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ボーダーライン episode3「解決」

~ノギー医療センター廊下~

○○:あ、巡査部長
奈々未:どうした?
○○:ひなのちゃんの事なんですけど
奈々未:うん
○○:署に連れて行った方がいい気がします
奈々未:私も思った
○○:この事件の標的って...
奈々未:多分ね...
○○:ですよね...
奈々未:とりあえず、○○と絢音はひなのちゃんから離れないようにして
○○:わかりました

~ノギー医療センター406号室~

ジェイ:巡査部長以外にはケガした人はいないか?
○○:ああ
ジェイ:そうか
○○:犯人の武器は?
ジェイ:ピストルを何丁か持ってた
○○:そうか...
絢音:ひなのちゃん。もう大丈夫だからね...
上村:はい...
新内:大丈夫だった?
○○:警部...
新内:ケガしたのは?
○○:橋本巡査部長が右腕に被弾しましたが他にケガ人は居ません
新内:そう...被疑者は?
ジェイ:被疑者は逮捕して署に連行中です
新内:真犯人は逮捕したからもう大丈夫よ
○○:そうですか...
蘭世:真犯人?
○○:ああ
橋本:さっき捕まったあいつは殺し屋よ
蘭世:え?
新内:大丈夫?
橋本:大丈夫です
ジェイ:どういうことだよ?
○○:元々この事件は殺し屋に上村家の全員を殺せっていう依頼から始まったんだよ
新内:だから、依頼した奴を逮捕して依頼を取り消させた
ジェイ:そいつが真犯人...
新内:だから、もう大丈夫だと思うけど...念のため警官を付けとく
○○:お願いします
橋本:そういえばマガジン返して?
○○:あ、どうぞ
橋本:どうも。あなた達はシフト終わるから戻りなさい
○○ジェイ蘭世:わかりました
○○:新人!帰るぞ!
絢音:は、はい!ひなのちゃん。また来るね
上村:はい

~LAPDノギー分署~

○○:初出勤から大変だったな
絢音:いえ...
○○:パソコンで母親の事件調べてみろ
絢音:はい
カタカタカチッ
絢音:ありました...
○○:起きたのは2013年の7月17日。現場はノギー・ロード1281。近くで211が発生し、被疑者が逃走したため被疑者を捜索していた。被疑者の服装と同じ服装をした女性が居て銃を向け手をあげるように指示をした。そして、指示を聞かなかったため発砲。後の調べで女性は日本人で英語がわからない状態だったことと被疑者とは別だということが判明...
絢音:撃った警官は...
○○:当時、新人巡査だった新内警部...
絢音:・・・
○○:でも、ルーキーを受け入れるときの資料には家族のことも書いてあるはず...なんで警部はお前を受け入れたんだ?
絢音:わかりません...
○○:・・・
橋本:何してるの?
○○絢音:巡査部長...
橋本:シフトは終わってるはずだけど...
絢音:...巡査部長。お話があります
橋本:なに?
絢音:私がLAPDで警官になった理由に関してです
橋本:・・・
絢音:私がLAPDで警官になった理由はLAPDの警官に母を殺されたからです
橋本:え?LAPDの警官にお母さんを殺された?
絢音:はい。私は10年前、LAに旅行に来てました。そして散歩してた時に急に警官が来て...母は警官に撃ち殺されました
橋本:撃った警官は?
○○:今、確認して撃った警官は新内警部だと...
橋本:そう...絢音はどうしたい?
絢音:え?
橋本:絢音は新内警部にどうしたいの?警部に撃った理由を聞きたいのか。何もしないのか
絢音:私は...警部に撃った理由を聞きたいです
橋本:なら、今から行くよ
絢音:え!?
橋本:いいから
絢音:は、はい!

~LAPDノギー分署警部オフィス~

橋本:失礼します
新内:は~い
橋本:警部。少しよろしいですか?
新内:ええ。巡査部長。腕は大丈夫?
橋本:大丈夫です
新内:そう...それで要件は?
橋本:私ではなく...
絢音:私からです
新内:・・・
絢音:警部。教えてほしいことがあります
新内:お母さんのことでしょ?
絢音:はい。なんで、あの時撃ったんですか?
新内:あの時、私は冷静じゃなかった...
絢音:え?
新内:あの事件が起きる前に近くで211が起きて私と指導巡査で現場に向かった。現場に着いた瞬間に被疑者は私たちに向かって発砲をしてきた...
絢音:・・・
新内:そして...私の指導巡査が頭を撃たれた
絢音:その指導巡査は?
新内:即死だった...
絢音:そんな...
新内:そして、被疑者は銃を持ったまま逃走した。応援が来てすぐに私は被疑者を探したけど見つからなかった。そんな中、あなたとあなたのお母さんを見つけたの
絢音:・・・
新内:あなたのお母さんと被疑者の服装は全くと言っていいほど同じだった。だから、私は銃を向けて手をあげろと言った...だけど、あなたのお母さんは英語がわからなかった。そして、私はあなたのお母さんを撃った...その直後に無線から被疑者を逮捕したと聞こえた...
絢音:・・・
新内:私のミスで何も悪くない人を撃ち殺してしまった。ごめんなさい
絢音:...一つ聞いてもいいですか?
新内:もちろん
絢音:なんで、私をここに配属させたんですか?
新内:...ずっとあなたに謝りたかった。でも、あなたは日本に帰ってしまった。そしたら、この前、LAPDの新人巡査の資料の中にあなたを見つけて...だからうちの署に来てもらった
絢音:そうだったんですね...

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