体験型博物館ミツカンミュージアム(MIM)へ行ってきました

最近、スペース系のお仕事が増えてきました。
私が以前勤めていたのはWeb・グラフィックの会社で、建築のお仕事は関わったことがありません。今後スペース系のお仕事でも活躍できるようにお勉強として、企業が運営する工場見学へ行くことにしました!

今回は愛知県半田市にあるミツカンの体験型博物館「ミツカンミュージアム」通称「MIM(ミム)」へ行ってきました。参考になるアイデアや気づいたことなどをまとめていきたいと思います。

MIMとは

ミツカンと言えばポン酢やみりんが有名ですよね。MIMは、ミツカンの酢作りの歴史やものづくりへのこだわり、食文化の大切さを見て触って楽しみながら学べる施設です。

画像引用元:MIM公式サイト

風情を感じさせる昔ながらの建物。MIMのロゴもそうですが、建物内に入り、お手洗いなどのアイコンから細部までこだわられたMIMのデザイン性の高さを感じました。

まーー、なんてかわいらしいんでしょう。デザインは佐藤卓さんが手がけられたそうです。ロッカーには1つ1つお寿司や海の生き物アイコンが描かれていました。「どれにしようかな!」と選べる楽しさがありますね。こういう細かいところまで作り込まれているのに感動です。

ツアーは25名制で事前に予約をしてから参加します。開始時刻より少し前に受付を済ませ待合スペースで待機。待ち時間も退屈させないよう子ども向けに塗り絵など遊べるコーナーが設けてありました。

塗り絵に必死な24歳OLの図です…。

ストーリー性のある5つの見学ゾーン

MIMはコンセプトを持った5つのゾーンで構成されています。この5つのゾーンは次のゾーンに繋がる構成で且つ、動的なゾーンもあれば静もありと、強弱があることで、90分のツアーも飽きることなく最後まで楽しめました。

では、5つのゾーンの内容と、そこで発見したアイデアを紹介していきます。

【大地の蔵】
江戸時代と現在の酢の製造方法をそれぞれ紹介し、酢の歴史を学びます。部屋の中にはとても大きな樽や作業用具があり、酢の匂い、液体を混ぜるような音が聞こえてきて、当時の製造現場を忠実に再現していました。物だけでなく匂いや音って重要ですね。

体験ゾーンでは、酢の匂い比べや当時の樽の重さを自分で持って体感することができます。壁を覗き込むのもよくある仕掛けだとは思いますが、ワクワク感を作る方法の1つだなぁと思いました。

【風の回廊】
ミツカンが所在する、半田市の当時の人々や風景の写真から、ミツカンの歴史を学びます。部屋の奥に進むと大きな窓があり、外で流れる運河と連なる工場の美しい風景が見られます。

担当された電通の社員さんはこのような意図があったそうです。

内藤:僕も景観に対しては、絵画的なこだわりがありました。よく京都とかへ行くと、建物の中から外を見ると、庭が切り取られる日本的な美がありますよね。何とかその「風景の切り取り」を実現したいと思って、「風の回廊」の最後に景観が見える切り取り窓を作りました。
引用元:ミツカンミュージアム 食といのちの春夏秋冬(前編)

江戸時代に、運河を渡って半田から江戸まで酢を運んでいたと考えると…すごい試みですよね。

【時の蔵】
個人的にこのゾーンが最も見所のある場所だと思います。部屋に入ると真っ暗…。「何が始まるんだろう…!!」とアトラクションに乗る前のドキワク感。すると、超でかい船が現れるのです。今さっき見た運河を渡っていた(という設定の)長さ20メートル・高さ5メートルの大型木造船です。

なんとこの船、乗れちゃうんです。半田から江戸へ酢を運び、江戸で寿司文化が芽生えるという内容のアニメーションを船の上で見るのですが、またこのアニメーションのクリエイティブの高さよ…。CGを使った浮世絵の臨場感あるアニメと音楽の融合、漢字を見事にアニメに落とし込んだタイポグラフィなど本当に素晴らしかったです。また、風が映像に合わせて吹いてきて4D映画を見ている気分でした。

後から知りましたが、音楽は口ロロが担当されてるらしいです。口ロロは私が好きなアーティストです。おすすめはこちら

【水のシアター】
このあたりで1時間ほど経過し、そろそろ足も疲れてくる頃。水のシアターでは座って映像を見るので少し休憩できます。(助かった…)

日本には四季があり、それぞれの季節で旬の食材、料理がありますよね。美しい食材の映像とそれを美味しそうに食べる子どもたち、食卓に溢れる家族の笑顔から食文化の大切さと、その"食"に関わるミツカンのものづくりへのこだわり。ミツカンの企業理念である「やがて、いのちに変わるもの」というメッセージを映像で訴求しています。

ただ酢について楽しみながら知ってもらうだけでなく、このゾーンでは株式会社Mizkanという食品メーカーが大切にしている「ものづくりのこだわり」「食に対する安全性」を、きちんとアピールしているなぁと感じました。

【光の庭】
さて、これで最後のゾーンになります。明るく開放的な光の庭は、体験がメインのゾーンです。まずはお酢ドリンク2種を試飲します。酢は滅多に飲まないのですが、めっちゃ健康に良いんですね〜。これから飲むことに決めました←

光の庭はまるでゲームセンターのよう。ラップに合わせて踊りながら鍋を作るゲーム機や、オリジナルラベルのポン酢が作れるプリクラのようなセット、そして、私が個人的にテンション上がったのは大量の寿司、の展示物です。(笑)

リ、リアルぅ〜〜。かわいい〜〜。

なりきりお寿司屋さんコーナーではその場で撮影した写真をすぐにいただけました。記念のお土産になりますね。

光の庭は完全に最後のお楽しみゾーンでした。ただただ楽しかった。

MIMのミツカンブランディング

MIMは大人も子どもも楽しめる素晴らしい施設でした。私が小学生の頃に行った工場見学を思い返すと、説明を聞いて、見て終了という施設が多かったです。子どもにとって、丹念に説明が書かれたパネルなんてハッキリ言って無意味。「楽しかった」という気持ちだけでも心に残せたら勝ちじゃないでしょうか。

子ども時代に好きになったものは、大人になっても好きでい続ける人が多いそうです。「楽しかった」という思い出を刷り込むことで大人になっても覚えている=企業認知に繋がる。体験型博物館のMIMは、子どもたちに強い印象を残し、企業の想い・イメージを伝えることに成功している施設ではないでしょうか。

また、環境に配慮した建物の設計や、細部まで考えられたデザインは、ミツカンのものづくりへのこだわり、人の命をつくる"食"に関わる企業としての強い想いにリンクしています。こうした企業理念と一貫したMIMは、ミツカンのブランディングにつながる素晴らしい施設だということが分かりました。

Instagramにも写真をアップしているのでよかったら見てください◎

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