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もう一度秋元康の少女性を語らせて

私は乙女心を持つ男性を大いに尊敬しており

男らしくと強がらず眠ったはずの少年心のか弱さを露呈する男性を愛しております

あくまで彼らの作り出す世界観から汲み取ったものなので確定ではないですが、前者は身近な方だと9dayzのプロデューサーでありリムキャットのクマさんと電影と少年CQさんのプロデューサーの長田左右吉さんで、自他共に認めていらっしゃる秋元康さん、つんく♂さんで

後者はルースターズの大江慎也さん、おとぎ話の有馬さん、映画監督の塚本晋也さんに対してこのような感情を抱きました

シンプルにストレートの男性が女性として生きたような繊細な視点で歌詞に起こす事に驚きと興奮と尊敬の気持ちになります

男性も隠しているだけで女性同様の繊細な気持ちを持ち合わせていてそれを包み隠さず言語化をする事が得意なだけだから差別的と言われて仕舞えばそれまでですが、女が男に「分かってない!」と言った後に続く言葉が綴れる男性は本当に凄いと思う


9dayzの「M/E」を聴いた時に一語一句讃えたく、抜粋するのが勿体無いから全部聴いてほしいという気持ちになりましたが

「その目に映らない私はこんなに繊細なのにどうして分からないの?」

というフレーズが特に素晴らしいなと思いました。
察してほしい分かってほしいでも踏み込まないで気を使って不安にさせないでというこの歌の全てがここに集約されていると思いました。

男性側がこの歌詞を書くのは凄く勇気がいると思うのですが繊細で色っぽい三人にとても似合っていてプロデューサーとしての底力みたいなものも感じました



電影と少年CQさんの「Pa.Pa.La.Pa.」を聴いた時に素晴らしい二人のさらにその奥にいらっしゃる作詞家に着目してみようとじっくり耳を澄ましてみたら

「理屈はいいから求めてね」

というフレーズに喰らいました。
いたずらで愛らしい乙女のわがままな本音があの方が綴られているとい長田さんに実際にお会いした印象も相まって才能にため息が出ました

「この恋はもう大人じゃなくていい」ってちゃんと恋した人しか思いつかないような焦がれるような気持ちが集約されていてそれをお二人の透き通る声です歌われると重さがなくてずっと入ってきて凄く良いです

受け手の視点もしっかり持っているプロデュース力も尊敬します

ここからはタイトルに基づいていきます


秋元康の少女性が堪能できる居場所といえばかつてのチームB。
「100メートルコンビニ」は少し先を歩きながら男性の我儘も受け止める気持ちとそんな状況でもなんだかんだ彼を好きでいる自分に呆れているような女心を描いていて、シチュエーションは若い恋愛にありそうな設定でいろんな要素が楽しめます

「あんな彼はダメ 友達はみんな反対する」

というフレーズに秋元康は女子トークに参加したことがあると勝手ながら思いました。
この歌には一切男性視点が混じっておらず全力で少女になりきる秋元康の少女性に乾杯


AKB48の「JESUS」を聴くと高校生の頃に見た歌舞伎町の景色を思い出します。

若さゆえに無我夢中、がむしゃら、好奇心で焦がれた相手を追いかけて都会に出てきたもののその少女性を嗅ぎつけた男たちに出くわすという解釈をしました

他にも気になった方はこちらもどうぞ↓

https://note.com/aya_doll_die/n/n670a202bfb76

AKB48の楽曲は歓楽街に迷い込む理由がさまざまで何パターンもの少女が登場します

「制服が邪魔をする」は少女と大人の狭間でもがく反骨精神から

「ダルイカンジ」は少女にはとても大きく感じる家庭の悩みや学校に対する達観により居場所をなくした気持ちから

「残念少女」は無垢だとみくびった大人たちに対するいい子じゃない部分を分かってほしい構ってほしい気持ちから

「命の使い道」と「涙売りの少女」は思春期になって初めて訪れる自分の存在価値を考えたり大人と子供の狭間にいる自分をどうしたらいいかわからずいる大人たちに感じる放任感やまだ世間を知らずこのまま暗いトンネルを潜り続けるような不安に孤独を感じつつもオンナが芽生えて様々な感情から行き着いた鬱々とした気持ちから


渡辺麻友の「強情な純情」は子供にとって親が全てという状況から

彼女たちは歓楽街を彷徨います。

私が高校生の時に感動した曲は「命の使い道」です。そのまんま私だったから

電車の中で音楽を聴いていたら本当にふいに生きるのが嫌になったのです

だから秋元康は紛れもなく


少女だと思う


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