見出し画像

良い意味で教祖

宗教と聞くと、最高に尊いものであると同時に最高に怪しいものだとも思う。
いや、人間が悪用することで怪しくなるもので、宗教自体は尊いものであると思う。
宗教については全くの無知で、信仰心もないのであまり下手なことを言わないようにする。

先日EDCに行ってきた。幕張のZOZOマリンスタジアムで毎年行われている、EDMのフェスだ。
野球のスタジアムを利用して作られたステージには巨大な造形があり、野球場とは思えない雰囲気だ。
メインステージは2つのエリアに別れており、グランドはウェイウェイゾーン、スタンドはまったりゾーンと化していた。

女性DJとして名を馳せているAlison Wonderlandがプレイしている時、私はスタンドにいた。
その時に見た光景。初めて俯瞰でウェイウェイ族を見る機会に恵まれた。

上から見るとそれはそれは不思議な光景だ。
巨大な造形物のステージの下には1人の小柄な女性DJがポツンといる。
そこに数え切れないほどのオーディエンス。
当然彼女は日本人ではない。
One! Two! One Two Three Let's go!の掛け声で、ドロップに合わせオーディエンスは踊り狂う。
ここは非日常の空間。周りの目を気にせずビートに身を委ねることで誰もが解放されているように見えた。

ふと気付いたことがある。
これはまるで教祖と信者のようだと。
教祖のちょっとした掛け声で、信者は信じられないほどのエネルギーを放出する。

普段の世界ではどうか。
何を行っても反応さえない人。あいつはわかってない。人は変えられない。
人を動かす by デール・カーネギー的な感じだ。

One Two Threeで人を全力で動かせる世界はきっとここにしかない。
これが音楽の力なのか。

良い意味での宗教的な要素は、ビジネスの世界でも必要なのかもしれない。
結束力や所属意識、意志の統一などはある意味人を信じ込ませるという要素も必要になるだろう。

Alison Wonderlandがどんな人物なのか、興味が出ただろうか。
最後に彼女の写真を掲載し、終わりにする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?