読めないまとめられない…

ライティングが好きでライター職も目指している者が言ってしまって良いのかどうか、な話かもしれないが。

実は私、文章を読むのが苦手な方である。そして、文章の内容を要約したり時に書くのもまだ苦手である。

苦手だと気づいたきっかけ

幼稚園時代は割と本を読むことに対し抵抗はなかった。
けれど、小学校に入学して、最初の国語の文章読解のテストが全くできなかった。文章が読めない、というより、問題文をよく理解できなかったから。
でも、次第に問題文も理解できるようになり、回答も割と正答率が上がっていった気がした。
低学年の頃は本はそんなに読まない方だったけれど、小学校3、4年から、先生の強い勧めで本を読む習慣をつけようと努力した。
以前よりは本を読む習慣はつき、その時は理解できない、ということはそんなになかった。

小4で公文を始めてから、中学範囲の読解問題には最初、躓く事もあった。夏目漱石などの小説から出題されていて、最初はなかなか手強かったから。でも、問題を反復していくうちに理解はできるようになった。小説だからか、次第に内容も理解できるようになった。

小学校高学年〜中学の国語の授業は、テストの読解問題は割とできていた。授業で何回も読むし、テストも易問がほとんどだったからだ。この時までは、国語の読解はまあ得意だと思い込んでいた。
作文は苦手だった。何をどう書けば良いのが分からない、言葉が思いつかない、ということも多々あった。

その後、国語は私にとって確実な苦手教科となってしまった。
高校受験のために、夏休みに塾の夏季講習へ行き、読解問題をいくつもやったが、全然内容が頭に入ってこなかった…その後毎月模試にも行ったが、毎回国語の読解問題には大苦戦…
夏季講習や某通信教材で読解問題を問いていくコツを教わり、それで少しは理解できるようになったがそれでも苦手だった。制限時間内に読んで理解しなければいけない、というプレッシャーもあった。読んでも理解できない、時間がない…という焦りで、その後いろんな場で癇癪を起こしたのは本当に申し訳なかった。(ごめんなさい)(癇癪についてはまた違う要因もあるのでこれはまた後日記す)

学生時代の苦労

と、次第に国語が苦手なことに気づかされてしまった。
入学した高校は大学受験指導にあまり力は入れていない学校だったが、国語の授業はレベルが高かった…授業で何とか教科書を読んで理解まではできても、定期テストは難しく、点数はいつも低かった。中学の定期テストとは違い、ただ読めば解ける問題ではなかったのだ。「この文が表すことは具体的に何なのかを述べよ」「この箇所で主人公はどんな気持ちだったかを述べよ」…要素をまとめて書かなければいけなくて、その要素を出すのもまとめるのもできなかったのだ…
作文、感想文の類ももちろん苦手だった。感想文の課題もよく出されていたので、苦労することが多かった。
高校3年間は現代文にはとても苦労した。大学受験、私はセンター試験のみ現代文を受けたが、これもまた苦労した…

ベストセラーが読めない…

ショックだったのは、周りがみんな「面白いよ!」という感想を抱いたベストセラーの本でさえ、内容を理解できず最初の方で読むのを挫折してしまったこと。
ハリーポッター」シリーズがそうなのだ……
物語の冒頭からたくさんの英語の名前の登場人物が出てくる。名前を追うのも誰が何を言っているのかも追うことができなかったのだ……
(批判では全くないです。私もハリーポッター読んで楽しみたかった…)
他の小説は割とスラスラ読めるものもあったが、どちらかと言えば理解に苦労することも多かった。説明文は尚更。

社会人になってから

社会人になってからは、職業柄、レポートや報告書を書く機会があったが、実験データ等をまとめたものが大半だったので、テンプレートがあるということもあり、そんなに苦労はなかった。
けれど、何かを説明する文を書くのは苦手だった。
ある時、仕事で分析装置の特徴を説明する文を書くことになったが、これがまとまらないは、書いても意味の通じない内容になるは…で大目玉を喰らった。情けないと思った。

SHEに入会し、ライティングを学んだり、課題を出していく中で、意味の通じる文を書くようにすることを心がけるようになった。文章トレースもするようにした。
以前よりはライティングもできるようになったが、まだまだ未だに苦労することもある。
文を要約することも苦手である。

読めない、まとまらない時の脳内

文章を読んでも理解できない、要約できない時、焦る。その時、私の脳の中では単語がたくさんあるが脳の壁にあちこちぶつかっているような感覚になる。そして脳が疲労し働きが鈍くなっていることに気づく。
もしかしたら私は生まれつき文が読めないのだろうか…とさえ思ってしまった。(私は生まれつき話が理解できない、という特性もあるので、その1つである可能性もある…)


対策

文章が理解できない、要約できないことを克服していくためにはやはり文章トレースが良いのではないかと思う。ただ書き写すのではなく、一文一文、一語一語をよく吟味しながら書いていく。上手い表現があれば、ピックアップして頭にインプットする。
SHEに入会して、トレースもしようと心がけてはいるがまだまだ練習が足りない気がする。だからもっと頑張ろうと思う。


ライティングが好き、だけど文章が理解できない、わかりやすい文を書くことがまだ苦手な時もある。
というライターを目指しているのにこれは矛盾しているのか?と思うこともある。けど、ライティングが好きだし、本当はもっと文章を理解できるようになりたいという思いもあるから、日々鍛錬していくしかない。

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