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住んでいないのに帰る家の呼び方【コミュニティハウスアオイエ】


住んでいないのに帰る家の呼び方


「で、あやは今日なんで来たん?」
何それ、理由とかいるん?帰りたくなったから帰ってきただけだよ。
帰ってこいよって言っておいて、帰ってきたらなんで来るんとかいちいち聞くなっつの。


いつからだっけ、定期的に帰るようになったの。ああ、そうだ、出会いはイベントだったね。偶然同じ日に同じようなイベントをしようとしてたんだよね。

どっちにも呼ばれたけーすけが、こーたと私を繋げてくれたんだよね。そんなことを言うとけーすけがまんざらでもない顔をしそうだから感謝はもう十分しただろうし、これ以上はやめとく。

まぁ、正直なところ、どんな空間にだって、合う、合わないはあるからさ。誰にでも合う空間かといわれたらそんなことないかもしれないけどさ、

私はこーたと初めて会って、なんかわからないけど気があったというか、気づいたらアオイエに招待されてて、みんなを紹介されてて、気づいたら「今度行くね」ってまた言ってて、いつの間にか「今度帰るね」って言ってて。

正直、暮らしている空間に毎度毎度、「誰?」って人が現れたらストレスにもなると思うんだよね。なんだけど、みんな優しい。なんか、いつの間にか住人じゃないのに住人とどんどん顔見知りになってるし。普通に歓迎されてる私。他の短期滞在者とまで仲良くなっている私。ついにはアオイエのイベントにまで招待されている私。家は1箇所しか行った事がないけれど、他の家の住人とも仲良くなっていて、もはや何者?と自分でも問うくらいにはよくわからない立場だ。


ゲストハウスで働いてみたり、コワーキングスペースで働いてみたり、イベントを運営してみたり、いろんなカタチの空間創りをしてみて、その度に自分にとっての意義やその空間の意義を考える。そして、“帰る”という感覚がどこからやってきているのかも考える。

別に、毎日帰らなくても、そこで暮らさなくても、“HOME”という感覚は生まれる。HOMEという感覚がある場所には“帰る”という感覚がついてくる。


初めての空間で、「おかえり」と言ってもらえた時の安心感ってなんであんなに大きいんだろう。馴染めたのかな?と少し不安を抱えながら出て行くときに「行ってらっしゃい、またいつでも帰ってきなね。」って言ってもらえたときの安心感ってなんであんなにも踏み出す勇気を与えてくれるんだろう。


私がアオイエの皆さんに媚び売って、「アオイエは本当にいいところです!誰でもウェルカムでみんな面白くて素敵なところです!年齢もバラバラだし、いろんな経歴持った人がいるし、刺激ももらえるし、みんな優しいし、最高です!」なんて広める必要は正直ない。だって、別に、私、住んでないし。私が下手に宣伝して、合わない人が集まってきても迷惑だし。

“住んでいないのに帰る家”。綺麗な呼び方したけどさ。要するにそれって「友達の家」じゃん。

そう。友達の家。たくさんの友達が住んでいる家。その家に私が帰るという感覚を欲しくて付けただけ。そういうこと。

まあいいじゃん、なんか帰りたいなと思う感覚が生まれたんだから。それも、迎え入れてもらえるからだけどね。


「長旅から帰ってきたら住むんでしょ?」

それが本気で言っているのかは本人以外わからないし、私だってフラフラしてるし自由だし気分屋だからよくわかんないけどさ。

でも少しくらいは信じておこうかな。


ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

アオイエってこんなところ


そもそもどこかのシェアハウスに住んでいた事がない私がシェアハウスについて語っていいのかという話ではあるが、まあたまに帰る立場として、よくわからない立場として私なりに見えるものを真面目に書くとすれば、

“共同で暮らす”という事にきちんと向き合っている場所だなと思う。家族会議とかね。みんなでご飯食べたりとかね。イベントやったりとかね。他の家との交流もあるしね。あとコミュニケーションを大切にしているんじゃないかな。あと、いろいろな立場の人がいるから、それぞれの生活リズムの違いとか予定の違いとか気遣ったりね。「おはよう」と「おやすみ」と「行ってらっしゃい」と「行ってきます」と「ただいま」と「おかえり」を忘れない空間、私は好き。

一人暮らしをするという手段だってもちろん悪くなんかないけれど。赤の他人と住むなんてもしかしたらストレスもあるかもしれないけれど。でも、「赤の他人だった人たちと共に暮らす」ということは案外楽しいんじゃないかと思うし、他人の刺激で自分を見つめ直す事ができたり、学ぶこともたくさんあると思う、人生においてかけがえのない時間になるかもなとも思う。

ひとってさ、生まれるにも一人じゃ生まれられないんだよね。生きるにも一人じゃ生きられないんだよね。ひとって、ずっと誰かと関わり続けているんだよね。

私も一人になる時間欲しいし、誰にも邪魔されたくない時もあるし、でも、「おかえり」って言ってもらえる空間あるって幸せだなとすごく思う。誰かとご飯を食べることもすごく幸せなこと。まあ一人で食べたい人もいるだろうけどね。そういう人におすすめする空間ではないかもしれない。でも暮らしてみて変わった、っていうのもあるかもしれない。

“暮らす”ということに真摯に向き合ってみる、そんな時間を過ごせるんじゃないかな。

まあ、深くは知らないけどさ。私の目線だから。

詳しくは住人に聞いてみてよ。



Aya.

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