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麻薬と同じ⁉スマホにここまで依存してしまうワケとは

 今は誰でも当たり前のように持っているスマートフォン。ついつい暇になると見ちゃいますよね。便利なアプリやゲーム、音楽や動画など様々なコンテンツが詰まった魔法のアイテム。しかしその陰には“スマホ依存症”というウラの顔をひそめています。

 スマホ依存症とは、一日の大半スマートフォンを使用していることを差します。1日12時間以上の使用で依存度が高いと言われています。ネット社会の今、誰でもスマホ依存症になる恐れがあるでしょう。しかし、なぜここまで依存してしまうのでしょう?それは脳のメカニズムが深く関係しています。


 脳には、報酬系という名のご褒美がもらえる仕組みがあります。人から褒められたり、美味しいものを食べたりすると、やる気がでたり嬉しい気持ちになりますよね。これは、脳内の快楽物質であるドーパミンが活性化しているからなのです。ドーパミンは神経伝達物質の一つで、側坐核と呼ばれる部位を刺激します。この部分を刺激することで快感や高揚感をもたらします。


 スマホでは、いつでも新しい情報や自分の知りたい情報をキャッチすることができます。この好奇心を満たすことが、ドーパミンを活性化させ快感を生むのです。さらに、このドーパミンは記憶や学習を司る前頭前野も刺激します。そうすると、快感や高揚感を鮮明に記憶することができるので、「また欲しい!」と脳が快感を衝動的に求めるようになります。驚くべきことに、スマホの通知が来るとドーパミン濃度が400%まで跳ね上がります。これは麻薬と同じレベル。恐ろしいですね。


 スマホ依存症が恐ろしいのは、これだけではありません。スマホに触れ続けることにより、記憶力や集中力の低下といったデジタル認知症になりやすいのです。原因としては、多くの情報を脳に入れることで脳が疲弊してしまうことや、スマホを頼り自分で考えなくなることが挙げられます。また、ブルーライトの影響による視力の低下や、長時間のスマホの見過ぎで肩こりや血行不良、不眠症など身体的なトラブルも招きます。


 そんなスマホ依存症、あなたならどう解決しますか?今は、スマホ依存症向けのアプリがあります。SNSと連動していてタイマーが作動している間は強制的にSNSが開けないようになっていたり、スマホを見ない時間を作ることで、木や魚が成長したりするものまで、今は色んな対策アプリが開発されています。


 WHOではゲーム依存症を“ゲーム障害”として新疾病に認定されており、スマホ依存にますます注意を喚起しています。病院でもスマホ依存症を治療できる施設が多くできるようになり、国を挙げて対策すべき問題にまで上がっています。韓国では0時から6時まで16歳未満はオンラインゲームができないよう規制されていたり、アメリカではデジタルデトックスというスマホやパソコンを一定期間預けるようなサービスがあったり、様々な対策が取られています。

 いかがでしたか。スマホ依存症は誰でもなってしまう可能性があり、全世界で注目されています。大事な時間をスマホだけに捉われず、あなただけのオリジナリティに満ちた時間にできるようにしていきましょう!

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