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多様性と優しさについて考えた日。

8月4日(日)は板橋区社協さんに昨年度に引き続き、お声掛けいただきファシリテーターとして第2回いたばしこどもの居場所づくり活動フォーラム、に登壇させていただいた。

(写真は「板橋区みんなんだから真ん中に!」と栗林さんに言われ、ど真ん中で若干恥ずかしい。)

今回は「子ども」というキーワード以外に、多世代交流や、多様性ってキーワードも挙げさせてもらい。多様性って何が何でも別にいいよってわけじゃないんだってことが(頭ではわかってるけど、)実際の事例を教えてもらいながら語っていただき、だいぶ腹落ちするところがあった。

例えば衛生面で心配な子ども食堂があったら、一緒に変えていくんです。それで引っ張って、みんなで良くなっていく。(ここまでは栗林さんの言葉)
多様性ってなんでもいいよ、じゃなくて、一緒にみんなで変わっていこう、高めあっていこう、なんですね。(自分の発言)

そっか。それこそが、多様性に必要なんだ。

みんなで前を向いて、変化できる、良くなっていけるってことは素晴らしい。私は人間誰もが失敗するし、でもそこから学習して次に進んでいけることを信じている。

それを他人と比べずに、(これまた難しいんだけど)シンプルに相手に向かってやることなんだ。

でもそうはいっても、正直、多様性ってどうなの?

聞こえはいいけど実際は大変なことばかりだとか、優しさにはあふれるけど全体としてスピードが落ちてしまうとか、排除しないために、いろんな弊害の部分を聞いたこともありました。(もちろん私は多様性のある社会がいいと思っていて、進めたいんだけど、なかなかうまくいかないと思っている1人です。)

でも、多様性って諦めない、無視しない、置いてけぼりにしない、そしてそこから全体としてチームが醸成されることなんだ、と強く思ったフォーラムでした。

実際のお話(私が思ったところだけ、チラ見せ)

私からは社会的養護の大まかな概要と、実際に自分が子どもで保護される時に、今まで慣れ親しんだ生活場所を離れたくない子がいる、という話をさせていただきました。

そんな時に、例えば子ども食堂や学習視線で繋がった人が「ちょっとの間うちに来ていいよ。」って言ってくれたら。子どもにとってどれだけ心強い、温かいぬくもりになるだろうか。そんなふうに言えるご近所さんを増やしたいなと真剣に思っています。

ここから本番でお三方のお話を。(ただし私のメモから書き起こしているので、若干ご本人が話された内容を私が解釈している部分がある。)

むすびえの釜池さん

子ども食堂の存在意義として言われる、貧困支援と、地域交流の場、という部分を丁寧に説明していただきました。例に出されたのはファミマ子ども食堂。企業が子どもを搾取しているんじゃないか?みたいなことを最初はメディアからも言われていましたが、地域活動としてやられていることや、民間だからこそできる支援であることが、丁寧な説明でクリアに伝わってきました。子ども食堂は子どもが一人でもこれて、安全で搾取されていなければ、どんな形でもいい。それが子ども食堂ネットワークを広げ、深みのあるものとしていっていると理解している。

https://musubie.org/news/993/

2019年6月のプレスリリースでは子ども食堂の数が約4000件弱まで来ていることが発表された。実に児童館の数と同数ぐらいまでは来ていて、今後もっとインフラとして使えるような、学校の数と同じだけを今の目標としているとお話があった。今後ももっと点在して増えていけばいいなぁと思っている。

キッズドアの生田さん

生田さんからは、学習状況だけにとどまらず、数字でしっかりと日本全国の状況をお話いただいた。

学習支援の場に行ったことがある人どのぐらいおられますか?との問いかけには会場の3分の1ぐらいが手を上げておられ。実際に行動している人がこの会場には多い様子。それでも

実際に学習支援は、勉強さぁやるぞって子は来ない。最初は雑談して、関係性をつくって。つまずいてるポイントを見たら、高校生なのに小学校のプリントでつまずいたりしてる。わかんないって言えなかったの?と尋ねると、「おれ、4回も学校転向してて、そんなかでわかんなくなっちゃったよ。」と話していた。

という言葉も。

子ども食堂もそうなんだけど、食堂、とか勉強ってただのフラグ立て、大義名分でしかない部分もあって。だからこそ週に1回通ってもいい雰囲気を出せたらいいなと思う。


最後の栗林さん。

実際の事例の写真も多く見せていただき、涙ぐむ人も多かった。

この記事は数年前のインタビュー記事で、栗林さん、天野さんたちは最初のきっかけはプレーパークでありながら、誰かの困りごとを聴く度に、「じゃぁ次にこんな企画やってみようか!」とできること・必要とされていることを進めていっているのである。これが毎年のように新しい輪を作る。

これって実に、シンプルだけど、実際に実行するのがとても難しいことだと思う。でもそれを栗林さんたちはやってのける。拍手もんだと思う。だってまず悩みを適切に気付ける状態に自分があることに加え、相手に気持ちを話してもらうには、信頼関係がないとできないものだからである。

最後の高齢者宅で始められた子ども食堂の話は圧巻だった。何が皆をここまで心動かすのだろうか。周りの人に役目を与えていることなのかなぁ、とも思ったり。そしてそれを「私はおせっかいおばさんだから」とサラリといってのけるのがかっこいい。

そして社協にも「きちっとネットワークを作ることが重要なので、よろしくおねがいします」と言ってもらう。こうやって横断的に顔を合わせるイベントを作れるのは民間ではできないときもある。


会場ど真ん中でお三方の話が聞けてよかった。

そして板橋区で活動されている方のブースも、写真や取り組みも聴くことができて、前回よりじっくり向き合えた人が多かったような気がしている。実際に昨年度もこのフォーラムから子ども食堂を始めた人が出てきたので、今年もそうなったらいいなと思っている。

最後になるが、「ショートステイもやってみたい人がいると思うから、会場向けに話してほしい」と言うような質問も投げてもらい、RAC代表の私としてはすごく嬉しかった。

ちょっと長文の割に報告ばかりだけど、すごく素敵な1日でした。またここからご縁が繋がりますように。

(ディスカッションと板橋区内の活動も今度書きたいと思います)


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Aya

RACという団体でショートステイ・短期里親の普及活動をしています。 歯科医師(訪問歯科、高齢者)、MBA、東京大学大学院医学系研究科 客員研究員。 子ども・高齢者・社会を繋げられたらなと思っています。4歳2歳の母。

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