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作品について_3

前から私の作品はよく、男性が作っているものと思われることが多く、
またご興味いただけるお客様の割合も男性の比率が高いように思われた。
もちろん大変光栄で嬉しいことであるが、なぜだろうと考えることがあったので書き記しておこうと思う。

幼稚園の時から近所に住んでた男の子の影響からか、
男の子と一緒に遊ぶことが多く、正直今でも男の子といる方が楽な時がある。
可愛いものよりかっこいいものが好き。
ピンク嫌いで、青色が好き。柄物より、無地が好き。スカートよりズボン。
小学校の時の休み時間には女の子のグループと一緒に教室で雑談じゃなくて、男の子の中に女が一人混ざってドッジボールやハンドボールに明け暮れるような輩であった。自然と男の子の中に馴染むように暮らしていた気がする。
でもやっぱり男女の謎の壁はあるもので、小学校高学年にもなると力的に負けることが多くなっていった。また体力面だけでなく、美術に関しても武蔵美の時の作品制作の時にはそれを強く感じました。
男性の作品の形状はなんというか「パツっ」、「キリっ」、「シュっ」としてて
かっこいいなと。そして何より繊細だなと。
それと比べて女性の形はなんとなく優しく、柔らかく、丸っこい。
あくまで系統であって、個人差もあるし、そうでない作品を作る人もたくさんいるけれど、私は男性の作品になんとなく自分の中からは追いつきそうにない何かを感じて憧れを持ってそれに倣おうとして作ろうとするところが大学の時まではあった。
単なる負けず嫌いかもしれないが。今思うと何を持ってして負けと思っていたかもわからないが。

作品を制作し、販売していく中で何度も言われたことがある。
「もう少しご年配の男性が作ったものかと思った」と。
正直本当に嬉しい。嬉しいから記載するのだが、私が憧れている作家さんは45歳以上の男性が多く、木工ともなると60歳を超えた方の作品はなんというか静けさの中にものすごいパワーを感じてならない。かっこよくて憧れているのだ。
私の作品は、私の中の小さいおじさんが作っていると思っている。
そしてこの小さいおじさんの中身は中2以下なのである。マトリョーシカみたいな、インドにそんな思想があったような。。
悩んでいるときに同じ曲を繰り返し聞く癖があるのだが、考えた末悩みがある時ふとどうでもよくなった時、別の曲に切り替わることに気がついた。
人気アニメのデジャヴ。

結局、私の作品についてでもなんでもないただの近況。閉幕。


写真提供:オキーフファニチャー様(静岡県藤枝市のギャラリー)

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