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引きが強い話をもう一つ

私は絶望的なほどの雨オンナです。今日に至るまで記念すべき日はほとんど雨でした。きっと多分これからも 笑。

さてもう一つ引きが強い話を書かせてください。

1997年9月に結婚。11月、タヒチに新婚旅行へ行きました。約12時間のフライトもそろそろ終わるという頃、アナウンスが。「これから数時間後、パペーテに巨大なサイクロンが通過します。本機は着陸可能ですが相当な揺れを要するものと思われます」

いや想像を絶するほど揺れました。実は新婚旅行先をどこにするかで意見が割れ、モメまくって決まったタヒチ。この選択を到着間際で後悔。到着後はすぐにボラボラ島へ移動予定でしたが国内線は当然ながら欠航。タヒチ本島であるパペーテ市内に急遽泊まることになりました。どのホテルになるのか当然代理店の方たちが右往左往で手配中。何にせよ決まるまで空港に缶詰。土砂降りで暗い空。ここは南国なのかさえ分からない。気持ちもどんどん沈む。

3時間近く足止めされてようやくホテルが決まりました。当時は離島→本島滞在という旅程が定番。私たちが割り当てられたのはボラボラ島から戻ってきて泊まる予定だったホテル。なんだ、せっかくなら違うトコがと思ったけどとにかく部屋に入れるのはありがたい。

そこで現地係員の方から衝撃の一言「申し訳ありません。離島はホテルの損傷が激しく、どの島も入島制限をかけています。いつ移動出来るかは分かりません。最悪、本島のみの滞在になる可能性もあります」

仕事休んで片道12時間のフライトで、その上ボラボラ島に行けないかも?!

まぁでも係員さんが悪いわけじゃない。誰のせいでもない。しかし夫はここに雨オンナがいますという目で私を見ている...。

台風一過となった翌日。風は強いけど晴天。そしてラッキーなことにボラボラ島の滞在ホテルが一組だけ受け入れ可能となり、私たちが渡れることになりました。

出迎えてくれたのはホテル唯一の日本人スタッフ。フランス語なんて全く話せない私たちに彼女の存在は本当に心強く助かりました。多分同い年くらいかなぁ。広いホテルの敷地内ですれ違えばお喋りはしたけれど、あちこちに呼ばれて何しろ忙しい。もっとゆっくりお話ししてみたかった。

せっかくのタヒチ旅行なんだからと水上コテージに泊まったのです。ベランダから直接海に入れるなんて夢のよう。

だったのですが、水上コテージ全戸の階段が吹き飛ばされており「飛び込み禁止」を言い渡され、目の前が海なのに入れない。しかも滞在中、修繕工事の音が響き渡るというおまけつき。まぁ今となってはいい思い出ですが。

それから何年過ぎたかな。mixiに招待された私。中学校のコミュニティに入ったら何人もの同級生が声をかけてくれて、いっそのこと集まろうと10人位で地元のファミレスに集合しました。

みんなで近況報告をしあっていたら一人の子が「タヒチで暮らしてたの」と。へぇすごいね、仕事は?「ホテルスタッフ」

ん?

「ちょっと待って。それもしかして」とホテル名を告げると「そうだよ」と。97年のサイクロンがあまりにも強烈でしかもその翌日にやってきた一組だけの日本人旅行者を彼女はよく覚えてました。私だ、それ 笑。

彼女とは同じクラスになったことはなく、名前を認識している程度。まさか何十年も経って9500kmも離れた南の島で同級生に会ってたとは、こんな偶然凄すぎる。

しかも別の集まりで仲良くなった友人がいるのですが、なんと同じ便でタヒチに新婚旅行をしていたことが判明。

なんかね、なんかホントに引きが強いんです。

この先どんな出会いがあるのか、我ながらワクワクします♪






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