私の文フリ
おだんごさんは、どうしたいんですか?
そう改めて聞かれるまで、私はそういえば、自分がどうして文学フリマに出店して、自分の本を売りたいと思ったのかを、きちんと説明していなかったことをなんとも思わずにいた。
私は、noteをはじめた頃、私が書くものがいつか有名な人の目に留まり、「あなた、面白いね!本を出しませんか?」と突然言われるかもしれない。と割と本気で思っていた。
おめでたい人であるし、世間知らずも甚だしいが、元々が妄想気質で自分にだけ都合がよく、この年まで生きてきた。
今は流石にわかる。私の書くものには商業的な価値はない。自分が書くものを時代や風潮に合わせる気もないし、興味もない。
だから、出版社から本を出すのが夢です。ということも今はない。それは、諦めとも違う。
一般的な成功が、自分にとってさほど魅力がないものだと気づいたということだ。
私は自分の書いたものが好きだ。自己愛が強いのか、自己肯定感が半端ないのか、どうかしているのか、その全てなのか、私は自分の書いたものを好ましく思っている。
私が好きな私の文章を、noteという入り口から踏み入った広い世界には、「面白いね!」と言ってくれる人がいた!!という世紀の大発見があった。
ビバ!世界!である。
自分の文章を好意的に読んで楽しんでくださる人との出会い。
それは奇跡でしかない。私の文章は、私と誰かを繋げることを教えてくれた。
決して技巧的に優れているわけではない。緻密に計画立てられてもいない。粗野でアラばかりが目立つ。それでも、どうでもよく放り出したわけではない、私の文章達。
私が「1000本書いたら本を作る」と言い続けて、本を作ったら喜ぶ人の顔がいくつも浮かぶようになった。
私には、私が夢を叶えることを自分のことのように喜ぶ人が確かにいるのだ。
信じられないと思うかもしれない。
私も信じられない。
宝くじに当たるよりも運があるのだと思う。
☆☆☆
文フリに出て沢山本を売ることが目的ではありません。
確かに本を売るのですが、ちゃっかりお金を要求しますが、しかも入場料までご負担いただきますが。
今までnoteで、私の書くを支えてくださったあなたへ、ありがとうを届けたい。というのが本当です。
顔を見てにっこりして、握手して、ハグして。
ありがとうを伝えたい。
それだけです。お金はもらいますけど(笑)
内輪受けになるとお客さんが広がらないよ。とアドバイスをもらいました。
私には内輪ができたんだなあ。すごいなあ。
側から見たら、なんだか顔馴染みで盛り上がっていて、距離を感じるという空気を出してしまっているかもしれません。
元々、路地裏の立地でスナックをやっているようなnoteです。
常連を大事にしないで、経営が成り立つわけがありません。
私は、自分を支えてくれた顔馴染みや内輪を幸せにすることを何より一番に考えています。
私は、私の幸せを喜ぶ人を幸せにしたい。という夢を叶えるために文フリに参加します。
ただ、私のnoteは何度も繰り返していたように1対1のnoteです。
書き手と読み手として向き合う方に、誠実でありたいと思っています。
内輪受けの顔馴染みのカウンターに、ふらりと訪れたお客様を蔑ろにするような、そんなつまらない接客はうんちです。
私の文章を気に入って、気になって、もしくは着ぐるみさんの表紙に惹きつけられて、足を止めて、手に取ってくださる方との新しい出会いもまた、楽しみにしています。
誰かの居心地の良い場所になれるような、ホスピタリティは満タンで向き合う所存です。
大人の文化祭みたいだね。と言われました。
そうだね。本当に、奇跡の祭りだよ。
私が楽しく夢を叶えることが、イキイキと生きることが、子供孝行だとも思っています。
私の文フリ。
常連さんもご新規さんも。来られる方も来られない方も。
心を寄せてくださる皆さんの、心に届く時間にしたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
お気持ちありがたく頂戴するタイプです。簡単に嬉しくなって調子に乗って頑張るタイプです。お金は大切にするタイプです。