ほぼ25歳が考える「性的マイノリティ」の未来

こんにちは、Paletteの合田文です。

縁あってLGBTQ+の領域で仕事を始めたばかりなのですが、今日はシブヤ大学で職員をやっている友人に誘われて先生(登壇者)をした、ほぼ25歳が考える「    」の未来で話したことを、少しまとめます。

私が話したのは「性的マイノリティ」の未来。

・マジョリティ=多数派
・マイノリティ=少数派

人が集まってできた集団の中で、最も多く数を占めるのがマジョリティと定義されますが、

これを個々人の性的指向と性同一性(Sexual Orientation & Gender Identity)に当てはめて考えたとき、マジョリティとマイノリティの境は非常に曖昧になると思っていて。

だいたい大まかにしても、個人の性的指向と性同一性には、これくらいの変数があります。

・生まれたときの身体の性
・こころの性
・好きになる性

※ そもそも上記の各項目の概念が個人の中に無い人もいたり、決めなかったり、動いたり。あるいは、性表現などの変数を考えるときもあります。

例えば、男性で生まれた場合、その人の性的指向と性同一性は、他者から自動的にこのように認識されてしまっていることが殆ど。

・生まれたときの身体の性 → 男性
・こころの性 → 男性 
・好きになる性 → 女性

「それでしっくりだわ」という人も多いと思いますが、そうではない人も結構いるので、誰かを「男性だ」と思った瞬間、無意識に上の図のようにその人を捉えてしまうのは危険だということ。


本当はその人の身体もこころも、男性かどうか、わからないのです。

これは、私たちが以前運用していたLGBTQ+の知恵袋みたいなアプリで、最初に出てくる画面。これで自分のセクシュアリティを入力します。

男女の両極端な二択ではなく、上のスライダーを使ったほうが「自分らしい性的指向と性同一性」を表現できる人も多いと思っていて、こだわったのがこの微妙なスライダー表現。

「自分のことは生まれたときから女性だと捉えているけれど、必ずしも男性にのみ惹かれるわけではないなあ。」

「男性の身体で生まれたけれど、完全にこころが男性というよりは、少し中性的に自分を捉えているところがあるなあ。」

なんて、そんな具合に、ひとりひとり違うのが当たり前。

このスライダーの少しの調整ってとても微妙で、少し変化させただけで性的指向と性同一性は変わってくるのに、見た目には殆どわからなかったり、普段は認知されていなかったり。

そう考えると、マジョリティって何でしょう。
どこからがマイノリティ何でしょう。

これが、シブヤ大学に来てくれた人に問いかけたかったことでした。


その境は非常に曖昧なのに、わざわざ「はい、ここからマイノリティね」と壁をつくり、お互いがお互いを「自分と程遠いもの」として区別して扱うのは、何だか不自然に思えたりします。

性的指向と性同一性は、おえかきツールのカラーパネルに似ています。
レッド、グリーン、ブルーそれぞれをちょっと移動させるだけで出来上がる色は違ってくる。

ひとつひとつの色の間には、説明できるほどの明確な差があるわけではない。性は「グラデーション」のようだとよく言われます。

自分をマジョリティだと思っている人も、
そしてマイノリティだと思っている人も、

他者と自分をマジョリティ・マイノリティと分けて考えるのではなく「グラデーションの中の、とあるひとつの色を担っている者同士のフェアな関係」であると考えられる、そんな未来が来ると、いいんじゃないか。

今回シブヤ大学に来なかった人たちは、どう考えるんだろう。

要らない壁は、ぶっ壊したい、私はいつもそう思うのだけど。

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コメント4件

そのアプリだと、恋愛感情はあっても性的欲求は抱かない人は自分のセクシュアリティを入力できないのでは?
ぜひ恋愛的指向という概念を知ってください。
コメントありがとうございます。性的欲求の有無や志向についてプロフィールにスライダーで常に表現しておくのは抵抗を持つ方も多いかもしれない。という判断により、スライダーでの表現ではなく、個人の判断や必要に応じて、ラベルで入力できるような仕様にしています。まだまだ改善が必要な点ではありますので、調整をして参ります。
返信ありがとうございます。なるほど。誰もが性的指向と恋愛的指向が一致しているわけではないので、スライダーがあったほうが自分を表せる人もいるでしょうけれど。難しいですね。表示するか非表示にするか自分で選べるようになれば良いかもしれませんね。ぜひダウンロードしたいのですが、iPhoneではないので……。応援しています。
仰る通りですね。ありがとうございます!今後とも何卒よろしくお願い致します。
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