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懐かしのガラケーが再注目!HMDから”バービー”ケータイが2024年夏発売予定

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

近年、スマートフォン疲れに悩む人々が増え、海外では、シンプルで使いやすいフィーチャーフォン(折りたたみ携帯電話)が再び注目を集めています。

2024年2月25日、欧州最大スマートフォンメーカーのHMDは、玩具会社のMattelとコラボしてバービーのフィーチャーフォン(ガラケー)「Barbie Flip Phone」を2024年夏に発売することを発表しました。

今回は、このBarbie Flip Phoneと、ガラケーが再注目されているトレンドについてお話ししたいと思います。


2024年夏に発売予定の「Barbie Flip Phone」

「Barbie Flip Phone」は、バービーをイメージした鮮やかなピンクとキラキラ輝くデザインが特徴です。スマートフォンとは異なり、インターネット接続やアプリの利用はできませんが、電話、メール、カメラなどの基本機能は備えています。

Image: HMD
Image: HMD

ガラケーが再注目される理由

2007年のiPhone登場以降、携帯電話はスマートフォンが主流となりました。しかし近年、スマホ疲れに悩む人々が増え、海外では、あえて機能を制限したフィーチャーフォン(ガラケー)を選ぶ人が増えています。

ガラケーが注目される理由は以下の通りです。

  • デジタルデトックス: ネット接続機能がないため、通知音や画面の光に気を取られず、集中力や睡眠を妨げることがありません。

  • レトロブーム: 1990年代~2000年代に流行したファッションやアイテムが再び人気を集めており、ガラケーもその一つです。

  • シンプルさ: スマートフォンは多機能ですが、その分複雑で使いにくいと感じる人もいます。一方、ガラケーは機能がシンプルで使いやすいので、操作に自信がない人にもおすすめです。

  • 低価格: スマホと比べるとガラケーは本体価格・利用料金が安いこともガラケーが選ばれる一つの理由です。

Image: Unsplash

Z世代のスマホ離れとガラケー人気

GWI Coreが2023年第3四半期に実施した調査によると、16-24歳のインターネット利用者の38%がスマートフォンを使いすぎていると心配していることがわかりました。米国では、Z世代の3分の1がSNSの利用時間を積極的に制限しようとする人が増えていることも調査で明らかになりました。

現代の若者は、SNSの時間を制限し、現実世界とつながり、自分自身の時間を取り戻すことを求めているようです。ガラケーは、こうしたニーズにぴったりなアイテムなのかもしれません。

さらに、いくつかの調査では、近年ガラケーの販売台数が伸びていることもわかっています。例えば、テック系市場調査会社Counterpointによると、アメリカでのフィーチャーフォン販売台数は2023年280万台と予想されています。携帯電話市場全体でフィーチャーフォンのシェアは2%程度ですが、そのシェアは維持されており、フィーチャーフォン販売台数は少数ながらも常に安定していると言えます。また、HMDも欧州での2023年のガラケー売上が前年と比べて2倍以上になるなど、2024年には更なる成長が見込まれていると発表しています。

Image: Unsplash

今後の展望

スマートフォンが普及した現在、あえて機能を制限したガラケーを選ぶ人は少数派と言えるでしょう。しかし、デジタルデトックスやレトロブームなど、ガラケーが再注目される理由も存在します。今後、ガラケーが新たな市場を開拓していくのか注目です。

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