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こころほかほかあたたかい町をふりかえる 【こども実行委員とワークショップ②】

2022年8月からのワークショップは実行委員長あやぴーが参加するようになり、学生スタッフや興味をもってくださる方が見学に来るようになりました。毎月のワークショップで行ったことを書きます。

●じぶんたちのまちの名前を決める
ワークショップでマインドマップを書き、次の月までに案を考えてくるとしました。持ち寄った案を統合するかたちで「こころほかほかあたたかい町」に決定しました。

●民主主義のはなし、まちの「最上位目標」を決める
民主主義というのは、対話を通して合意形成をしていくことが大切だという話をしました。多数決で決めていいことと決めてはいけないことがあること、意見をすり合わせる時にみんなが大切にしなくてはいけない「最上位目標」が必要なことを話し、「こころほかほかあたたかい町」の最上位目標は「みんなの心がほかほか楽しい」と決定しました。「みんな」というのは、参加するこどもと大人全員のことを指し、「楽しい」というのはみんなに役割があるということであると定義しました。


デザインしたトキのマーク。このトキ、なまえはまだない。

●チーム名決定
社会的保護下にあるこどもたちなので顔も名前も出せないということで、こども実行委員のチーム名を決定しました。こども全員と実行委員夫婦の苗字の頭文字を並べると「TOKI FMY」トキファミリーとなるということで、チーム名「TOKI FMY」となりました。考えて考えて出てきた案だったこと、ファミリーとしてみんなを信頼し合いたいこどもたちの気持ち、新潟らしさを感じる名前にした気持ちを大切にしたいと思いました。このチーム名が決まってから、ロゴとなったトキの絵が生まれました。

ココのデザイン

●通貨の名前をきめる。お金の仕組みを考える
色々な案が出たのですが、「こころほかほか」から通貨の名称は「ココ」に決定しました。通貨の1ココは500円相当にすると決定しました。1クール働くと3ココの収入を得て、1ココ納税することが決まりました。貨幣のデザインもすべてこども実行委員が行いました。

●イベントの規模を決める(店や仕事の数、飲食店の希望)
参加する人数の想定、お仕事をするこどもの人数と納税額、その納税額で働ける公的な仕事をする人数などの計算をしました。ここら辺の話は難しく、離脱者が出そうな雰囲気がありましたが、工作的な準備が始まってから小さな子もまたワークショップに参加できるようになりました。

●仕事の担当を決める
ギルド(こどものお店)の担当と町の仕事(公務員)の担当のチームに別れて作業が始まりました。8月の開催までに何をしなくてはいけないか、来月までに何をしなくてはいけないか、であれば今何をしなければいけないかを考え、終わらなかったら宿題とする流れができました。ギルドのキャラクターも生まれました。

タタのデザイン。ギルドのキャラクターのドラゴンも誕生したが、なまえはまだない。

●ギルドの内容と仕組みの決定
こどもが出店する店のエリアを「こどもギルド」と呼び、ドラゴンとか中世のようなテーマにすることが決定しました。ギルド内ではプレイチケットで遊んだり買い物ができる仕組みを考え、プレイチケットの単位は「タタ」(あ「たた」かい から命名)とし、1ココ=5タタとしました。1タタで遊べる射的、コイン落とし、クエスト、釣りぼりがあり、得たポイントにより景品が選べるようにしました。花屋さんは1タタで販売、ラムネは2タタで販売することにしました。

●景品や商品の準備
ギルドの景品として必要なものの多くは寄付を募ったのですが、駄菓子も購入しました。仕入れ値と販売価格の仕組みを教えてもらい、仕入れる駄菓子のリストを作りました。ラムネの仕入れ値を確認し、売値を決定しました。花の販売がしたかったこどもたちがいたので市内の花農家さんの協力を得てひまわりの種まき体験、出荷作業の体験をさせてもらいました。出荷できなく破棄になる花があることを教えてもらい、それらを分けてもらえるようお願いをしまし

ひまわりの種まきを体験させてもらいました
出荷までの工程をおしえてもらいました

た。

●6月から直前までの準備
やらなくてはいけないこと、作らなくてはいけないものを考え、ワークショップの際に自分たちでできること、大学生にお願いしたいこと、実行委員にお願いしたいことなどを整理しながら準備を進めました。主にコンピューターを使う作業(受付の用紙や管理表を作るなど)、作業が追いつかない部分も大学生にお願いし、敬和学園大学の大岩ゼミのみなさんが裏の作業を支えてくれました。

直前のワークショップでは受付のリハーサル、ギルドのリハーサルを行い、全員が流れを理解しているか、足りないものはないかの確認をしました。

つりぼりの練習。30秒で何匹釣れるかの平均をとり、ポイントを考えました。
受付のリハーサル。

こども実行委員の準備はこのように進めてきました。次は大人実行委員の準備について簡単に書きます。

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