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自分の2020年度の仕事を振り返ったらORβIT運営への考えが変わった話

ORβITの結成が発表されて1年が経ち、自分自身も10ヶ月ほど活動を見守ってきました。結成を知ってからデビューを見届けて今に至るまで、振り返ってみると楽しいことはもちろん、応援していて苦しくなることも正直に言うとありました。

苦しかったことの一因として、運営のミスや運営体制への不満がありました。自分自身がっかりしたこともありますし、自分はそんなに気にならないことでも、周りのEαRTHの皆さんが、それをきっかけに落ち込んだり不満を漏らしたり、積もりに積もった不満が原因でファンであることをやめてしまう方もいて、それを見ているのも辛かったです。 

自分がORβITを応援する際のSNSの使い方については前回のnoteに書いた通りで、あまりネガティブなことは言わないようにしています。

なのでツイッターでは不満を漏らすことはあまり無かったのですが、色々あるたびに心の中では「なんでこんなにミスとか不手際が多いんだろう。なんでSNSとか全然更新してくれないんだろう。運営さんもっとしっかりしてー。ファン減っちゃうよ...」って思っていました。委託会社の不手際もあったけど、それも含めて運営は運営だから、どうにかならないものか、と。

 ただ、最近自分の中で考えが少し変わったのでそれについて書いてみようと思います。 

きっかけは、もうすぐ年度末ということで、この1年の自分の仕事を振り返ったことでした。多くの他の企業でもそうだったと思うのですが、コロナ禍によってこれまで当たり前にできていたことが出来なくなり、以前まで対面でやっていたことをオンラインに切り替える等、新しい取り組みが増えた1年でした。もちろん、全てが変わってしまったわけではなくて、大部分はこれまでと同じやり方でできているのですが、この1年の仕事で大変だったことを思い返すと、浮かんでくるのは圧倒的に新しく取り組んだ仕事の方なんですね。

 これまで通りの仕事の方は、以前に似たことをやっていて、前回の資料や履歴が残っているんですね。それを参考にしながら、部分的に修正を加えたり、一から新しく作るにしても、枠組みというか、方法論的なものは前例があるので、それを踏襲すれば良いことが多いんですよね。自分の場合、文書1つ書くにしても、前に同じようなことを書いたことがあれば、それを参考にアップデートすれば良いので1から書くより100倍楽なんですよね。 

それと違って、初めてやる取り組みは、段取りも分からないし、やってみて全然ダメじゃん、ってなることも多々あるしで、試行錯誤の繰り返しでした。普段クリエイティブな仕事が少ないので慣れてないというのもあるのですが、前例のないことを自分たちで考えながら走らせるのって、こんなに大変なんだと感じた1年でした。 

そこでふと思ったのですが、ORβITにとっては全ての仕事がそれに当たるんだなと。もちろん、似たようなお仕事で経験を積まれているスタッフもいると思うし、HALOのメンバーは芸能活動の経験もあるので全部が初体験という訳ではないだろうけど、DREAMPASSPORTという会社としては全てが初めてで、蓄積されているものも無いはずだから、そりゃ大変だっただろうなと。それに加えてコロナ禍でメンバーも離れ離れで不自由な状態って、想像するだけでもうめちゃくちゃ大変。  

グッズの販売やCDのリリース、ラウンドワンやファーストキッチンのコラボ等、色々な活動でEαRTHを楽しませてくれましたが、全て自分たちでできる訳でも無いので、FC運営会社、グッズの制作会社、音源制作の会社、CDショップ、コラボ先など多くの企業とタッグを組み、その成果が私たちに見える形で提供されていると思うのですが、その裏には色々な見えない仕事があるはずです。

