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貧困を抜け出すのに、必要なことは何か

「社会的弱者の多くは転職ができない。収入をあげられないのは自己責任だ、というのはいささか暴力的だ」ということを
私は過去いろんなところで聞いたり、見かけたりしてきた。

大体解決策として出てくるのは「最低賃金の値上げ」「高所得者からの納税額引き上げ」で、いつも「本当にそれでいいのかな」という気持ちになる。

実際社会的弱者という一言にも色々な状況が含まれるので一概には言えない。
身体的な問題で苦しんでいる人、自宅での介護が必要で自由に働けない人、などいろんな人がいるとは思うのだけど。
それを前提として今回は私の思うことを書いて行こうと思います。

そもそも最低賃金を上げれば貧困問題は解決できるのか?

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「最低賃金を上げれば貧困問題は解決するのか」
関してはNOだと思っています。**
最低賃金を上げることで、多くの人が仕事を失う可能性もあるし、物価はどんどん上がっていくので具体的な問題解決にならないのでは?と思うのです。

①労働環境の悪化や人件費を削減するために人材を減らさざる得ない→一人当たりの比重が大きくなることで負担がかかる

私が知っている中小企業、とりわけ製造業の会社は物価は高騰しているにも関わらず人件費が上がり、苦しんでる会社も少なくありません。
(「そういう会社は潰れれば良い」という人もいますが)
材料費などコストダウンできなければ、一番最初に人材のコストをカットしていくより他ありません。
その時にカットするのは社員ではなくアルバイトや日雇いの人になるのではないでしょうか。

②富裕層はもっと貧困層にお金を落とすべき

日本の税収は25人に1人の年収1000万円以上の所得者が50%を負担しているという現状がある。
それを全員が年収300万にするために分布してしまったら、税収は一気になくなってしまいます。すでに日本は破綻寸前なのに......

経営者はたくさんのお金をもらっているのだから社員に分布すべきである、金持ちは悪だ、という考えをお持ちの方もいるが経営者やトップに立つ人はそこまでに多くの時間や労力をかけて、今の収入を得ている。
そして、その収入はいざという時、人に払うためのプールをしていることも少なくない。
会社自体を多くの借金をして会社を立ち上げた人も少なくないのではないか。
そうした背景を想像すると「今見えている金額」で経営者やリーダーたちを評価すべきか?というところも深く考えたい。

一概に最低賃金を上げることが貧困問題の解決である、経営者など一部の高収入をもらっている人は分布すべき、という考え方は社会全体の問題解決には全くならないのではないかと思う。

国もすぐ何かをしてくれない。
NPOも全部は救いきれない。でも自分は辛い。
何をすべきなんだろうか。

国に期待せず、年収をあげるにはどうすべきか?

もう破綻寸前の国を目の前に「もっと暮らしやすくしてくれ!」という意見をあげることはとても大切ですが、もし最低賃金が上がったとしても自分の生活が本当に楽になるのか?という点で疑問を持つのなら
「年収をなんとかあげてやろう、弱者を脱出しよう」という心意気を持つことが大切だと思います。

私は元々某テーマパークで働いていたアルバイターだったので、とにかく年収は低くボーナスもありませんのでそれだけだと年収150万を切っていて。
そこであれこれ当時バイトをしても、200万を少し出るくらい。もちろん貯金はほぼできなかった。

やりたいことができていたけど、とにかくお金に辛い思いをしました。

そこで日払いのバイトをし、そのお金を元にイベントを立ち上げたり、バイト先に企画を持ち込んだりと「とにかく稼ごう」という考え方にシフト。
とにかく収入をあげるには自分の時間を切り売りするしかない状態から脱することを決意したという流れがあります。

このまま一生弱者のままでいては、いかん......

