痔を治すには?中医学の考えから
痔持ちの女性は意外に多いようです。書いている私もそうです。
痔は痛みを連想しますが、痒みもあります。
いずれも腫れや出血があり、局所の炎症であり、うっ血状態で血流障害があります。
ずっと座りっぱなし、立ちっぱなし、など同じ姿勢で長時間の作業は、お尻に相当の負担になります。
痔の種類や原因については↓↓詳しく解説されています。
西洋医学的には、抗炎症の注入薬や坐薬を使い、酷いと手術が一番ですが、それを避けて何とか漢方薬で対策できませんか?と聞かれます。
私も同感でした。
痔の種類は4つ、いずれも病院で診断して状況を知ること
・内痔核、外痔核といわれる''いぼ痔"ですが、排便の度に痛みや腫れが出て、毎日の排便が恐ろしくなったりします。
同じ姿勢が多いため、お尻がうっ血することを防ぐことが必要ですが、なかなか。。。
・脱肛は辛い痛みを伴い、痔持ちさんのための椅子やクッションが必要なくらい、当たると痛みが激しく、この場合は病院に直行かもしれません。
肛門入り口を触ると腫れたものに触れて、肛門に押し入れているという状況の方は、内痔核が腫れて垂れ下がってきた状態。放っておいても治りません。
・裂肛いわゆる切れ痔は固い便や便秘の方に多いですが、若い女性に多く、便秘がちで冷え性の方に多くいらっしゃるように感じます。
切れ痔を放っておくと、炎症が続いた部分にうっ血が起こります。その部分腫れたり痛みだすことで、いぼ痔へと移行していったのが、私です。。。
便秘を解消して、肛門からスルーと便が出る快感は、老若男女とも理想だと思います。
・痔瘻という細菌感染による膿みの溜まり、膿みのトンネルを作ったりするなど、腫れや発熱を伴い、鈍い痛みが続くようです。手術対象が多いと言われます。
いずれの痔も病院にて対策する場合、痛みと腫れの軽減や手術の対策になります。
中医学で痔は肛門のうっ血を改善して炎症を沈めること
中医学は肛門は大腸の一部として、大腸の炎症としています。
肛門部分の粘膜下の血流障害もありますから、お尻の瘀血(おけつ)です。
「おけつの瘀血」を治すこと!!
瘀血は「痛む・しこる・黒ずむ」という標語のように、
痛みやコリコリしたしこりがあるところは瘀血があるとされます。
瘀血をとる漢方薬を、活血薬といいます。
腫れ・出血は血熱があるとして、血熱を取る漢方薬は涼血薬といいます。
肛門部の腫れ出血や炎症とうっ血を取るために、涼血止血薬の配合した痔の薬があります。同時に活血薬が入れて根本治療を目指していきます。
痔の痛み腫れには「槐角丸(かいかくがん)」という漢方薬が有名です。
槐角はエンジュのつぼみ・果実のことで、涼血止血作用があります。
痔の腫れ出血にはとてもよく効くものです。
止血を高めるために二至丹(にしたん)などの涼血止血を強化したり、
冷えて痛みが悪化したり切れやすいなら、田七人参を一緒に飲みます。
田七人参のような活血薬と槐角丸と一緒に使うと効果的です。
うっ血対策の活血薬は出血を伴う場合は、田七人参が安心です。
漢方薬以外に何かすべきことは?
まず、同じ姿勢を長時間続けることが心配です。
長く座ったら、うっ血した骨盤内を動かす体操をしましょう。
娘5歳のうんちはすっきり出たら、お尻を拭いてもほぼペーパーが汚れません。
肛門がきゅっとしまっているのですね。
肛門のうっ血があると締りも悪く、排せつ後にすっきりせず、何度も拭かないとすっきりしないことも。
便のタイプにもよりますが、
①ねっとり便
②どろ状便
③ふわふわ便
④不消化便
⑤バナナ便
①②は湿が溜まったタイプ、③④は消化力がない胃腸虚弱タイプ
⑤のバナナ便になるとお尻もスキッとして、肛門にも負荷がかかりません。
痔にも腸活+運動が結局良いのです
結論はこれです。
腸活には発酵食品が日本人には一番合っていると思います。
毎日バナナ便を目指し、いきまずスルーと肛門に優しい便を目指します。
発酵食品は毎日の食事で、酵素液のドリンクや乳酸菌製剤を積極的に摂っていくとバナナ便で色も良くなって行きます。
また、肛門部のうっ血を取るために、肛門部と骨盤内の血流を良くする運動が良いです。
骨盤内の運動に良いのは、フラダンス、太極拳、ヨガなど・・・
私はフラダンスと太極拳で長年の痔持ちから、解放されてきました
肛門も気持ちも晴れやか~で嬉しいので、皆さんにお話ししています。
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