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ぼんやり過ごす時間で自分を思い出す。

兄の一周忌で、名古屋から実家の富山に行きました。名古屋駅ホームには数人の撮り鉄さんが。3月16日の北陸新幹線 敦賀金沢間の開通に伴い、名古屋金沢間の「しらさぎ」が名古屋敦賀間の運行になることに初めて気付くなんて、鈍感だわ。

今日で乗車するのは最後なんだぁ。と、寂しくなりました。

情報を得てタイパやコスパを意識しながら行動することが当たり前になり、自分の気持ちを感じる余裕を失っていたことに気付いて茫然。それに気付いた自分を誇らしく思えた旅の始まりでした。


「しらさぎ」で決めたこと

名古屋駅で「しらさぎ」の指定席に座り、まずはLINEやメールでプライベートな用事や仕事のやり取りをしました。
相手の気持ちを汲み取りながら丁寧にやり取りをして、かなり時間を使ったこともあり、終了時にはぐったり。

私の最近の課題として「『ボーッとする時間を過ごす』時間を作ること」を最優先に行ってます。いつの間にか突飛なアイディアが浮かばなくなってたり、相手の本心や隠れた気持ちが見えなくなってたり。そんな自分らしい力を取り戻すために自分に課した課題です。

「しらさぎ」での一仕事を終えた私は、スマホをバッグに入れて、窓からの景色を昔のようにただ見つめようと決めました。そして、昔のように目が覚めるまで眠る。

目を覚まして、しばらく英語の本を読み(なんか、カッコいい)、また眠る。

また目を覚まして、お腹と自分の気持ちに相談。
「お昼ご飯どうしよう」
名古屋を出る前に寄りたいお店と食べたいものはリサーチ済みだったので、候補の中から選んだのは

「ブラックラーメンとおにぎり」

かなり味が濃いので、ライス必須なんですが。どうしても昆布のおにぎりが食べたかったので、ライスではなくこの組み合わせで。一応、お店のおばちゃんとも相談しました。

ネットの情報を見ながら決めるより、頭に残っているネットの情報から決める方が断然満足度が高かったです!

法事のあとは独りでお散歩

法事は滞りなく行われ、会食後にホテルにチェックイン。
私の先輩の作品、「ラバーズ」を観に行こうと、めっちゃ寒くて人通りもまばらな富山駅北までお散歩することにしました。

自分を愛することは大切です。そうでないと、自分以外の人を大切にできる気がしません。私が発達障害児の療育をしていて日々思うことです。自分を愛して初めて相手の心の中に入っていける、その余裕ができるってことかな。
この「ラバーズ」って、不思議な魅力があるんですよ。白い彫刻なので、見る時のイメージを変えると自分の意識や感じ方も変わります。
男女の抱擁ではなく、本当の自分と、本当の自分とは異なる自分が抱擁しているというイメージで見ていたらー本当の自分が見えたり、癒されたり、複数の自分が融合して新しい自分が見えてきたり。

芸術って、どう見てもよいと思いません?
義務教育ではどう見るかとか、どう感じるかとかを画一的に教えられてきたのかもしれませんね。

素敵なお散歩になりました。

旅の終わりは必要なものだけで

前日の法要の会食の後におやつも食べて、翌朝のビュッフェでもたくさん食べてしまい、食べることが大好きな私でも「お昼は軽めで結構」な状態になりました。
せっかく富山に来たんだからあれもこれも食べないと思いましたが、考えない!と決めて自分のお腹に相談しました。

やっぱり昆布のおにぎりでしょう!それも白とろろと黒とろろ!
そして、引出物のどら焼きで締め。

幸せな一泊二日の旅になりました。

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