硬膜外麻酔の弊害@大阪日赤病院 予定帝王切開

肩の痛みで半分脱け殻みたいになりつつ、出産の次の日がやってきました。。。

が、麻酔のお陰でお腹は全く痛くありません。すーばらしい!

術部の痛みに加え、後産も感じません。
緊急帝王切開で硬膜外麻酔を使えなかったら、この痛みとも戦わないといけなかったんだなと思うと、緊急で産んだお母さん達偉すぎ、尊敬でしかないと思ってしまいます。

※私は上の子の時は、激しい後腹に苦しんだので、それが無いって本当に素晴らしいと思っていました。
会陰切開も3日ほど痛かったですが、帝王切開だと当然こちらも無いです。


が、やはり麻酔にはデメリットもあります。

私は朝には足はある程度動かせる様になっていました。
ですが、まだ力があまり入りませんでした。そのため、おそらくこの段階でベッドから立とうとしても、崩れ落ちてしまっていたかと思います。

更に、特に左足が酷かったのですが、痛覚が無いので、触っても触られているのは分かるのですが、その他の感覚が無くて、何とも気持ち悪いのです。
なんだか自分の足がゴムかハムになったかのようだと思っていました
(肉付きが良かったので、ハムはあながち間違いではなかったと思いますが…)

太ももを引っ掻いても引っ掻いても、なんだか厚い布を一枚被されているようで、この違和感が凄かったです。

また、とにかく背中が痒くなりました。これも麻酔の副作用だそうで、孫の手などはないので、持参していた割り箸でガリガリと引っ掻いていました
(これが、持参物の所で触れていた、割り箸の意外な活用法です)

副作用については、個人の体質や、麻酔科医の先生の手腕や運にも寄るので、オペ差ありだと思いますが、思っていたより有ったなと思っていました。

ところで、麻酔の副作用と言えば、私は失便を恐れており、実際オペ日の夜に一回、さらに次の日の朝にも一回していたので、麻酔のせいかなと思っていたのですが、先生の見立てでは、子宮収縮剤の副作用では?との事で、オペ後右手の甲から入れていた子宮収縮剤の点滴を止める事になりました。

予定帝王切開は陣痛を伴わない為、子宮内に残っている悪露等を排出しやすくすべく、子宮収縮剤を投与すると説明を受けていました。
これの副作用に下痢があり、それではとの事で、投与が止められました。
結果的に、その後麻酔を入れ続けても失便しなかったので、これは麻酔ではなく、収縮剤の副作用だったのだと思います。

…が、今回これを書いていて気づいたのですが、子宮収縮剤って、無痛の計画分娩や、予定日超過の場合に入れるやつなので、入れてたら本当は激しい陣痛の様な痛みに教われていたのではと思います。
出産のために子宮収縮剤を使われた方の手記をよく目にしますが、本当に本当に辛かったという感想ばかりで、あぁ、麻酔ってすげぇや、華岡青洲ありがとう…(人体実験合戦という嫁姑戦争を繰り広げた妻と母もありがとう…)と、遠い目になりました。

収縮剤を抜いた後ですが、私は低置&癒着胎盤の帝王切開にしては出血量が少なかったとはいえ、やはり血液検査では貧血が出ていたとの事で、事前にふなっしーになりながら採られた貯血を、右手の甲のルートから戻そうとなりました。
右手の甲のルートについては、この貯血を戻し終わったら取ることになりました。
利き手だったのでありがたい…。


というわけで、麻酔の恩恵も副作用も受けながら午前を過ごしたのですが、やはり違和感が激しい等のデメリットが有ったため、少し麻酔の投与量を減らす事になりました。

硬膜外麻酔は、吊ってある点滴のように、常に投与されるのではなく、投与される本人が投与のスイッチを使って投与します。
一回投与すると、一定の時間が経過しなければ再投与が出来ない仕組みになっています。
具体的には、麻酔が入った容器が腰の針に繋がっており、それらをつなぐ管の間に、親指で押すボタンのついたスイッチが取り付けられています。

画像1

こちらの写真が硬膜外麻酔です。
手に持っている左側の白い機器がスイッチで、手の平に接しており分かりづらいのですが、青いボタンが有り、本体を握り、ボタンを親指で押して麻酔を入れます。
奥のメッシュの袋の中に入っているのが、麻酔の入っている容器です。
袋は紐で肩からぶら下げます。

このスイッチにより、投与量のコントロールも出来る様になっていますが、投与される量を勝手に変えれない様に、助産師さんが持っている鍵(細長い棒のような形でした)を差し込まないと変えられない仕組みになっており、私も助産師さんに変えてもらいました。
写真のスイッチ真ん中に、縦に細く窓が空いています(下向き矢印の右側)
その穴の真ん中が白くなっていますが、麻酔の投与量が変わると、この白い部分の位置も代わります。

正直、これでお腹の痛みが出てくるはずなので、悩みましたが、デメリットに耐えかねたので、やむを得ずでした。

確かに多少痛みは出てきましたが、まだ我慢できるレベルでした。
が、左足の違和感はまだ残りました。結果的に、麻酔を取るまでずっと違和感は有りました。

また、お昼頃助産師さんから、硬膜外麻酔の抜去のタイミングについてのご相談が有りました。
なぜ前もって決めなければいけないかというと、帝王切開の場合、血栓が出来やすいので、1日に2回、血栓防止のヘパリンの注射を打つのですが、抜去の際は出血しやすく、その直前のヘパリン注射を飛ばすため、前もってスケジュールを決めておきたいとの事でした。
通常はオペから48時間ほど経過した産後2日目に抜去されますが、大阪日赤では、3日後でもOKとの事でした。
抜去のメリットは、シャワーを浴びられる様になること。
勿論、麻酔の管の煩わしさからも解放されます。

私は、なんとなくシャワー浴びたいなぁ、標準が2日後なら、2日後でと安易に決めて伝えたのですが、後にこの事をめちゃくちゃ後悔する羽目になります…
シャワーなんて浴びんでも死なんし、3日後まで麻酔入れとくべきだった…

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