになって馬鹿者になってしまった説
・禅宗の仏典などに出てくる破産するという意味の「破家」と「者」説。
 破産するほど愚かな者=破家者=馬鹿者
・中国にいた馬という姓の富裕な一族が、くだらぬことにかまけて散財し、
 その家が荒れ放題となった説。
 馬家の者=馬家者=馬鹿者
などなど、本当にたくさんの諸説がある。

ちなみにバカとアホの意味は地域によっても変わってくる。
関東地方では
バカ=揶揄を含んだ意味 アホ=強い罵りを感じるガチめなやつ
近畿地方では
バカ=強い罵りを感じるガチめなやつ アホ=揶揄を含んだ意味

ひょんなきっかけから、新たな学びを得ることができた。
頭のネジがバカになっている私には関係のないことだが、
ふーんと思ったので書いてみた。

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