オーストラリアのレストランで働いたから気付く、日本の接待・会食文化の異常さよ。

日本の会食や接待文化が苦手だ!というのは、私だけではないと思う。私は今オーストラリアの某日本食レストランでたまに働いているのですが、たまに出張で来ている日本人サラリーマンのお客さんが来ると改めて「なんなんだこれは」と感じるので今日はそれを書いてみようかと。

日本食レストランでも22時に閉まるオーストラリア

大前提として、私が働いているレストランは22時に閉まる。日本では24時間営業の居酒屋や、夜中までOPENしているレストランは当たり前だがオーストラリアではそうではない。
多くの日本食レストランが遅くても22時、23時には閉まりますし21時や20時で閉まっちゃうお店もザラ。
そう、つまりみんな食べ終わったらさっさと家に帰るのだ。

食べる×飲む=居酒屋的なお店は日本ならでは

「22時にレストランが閉まるならもう少し飲みたいときはどうするの?」
そんなときは、オーストラリアにはお酒を飲むための場所”パブ”がある。いわゆる”ご飯を食べながら飲む”という居酒屋的な存在はオーストラリアではあまりメジャーではない。
シドニーシティの中心部でも、日本食レストランは遅くても23時には閉まる。それ以降もあいているのは韓国レストラン。パブと韓国レストラン以外は、23時以降はあいてないと思ってもらってもいい。

だからローカルは基本的にレストランで食事をパパっと済ませたらさっさとパブに行くのである。

なぜ日本人サラリーマンの接待がオーストラリアのレストランで浮くのか

そんな22時に閉まるオーストラリアのレストランは、たまに日本サラリーマンが出張で来た際に会食・接待の場として利用されることがある。
ローカルのお客さんが1時間から1時間半で食事を済ませさっさと帰るのに対し、彼らには特徴がある。

絶対に帰らないし、終わらないのである。NEVER ENDなのである。

「いらっしゃいませー」といって、日本人サラリーマンがぞろぞろ入ってきた瞬間に私は「ああ、この人達は閉店時間になっても絶対帰らないわ」と気付いてしまうのである。

そして、彼らは予想を裏切らず、帰らないし終わらない。きっと日系でシドニー支部がある大きな会社なのであろう。おそらくシドニーで駐在員をやっているであろう男性2人と、それを囲む男女4人の合計6人である。
私はすぐに気付く、「ああこの人達はきっと今朝にでもシドニー空港に到着した出張チームなんだろうな」と。

飲みたい上司と、帰りたいのに帰れない部下

駐在員はシドニーのレストランも慣れたもので、奥にどすんと座る。ビールからのワイン、そして6人では食べきれないほど大量の注文。
出張組の4人は、明らかに楽しくなさそうなのである。一緒に働く台湾人の女の子が私に聞いた。「聞いたことがある、これって日本の接待なんでしょう?何人かは楽しく飲むけど、何人かは本当は家に帰りたいんでしょう?」
そう聞く彼女に、私は東京での社畜の日々を思い出しながらうなずいた。

22時をまわり、閉店を感じるとローカルのお客さんが次々に帰っていく。そんななか、日本人6人のテーブルは完全に酔い散らかっていて、閉店することに微塵も気付かないようだ。「私、日本では絶対に働きたくない」台湾人の女の子がそう言った。「お皿を下げようとしたけど、まだ終わってないって言われたよ、どうしたらいいんだ。日本人はクレイジーだね。」と今すぐにでも帰りたいインドネシア人スタッフが更に続ける。
食事は明らかに終わっているようだが、テーブルの中央には手がついていないモリモリのサラダと締めのそば。きっと、手を付けていいのかどうか気を使いあった結果誰にも食べられなかったんだろう。

働いている日本人は私を含め2人、それ以外はシェフもウエイトレスも全員外国人だったため、全員がドン引きであった。私もである。

そんな私も、以前東京で働いていたときは同じような接待があった。上司と取引先とご飯。「お先に失礼します」なんて死んでも言えない状況。でも、心の底から本当は家に帰りたかったのである。

私達が直面したこの日本人のサラリーマンたちも、まさに典型的な「日本の接待」であり、一目瞭然で「酔っ払ってどやっている上司」と「帰りたいと思っている部下」の関係であった。

この食事の風景は、クレイジーなのである。異常なのである。

でも、これは日本では至って普通の光景である。毎日、どこかの居酒屋で繰り広げられている当たり前の日本人サラリーマンの姿なのである。

一度海外に出て暮らしてみる、という選択肢

彼らがすごく思い出させてくれた。もうオーストラリアに住んで2年以上になってずいぶん生活に慣れてしまったけれど、私にとってもあの生活が当たり前だったなあと。付き合いでお酒を飲んで、自分が帰りたいときでも帰れない。

でも日本人サラリーマンは本当にハードワーカーだし、本当に仕事を頑張っているのである。だって、帰りたいと思っている部下は上司の顔を立てるために必死に残っているわけだし
ふんぞり返ってる上司も、きっとこの地位につくまでにものすごく努力したのであろう。

だから私は接待を否定するとかはないし、改めて日本人ってすごいな!と思うのである。
閉店後も残ってたことに対し「早く帰ってくれ」と思ったのは本音だが(笑)
その一方で「やっぱり日本人サラリーマンはすごい」と尊敬の念も抱いてしまった。

ただ、そこにある「当たり前」の光景は少し離れただけで「異常」なのである。

今私は、仕事関係の接待で帰りたいのに帰れない食事会に行くことはないし
飲めないお酒を無理して飲むこともない。
サラダの取り分けに気を使うこともなければ、上司の飲み物の減り加減を常に気配る必要もない。

私には、この生活がすごく心地良い。

もし少しでも「なんで私は接待という名の食事会に出席しなければいけないんだろう」と思うのであれば
一度海外で生活してみても、いいかもしれない。


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コメント1件

秋からオーストラリアワーホリに行くので、参考になります。こういうところは日本のクソ文化ですね
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