朗読劇「隣人-Neighbor-」

 2019年3月1日から3日、乙SUNらんど原作朗読劇「隣人-Neighbor-」が阿佐ヶ谷アルシェにて上演されました。
 おかげさまで大盛況となりまして、初日夜からほぼ完売というなんともありがたいこととなりました。
 お越しくださった皆様、ご出演くださったキャストの皆様、運営してくださったスタッフの皆様、主催の声珈琲齋藤様、本当にありがとうございました。
 私は今回ただの観客ではございますが、改めて感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。

 ずっと、私原作の朗読劇を観たいと思ってました。
 ええ、間違ってません。観たいと思ってました。
 私は自分の作品が大好きな人間なので、様々な形で自分の作品を見たいと思っております。
 ゲームを作っておるのもほぼほぼそんな理由で、自分が作った自分が好きな作品を自分が大好きなひものの絵で見られるという、まあそんな感じです。要は、ナルシストさんです。
(ただ、アニメでは見たいと思わないんですな、これが不思議なことに。きっとひものの絵じゃなくなるからでしょうね)
 で、今回ご縁ありまして、「隣人-Neighbor-」という作品を朗読劇化していただけることになったわけで、そりゃ喜んで全日程観に行くわけですよ。
 しかもど真ん中の一番いい席!
 これはもうね、幸せという以外の何物でもないわけですよ。
 本当に夢の中にいるような三日間でした。
 ひものにも見せてあげたかった! ただただそれだけが悔やまれることです。

 なんで朗読劇なのよ?
 そう思う方もいるかもしれませんね。別にボイスドラマでもいいじゃん、とか、ノベルあるからいいじゃん、とか、そんなご意見もあるかもしれません。ボイスドラマもね、本当にいいなあと思うんですよ、私的には。
 お芝居がね、好きなんですよ。お芝居と役者さんが好きなんです。「声優さん」って言い方をしますが、私は基本的にお芝居をする人は「役者さん」だと思ってます。「声優さん」は声だけでその場にあるものを表現する、それはそれはとても高いスキルを要求されるお仕事です。彼らの声を聴き、芝居に酔いしれることも本当に好きです。
 ですが、舞台はもっと好きです。舞台に立った時の役者さんの全身から迸るエネルギーが好きです。
 舞台の張りつめた空気と変化と進化は、舞台でないと味わえないものなんですね。今回はゲネプロから全部で8回拝見しましたが、どれも違うものでした。
 今回朗読劇だったのは原作を活かす脚本にしていただいたからで、本当に観客の皆様と役者さんとスタッフさんの負担はいかばかりか、というところでございました。
 でも、私は幸せでした。
 別に舞台でもいいのです。あの夢の世界にいられるならば。今回は朗読劇だったわけなんですが。
 あれはあれでというか、あの形でしか見られない素晴らしいものが観られたと思っています。本当に貴重な経験でした。

 各役者さんのご紹介は、できれば「朗読劇隣人解説読本」をお買い上げくださるとよろしいかと思います。どの役者さんもとても魅力的であったことは確かです。

 できればまた、あの夢の世界に帰りたい。
 心の底から、そう願ってやみません。

読んでいただくだけでも十分嬉しいですが、サポートいただくとおいしいものを食べたりして幸せになれます。私が。