対企業の仕事もしたことがあるので想像できるのですが、新しい会社が他の企業と取引をするの、本当に大変だと思います。そもそも新設の会社ということで取引を断られることもあったかもしれません。相手が大手ほどその傾向は強いと思います。取引できることになったら、次は契約、条件交渉など大変な仕事がたくさんあります。2回目以降は実績もあるし、だいぶ楽なはずですが、最初は比較にならないくらい大変だと思います。メンバーがどこまで裏方の仕事に関わっているかは分かりませんが、スタッフの数も限られているでしょうし、皆さん相当忙しかったし大変だっただろうなと思います。ファンが望むような発信が少なかったのも、仕方が無かったのかもしれません。メンバーやスタッフ含め、これ以上ないくらい、精一杯頑張っていたのだと思います。

ファンの私たちが受け取るもの全て、誰かの仕事の成果な訳ですけど、人間のやることだから、ミスは必ず起こります。自分も新入社員の頃は、今ではありえないような、え?!なんでそうなった?!みたいなミスもやらかしたし、まあ誤字脱字なんてのは正直今でも日常茶飯事です。ミス自体は良くないけど、そればかり気にしていると仕事の効率は下がるし、いくら気を付けていてもミスする時はするし、仕事で1回もミスしたことのない完璧人間は多分いないと思うんですね。

大きな事務所やレーベルに所属していれば、他のグループのマネジメントの経験もあって、そのノウハウを生かして新人グループでもそれなりに運営できると思うし、ファンとの距離感や絶対抑えるべきポイントも分かっているから、不満が生まれにくいのかなと思います。経験があれば担当者レベルで気を付けなくてはいけないポイントが分かるから、そもそもミスが起こりづらいし、仮に何かミスがあっても周りの人も同様に経験があるだろうからチェック機能も働きやすく、最終消費者(≒ファン)に届く前に修正できることも多いのだろうと思います。 トラブルに対しても、前回こう対応したから今回もこうしよう、とか、前回の対応がまずかったから変えよう、とか、参考にできる前例があるだけでぐっと仕事は楽になるし、経験やノウハウがあることのメリットはものすごく大きいと思います。  

敢えて触れますが、デビュー組で華々しく活躍しているJO1も、大手の吉本がバックにいるとはいえ新設事務所ですよね。メディアにあんなに取り上げられて、順調に活動しているのを見ておめでとう&正直うらやましい!って両方の気持ちがありますが、そんなJO1でも運営のやり方、ミス、不手際に不満を漏らすJAMさんのぼやきがTLに流れてくるのを時々ですが見かけます。ORβITよりも運営基盤の大きいであろうJO1でもそうなのであれば、やはり安定した運営、ファンが望むような運営を実現するには、組織としての実績の蓄積や、経験というものがすごく大事な要素になるのではないかと思います。 もちろん、大手や歴史のある事務所が完璧に運営しているという訳では無いと思いますが、不手際やミスが目立ったり、ファンの需要と供給が乖離したり、ということが新設事務所だと起こりやすいのかなと思いました。

ORβITの場合はセルフプロデュースで自社レーベルであることのメリットがたくさんあると思っていて。メンバー自身が1年目から作詞や作曲、グループのプロデュースにここまで関わるなんて大手の事務所やレーベルに所属していたら出来ないことだろうし、その様子を生き生きと報告してくれるメンバーを見てこちらも嬉しいし誇らしいし、大手所属ではないメリットもファンとしては享受しているのかなと。メンバーの才能や音楽への情熱と努力、周りのサポートがあって成り立っていることだと思うので、誰にでもできることでは無いと思うんですね。ORβITが提供してくれる価値の一つだと思います。これを価値と感じるかどうかは人それぞれだと思いますが、少なくとも自分にとってはORβITを推す理由の一つです。

そのメリットはある意味、大手にいたら享受できるはずの安定した運営と引き換えに手に入れている部分もあると思うんですね。どちらも1年目から求めることは酷なのではないかと自分は思うようになりました。その気付きまで時間がかかってしまったけれど。

メンバー全員が才能に溢れているし、MVとか楽曲とか、他の有名アーティストと比べて遜色ないクオリティのものをブチかましてくるから、新設事務所でのセルフプロデュースってことをたまに忘れてしまうのもあるかなぁ。立場や置かれている状況が全然違うのに、他の有名アーティスト達とついつい比べてしまうのも、運営に不満を抱いてしまう原因かも、とも思います。

