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シャドーイングの効果を最大限にするには②

上級への壁を突破する「一生モノの英語勉強法」

では、オリジナルの学習法である「学習シークエンス」をお伝えしています。

そしてそこに含まれているのがシャドーイング

最近注目されている英語学習法の1つでもあり、シャドーイングに特化したコーチングプログラムなんかもありますね。

が、シャドーイングをただ闇雲にやるだけではなかなか効果が出ないと思うのです。

そこで以下に挙げた一般的に言われる「シャドーイングの効果」について、1つ1つポイントをご紹介していきたいと思います。
先日公開した①についての記事はこちらからどうぞ。


【一般的に言われるシャドーイングの効果】
①英語のリズムが身につく
②発音が良くなる
③リスニング力が上がる
④スピーキング力が上がる


今日は②の発音がよくなるについて。

ここでの「発音」とは、1つ1つの音の発音(フォニックス)だけではなく、単語が連なって文になった時に起きる作用や、イントネーションも含みます。

シャドーイングをしているからと言って自然と発音が良くなることはありません。なぜならきちんと発音ができるようになるためには、発音のルールを理解しておく必要があるからです。

闇雲にやっている場合は恐らく、強く発音されるところだけ同じタイミングで発音してつじつまを合わせる。その後に続く早い部分はボソボソボソっと発音しているようないないような感じでやり過ごし。。。

そしてまた次の強く発音される音に合わせて、間に合わない部分は飛ばして追いつく。そんな感じになってはいないでしょうか。

たまたま今日も私の生徒さんたちと話してたのですが、シャドーイングしててなかなか難しいのが

I’m sick of it.

などのちょっとした表現。


ネイティブの人が発音すると sick と of が一緒になって一単語のように聞こえますよね。

この時に何が起こっているかと言うと、まずは皆さんご存知のリンキング。

sick の最後の音 /k/ と of の最初の音 /ɔ/ の音がつながって発音されます。

でも発話の中で起きている作用はそれだけではないのです。

of の /ɔ/ の音が、曖昧な /ə/ の音になったり、更には母音が完全に落ちて of の最後の音 /v/ だけになることもあるんです。

そして今度は of と it の関係もある。。。


こんな風に、一言と発音と言っても実際の英語では色んな作用が起きています。

どんな時にどんな作用が起きるのかをきちんと理解しておかないと、ただひたすらシャドーイングしていてもなかなか効果に繋がらないんですね。

一見同じスピードで声に出すことができていても、それがきちんとした発音になっているかは分かりません。

そしてきちんとした理解なしでは、いざスピーキングをする時にも活かせないということになってしまいます。


私の結論。

シャドーイングはとてもいい練習法ですが、きちんと発音できるようにするためのトレーニングであり、シャドーイングをするから発音が良くなるわけではありません。



私のお伝えしている
上級への壁を突破する「一生モノの英語勉強法」
では、

英語音声学に基づいた発音トレーニングを行なっています。

しっかりと理解して「きちんと聴けて、きちんと話せる」を目指しましょう♪



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