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ストライキドストライク

サービスエリアはドライバーにとって憩いの場だ。
サービスレヴェルもぶち上がり、旅行の楽しみの一つとなっている。

そんな中、栃木県の佐野サービスエリアが14日から全てのサービスを停止した。
トイレなどは使えるらしいが、売店やレストランは完全に営業停止している。

経営元であるケイセイ・フーズの従業員が起こしたストライキで、
同社の信用不信から取引先業者とのトラブルが起こり、
結果的に同社の資金難が露見してしまったことにある。

佐野といえば佐野ラーメン。
高速道を下りなくとも佐野ラーメンを楽しめるこのSAは普段から人気がある。
利用者の多いこのお盆の時期にドストライクストライキだ。

取引業者から納入される商品がなければ、SAは運営できない。
物がなければ運営もできない。
運営ができなければ開店するだけ迷惑になる。

経営資源である、ヒト・モノ・カネを失った同社は一瞬にして経営困難になった。
それもこのお盆というタイミングに。

利用者の失望と同社への不信感と言ったら言うてもいうまでもない。
材料はあるが、納入されないことで多くの利用者が佐野ラーメンにありつけない。

経営者は利害関係者ときちんとコミュニケーションをとるべきだったと思う。
どんなに厳しい状況であっても、猶予は与えられたのではないだろうか。
「話せばわかる」ではないが、お盆中のストライキは回避できただろうし、
計画的に再起を図ることができたかもしれない。

人と人のトラブルが生んだ悲しいお盆の佐野ラーメンロスである。

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