使い古された言葉で「失敗は成功のもと」というものがありますが、本当にその通りだなと。何かを始めるにはまず走り出さないといけない。石橋ばかり叩いていても何も進まない。いざ始めたら、上手く行かないこと、予定通りに進まないことがたくさんあって、失敗して初めて気づくことも多いと思います。何とか形になった物でも、次はもっとこうしたいとか、良かった部分をより伸ばしたいとか、次につながることって1回やってみないと生まれないはずなんですよね。


アーティストを応援するのになぜ運営側の事情まで考えなきゃいけないんだ、という反論はもちろんあると思いますし、それに関しては本当にその通りで、不満や不安もなく何も考えずに楽しめるのが理想ではあります。
ただ、これまで書いてきたことは自分の想像も多分に含みますが、運営には経験やノウハウがあるに越した事は無い、初めてやる仕事は慣れている仕事より負荷が高くて失敗やミスも起こりやすい、というのは普遍的な話で、ORβITに当てはめても自然だと思うので、現実としてそういうことなんじゃないかと思っています。経験はお金で買えないし、優秀な人材を揃えるとかである程度カバーできるとは思いますが、それもそんなに簡単な話では無いと思うので。


運営に不満がある人に自分の考えを押し付ける気持ちは全くありません。ただ、自分はこう考えることでスッキリしたし、仮に今後もミスや不手際があったとしても、まだまだ成長途中だから、次に期待してるよ!という感じで、これまでよりも温かい目で見守ることで、健全に応援できる気がしたので、今回こうやって文章にしてみました。実際これを書いていて、運営を無理に擁護している部分は全くなくて、本当に心から思っていることを書いています。

実際、最近のORβITを見ていると、運営の部分は少しずつ改善されているのかなと思います。FCコンテンツの供給も一時期より増えてペースも安定してきた気がするし、SNSの更新も増えたし。

メンバーが自らSNSを更新することが増えて、インスタライブもやってくれたりと、EαRTHとして嬉しい限りです。EαRTHの要望を取り入れてくれたのか、これまで敢えてSNSの更新は控えていたのを方針転換したのか、真実は分からないけど、自分の考えとしては、やっと活動のペースが掴めてきて、メンバー自身も慣れてきて、少し余裕が出てきたことも要因としてあるのではないかと思っています。

あと思ったのは、これまで忙しくて提供できるものが限られる中、1期星になってくれたEαRTHを最優先して、FCコンテンツの更新を重点的にやってくれていたのかも。誰にでも見られるSNSの優先順位は低くして、FC会員への供給をできるだけ増やそうとしてくれていたのかな。

以上は自分の想像ですが、今後もSNSを上手く活用してくれたら嬉しいですね。FC等の有料コンテンツだと、ツイッターとかで中身について書いたらいけないかな?と気を使ってしまって自分の中で楽しんで終わりになってしまうことが多いけど、SNSの発信であれば自由に感想を呟いたり拡散したり、ライトな層や新規の方にも広めやすいので。

今後の運営については個人的にはあまり心配していません。コロナの影響で予定通りの活動は出来なかっただろうけど、この1年、大変な状況の中でグッズやデビューアルバムを用意してくれて、MVやメイキング動画を撮ったり、色んな経験を積んだと思うので、そこから更に良いものを届けてくれるんじゃないかと期待が膨らみます。

韓国メンバーの兵役やコロナの影響の長期化など、難しい問題はこれからも山積みですが、7人ならきっと乗り越えてくれると思うし、EαRTHとして彼らの活動を長く見守っていきたいなと思います。

最後に、これを最後まで読んでくれた方はORβITについて既にご存知の方がほとんどだと思いますが、もし初めましての方がいましたら、以下に公式のリンクを貼っておきますので、覗いてもらえたら嬉しいです。



https://www.instagram.com/official_orbitgram/?hl=ja


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