プロジェクト「Female」に向けて

女性性、というテーマで本を作るプロジェクトのようなものを企画しています。それにあたって、写真を沢山撮らせてもらって、写真を集めようと思っています。女性性を持つ人の写真。

以下は、私がこの制作をやろうと思った理由のようなものです。
ご興味がありましたらお読みください。

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身体的特徴。
生まれながらの性差。
消費される性。
ジェンダー。
求められる「らしさ」。
本能。

女性として生まれて、女性として育ち、大人になりましたが、
私には「女性」というものが何であるのか、ハッキリ分かりません。


「男性」もよく分かりませんが、それに関してあまり興味はありません。
「女性」という得体の知れない何か、それが否応なしに自分を形作る大部分のひとつであり、土台であるという事実。自分の大部分が得体の知れない何かであるということへの違和感。自分の中に、モンスターや妖怪を飼っているような不安。
「女性とは何か」というテーマにとても強く惹きつけられた根底には、そうした「畏れ」に近い何かがありました。


あるいは、「女性とはこういうもの」というステレオタイプな考え方に、素直に迎合できなかった結果なのかもしれません。
女性である前に人間なのか、人間である前に女性なのか。男性から求められる女らしさと、女性が女性に求める女らしさ。消費される女性性に対する嫌悪感。女性としての価値が無いと感じたときに生じる、言い知れぬ不安感。
それに反して沸き起こる、「女性としての幸せ」に対する反発…生きづらさ、のようなもの。

うまく言葉にならない、もやもやした何かを、言葉とは別の形にして整理したい。そう思いました。考えれば考えるほどわからなくなる「女性性」。
でも、もともと女性性なんてわけわからんもの、なのかもしれません。それはそれで、集めてみたくなりませんか?

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