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余暇と生産 in デンマーク

今、日本の友人から「今デンマーク特集の番組をみた」と連絡をもらった。
ヒュッゲとカフェのことをやっていたらしく、デンマークの朝はカフェが満席らしい。「良い文化だね...日本じゃ通勤ラッシュだよ」ともらった。

わかる。すごく、分かる。満員電車に乗り、残業で遅くに家に着くのが日本に持たれているイメージの一つでもあるし、実際にそうだ。

しかし、
労働と生産はそれなりに比例している。

確かにデンマークはゆったりしている。「忙しい」といってもちゃんと帰宅し、家族との時間を大切にし、週末をエンジョイし、寝て、朝会社にくる。(まさに生活)

そして、それに比例して、店は基本朝11:00〜18:00。スーパーは8:00〜21:00まで。
特に春になり陽が21時に沈む今、「よし!暗くなって来たし今日はここまで、夕飯何にしようか」と思う頃には店は閉まっている。
日本の感覚で生活しているとなかなかに困る。
(ちなみにイタリアに行った時は店が11時に開き、午後にシエスタがあり、一回店を閉じるので、いつ買い物に行けば良いのか本当に困った。)

品物の種類も日本に比べたら多くはない。
提供されるものもはおおらかで、受ける側もおおらかだ。


デンマークの友人が「日本は生産大国で、食べ物もそうだし、サービスも良いし、ゲームとか、アニメとか、プロダクトがたくさんあって、すごく楽しくて好きだよ!!」といってくれる。

しかしそれが日本人が家に帰れない理由の一つでもあるな、と感じている。

どちらが良いか、悪いかではない。
デンマークの文化のように生活をしながら、24時間開いているコンビニを求めることは難しいということだ。
(大量生産、大量消費はそろそろ落ち着いたらどうかとは思うが)

ちなみにデンマークでバリバリ働いていた人は、物足りないとNYに移った。

個人的には「長時間労働=悪」とは思っていない。特につくっていたりすると時間はあっという間だ。しかし、それを同様に隣の人に求めてはいけない。
「会社」という組織は考えや生き方、優先事項をそれぞれもった人たちが、一部分重なった部分があってそこにいる。他の人の全ての時間を全て自分と同じように考えてはいけない。
そう考えている。

問題は、日本が未だ生き方の選択がしずらく、それぞれの生き方が尊重されずらい国だということかもしれない。




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