その後起業をするのですが、この時の辛い思い出はしっかり自分の中に残っていて
年収をあげるためにできることは2つ
ジョブチェンジ、もしくは自分の能力を時給ではない形で売ること
この2つだと思います。

その1 年収をあげるにはジョブチェンジ

今の日本において、収入をあげるにはジョブチェンジしかありません。
日本の会社は年功序列の文化が強いので、長年我慢し昇級を狙うよりも「自分をもっと高く買ってくれる場所」を探すほうがずっと早いです。

また私は「どんな職業が年収をあげているのか」を調べることも大切だと思います。
今まで特定の仕事しかしたことがないという人でも
デザインを学んでウェブデザイナーを目指していく、とか
プログラミングを学んでエンジニアを目指す、とか
いろんな「年収の高い職業につくためのレベルアップ」をすることで、自分の年収をあげることは可能です。

また起業するなど経営者になるということも一つあるかもしれません。
年収が低いと嘆いているのであれば、あげるためのレベルアップをしていく必要があるのです。

いつまでも「はじめの村」にいては、レベル1の勇者で生きていくしかありません。でもいろんなモンスターを倒し、経験値をつみ、どんどん次の村にいくことで自分の価値が上がり、最終的に素晴らしい栄光を手に入れる結果になることも
私は現実でもあると思います。

一生、はじめの村にいてもいいのです。
でもそれが嫌なのであれば、レベルアップをし、いろんな人と出会いながら自分の価値を高めることを常に追い続けなくてはいけないと思うのです。

その2 自分の能力を自分で売る

私は「自分の時給はどうしたら上がるのか」と聞かれたら
時給1000円で雇ってくれるコンビニで働くのではなく、時給5000円で買ってもらえる価値のあるサービス作って売るのはどうか?ということを勧めます。

私はアルバイトという立場でいたときに、とにかくあちこち遊びにいくのが好きだったので(笑)
「次の飲み会、私が全部予約もしますし、参加者管理もします。さらにゲーム的なものも入れるので企画させてください!」と提案したところ、採用。
エンタメ性を高めた会を開催し、好評に。
その後飲み会があるたびに「企画費を払うので、あやにープレゼンツの会やってほしい」という依頼を頂いたり、お店の相談を受けることが増え
信頼とお金が自然と集まってくるようになりました。

「ここなら私は今立っているところでお金になるに違いない、という自信がある」
それをコンテンツにし、自分で営業、運用していくことでお金を得る。

個人の時代と呼ばれるの中で「何をしたらいいのか分からない」と言われますが
「自分の能力で貢献できることは何か?」
「お金を払ってもらうにはどうしたらいいか?」

この2つを徹底的に考え、行動で周りに貢献していくことでお金を稼ぐということが今SNSもインターネットもある時代で可能になっています。

行動を持って、自分でお金を稼ぐこと、伝えることができる時代がきているからそこ一歩踏み出す力を絞り出せるか?というところも私はとても大切だと思います。

自分は自分でしか変えられないことを忘れない

どんなに社会や国に対して不満を叫んでいても
どんなに本やネットで情報を得ても
どんなにアイディアがあっても
行動をしなければ全くもって何も起こりません。

誰が何を言ったとしても、何を聞いたとしても
「自分を変えられるのは自分だけ」であることを忘れてはいけないのだと、私は私に言い聞かせています。

これを人は「自己責任だ」という言葉にすることが昨今見られますが
自己責任の前に人は自分自身で選ぶ「自己選択」が必要になります。

そこが今私たちが住む日本ではほとんど忘れ去られていることなのではないかと思っています。
自分で選ぶ、自分で決める。
それが抜けているからこそ「自己責任」に違和感を感じてしまう。
自分で選ばず、自分で決めず責任を持つということはできません。当然のことです。

だからこそ、諦めてはいけない。
弱者のままでいるのが嫌なのだとしたら、自分で選び、自分で決めて
自分の人生を自分で責任を持ちたい!と思えるような人生にしていくしかないのではないでしょうか。

自分が変わらなければ、人生は何も変わりません。
思考停止せず、行動しかありません。
どうか今、生きているのが辛いと感じている皆さんにとって「人生を自分で選び、作る一歩」を踏み出す勇気になりますように。

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