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友、遠方より来るあり

 もう二日も経つのに、つい先ほどまで隣にいたかのようにぬくもりを思い出す。
 アメリカから、「金のために鐘は鳴る」の翻訳をしてくれた、それ以来のご縁の大切な友人、Molly(@verdelishJP)が二人のご友人を伴ってきてくれた。
 私はたぶん、他の一般的な日本人に比べるとややオープンなタイプだと思う。それを除いても、Mollyを見つけた瞬間に子供のように駆け寄ってハグをしてしまったのは太平洋の向こうからきてくれた友人に感謝と信愛を表すのにこれ以上のものはないと本能が急かしたからだと思う。
 ひものに初めて会った時もそうだったなあ。私は、大好きな人に親愛の情を示すのに少しのためらいもないから。
 彼らはわざわざ(本当にわざわざ)観光地でもない私が住む地にさらに言うなら私の自宅まで遊びに来てくれたのだ。知らない土地で電車とバスを乗り継いでやってくるのは本当に大変だったと思う。夕方から合流したMattを除いた三人で豚骨ラーメンをすすり、ゲームや政治や宗教の話題で貴重な意見交換をし、8割日本語(当社比1割増し)の中、錆びついた英会話を一生懸命思い出しつつ、お互い辞書を活用しつつ、本当に楽しい時を過ごした。
 日本人は基本的に政治や宗教、歴史の話をしない。それは諍いを避けるための処世術だし、そういう国民性だから、ということになる。
 けれどあの日は、特にパキスタン系アメリカ人のTaz(Is spell right?)から得た情報は本当に貴重なものだった。日本に住んでいては得られない様々な文化、政治、紛争に関する生の声に近いものを聞けたのはこれ以上ない収穫だったと思う。彼とは、The Elder scrolls series でも盛り上がったことも付け加えておこう。Oblivionの“タマネギ”が通じた時は最高に嬉しかった。
 夜は焼き鳥を食べに行ったのだけど、「初めて日本食らしい日本食を食べた!」と感動していたのが印象的だった。その時点で彼らは20日間は日本にいたのだから、当然食べ飽きるほど食べてると思うわけだけど、実際は同行者のMattがナッツアレルギーだったため、(彼らにとって)何が入っているかわからないものは食べられなかったようで、コンビニ食がほとんどだったのだそう。ほとんどのお店でアレルゲンに対応してくれることを伝えたけど、残りの日程を日本食で楽しんでくれていればいいのだけど。そんなMattは、ももと手羽先とビールを堪能してくれてた。彼が食べられるものがあってよかった。

 とても、とても幸せな一日だった。また是非あの三人に会いたいと思う。
 あ、そうそう。ネイティブに発音を褒められて有頂天だったことも付け加えておこう。

 最後に。
 Mollyに渡すためにカレンダーを間に合わせてくれたひもの、本当にありがとう。彼女が喜んでくれたのは君のおかげだよ。Love ya.

 しかし、二日経っても英語かぶれが治らない。なるべく英語で話したいと思ってたから、何日も英語漬けだったのよね。あまり成果はなかったけどw でも、それはそれでいいかなと思ってる。今度会えた時に少しはうまくなってたいからね。

読んでいただくだけでも十分嬉しいですが、サポートいただくとおいしいものを食べたりして幸せになれます。私が。