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また歩ける日まで~PTのリハ徒然草~ 今日で全てが終わるさ… 

東京医科大学八王子医療センターに通うのも、今日で最後となった。
事の始まりは、去年の10月16日。
そして今日、12月15日、いよいよオーラスだ。

それでも、まだまだ右足首との闘いは続きそうで、今日はその戦略を練るために診察時に確認したいことだらけなのである。

年末だから、念のため早めに家を出る。やはり国道が渋滞していたが、高速道路はすんなりと走らせてくれて、予約時間の30分前に到着。
ありがたい、車の中でお世話になった先生方へお礼状を書く。
前もって時間があったのに、どうもかしこまってお礼状となると、尻込みしてしまっていたが、ついに今日渡さないとなので、格好つける余裕もなく感謝を綴る。

ああ、もう1年以上前になるのか。
今でも鮮明に思い浮かぶ、ヘリ搬送からの救命救急センターやその後の入院、手術、看護師さん達、同じ病室で仲良くなった方々、荷物受け渡しや差し入れをしてくれた心友、唯一の外との連絡手段だった携帯電話でのメッセージのやり取り…

どうやって恩返しすればいいのやら、本当に感謝しかない気持ちで胸がいっぱいになる。
生かされていることを忘れず、社会貢献していくしかない。
頑張るっきゃない。

何とか今年1月に仕事復帰できて、たった3セッションでヘトヘトになりながら、これが日常だったのか、と涙が出るほど仕事出来て嬉しかったくせに、どんどん動けるようになって仕事が忙しくなってくると、自分の自由な時間が欲しい、とやっつけ仕事のように取り組んでしまう時が出てきてしまうんだから、つくづく自分はまだまだだな、と思う。

忘れないように、何が大切なのかを確認するためにも、やはり自分は物書きをした方がいいと思った。自分のためでもあり、そしてこんなに色々と経験させてもらっていることを社会に還元すべきだからだ。
農作業、DIYは、無心に作業するのみなので、とっても気分爽快で楽しいから、ついついパソコンやノートで書き書きより優先してしまう。
足がこんなだから、あまり動けなくなったことだし!と去年張り切って始めたこのnoteも、ご無沙汰しております(笑)だ。

ある方から言われたが、「事故は大変だったでしょうけど、長尾さんは失うものより、得たものの方が大きかったですね」をまさに実感する1年だった。人との接し方は、自分でもびっくりするくらい、慈愛の心をもって接することが自然と出来ることが多くなった。自制心、丁寧さ、謙虚さ、と言葉にすると陳腐かもしれないが、これらも自然に湧き上がったままでいられるようになった。年を取るのは、何と素晴らしいことか、と思う。

去年、入院していた時が今までの人生の中で一番幸せだった、と心友に何度か話したが、全てを委ねたことのない、我の強い自分としては、本当にセンセーショナルな出来事だった。感無量である。

さあ、徒然と、今の気持ちを書き綴った。
忘れないで、さらに精進していきたいと思います!

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