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カキコorリプ?ネットのコメント文化とクラスタについて考える

こんにちは、あやにーです。
前回のnoteが想像を超えて多くの方にお読みいただき、いろんなご意見をいただきました。ありがとうございました。

中には「だから!!!そういうことをいう大人がね!!!!?」というものもあり、もっと伝える能力の向上を誓った次第です。

さて今日はもうひとつ私が思うスマホネイティブな10代、20代の話を書いていきたいと思います。事の発端はこのツイートです。

私自身Yahooニュースのコメント欄にもNewspicksのコメント欄も読むたびに心がざわざわするので、あまり見ないようにしているのですが
この「ざわざわ感」って若い子のコミュニティでは見かけないなと。
何が違うのか、という点で色々分析をしてみました。

これからの「コメント文化」に対する私の考察を今日は書いていきたいと思います。
(当初は年齢においてのクラスタ分析でしたが、一旦年齢という枠組みを外しています。)

「コメントクラスタ」と「リプライクラスタ」

最近ネットの世界は本当に所属するクラスタが細分化され、1つではなく複数のクラスタに所属しているように感じます。
今回テーマとする、これからのコメント文化において、今2つの大きなクラスタが存在します。

①討論したいカキコクラスタ

今の30代前後になると(いや本当私の話で大変恐縮ですが)大体中学生のころからインターネットというものがあり、その当時からインターネットの世界にハマっていた人も多いと思います。
ダイヤル回線でつないで、色んな人のホームページで掲示板に書き込みをしたり、チャットで会話をしたり。
ヤングな皆さん。ネット使ってると、電話使えないんですよ???意味不明でしょ?電話回線でつながっていた時代があったんです。インターネット。

そんな中、大型掲示板「2ちゃんねる」がオープンしたのは1995年で、当時の一大掲示板であり、匿名でいろんなことが書き込める場が生まれました。

そこで、個人のホームページの掲示板を越えて書き込むことで討論ができる場や自分の意見を書き込める場を得て
リアルの場以外での「自分の意見を主張する気持ちよさ」を知った人は少なくなかったはず。

当時のヤングたちが年齢を重ね、いまや30代そこそこになっており、個人的な印象としてはこの世代は「討論したいカキコ派」が多い。
掲示板だけでなく、SNSなども含め「ちょっと自分の意見を言っておきたい」という討論好きは少なくないと思います。

そうしたカキコ派は、自分の意見を匿名で述べられる場に集まりやすい。
元々「ネットでは匿名が安全である」というネットマナーを学んでいるので
そうした場が好まれやすいという傾向が。

書き込むことが1つの承認欲求を満たす方法になっている。それがこのカキコクラスタの大きな特徴だと思います。

承認欲求を満たすためのコメントだからこそ「クソコメ」と言われるようなものが多いのも現状です。
だからこそ、私たちは「自分はこんなに知っている」「ありえないことは正してやりたい」というような
「えっ?誰も聞いてないけど?」みたいなカキコに心をざわざわさせるのです。


②繋がりたいリプライクラスタ

最近のスマホネイティブ世代に多いのが、このリプライクラスタ。
このクラスタはスマホ文化が一般的になったことで生まれた新しいクラスタです。

今回このツイートをしたときに「Youtubeやインスタには若い世代がコメントをしている」というご意見をいただいたんですが
物心がついたときにはSNSがあるスマホネイティブ世代にとって「コメントを書き込む」という意識はほとんど感じられません。

彼らは書き込んでいるのではなく「リプライを送っている」という意識だと思います。

人気のYoutuberに大して自分の思いや感想を伝えたかったり、俗に言う「クソリプ」はあれど、カキコクラスタとは異なり、不特定多数ではなく特定の相手が存在し
そこに向かってリプライをしているのであって、コメントをしているのとはちょっと別の感情で行動しています。

カキコクラスタからすると、ネットリテラシーが低いようにも感じますが
より気軽で、距離感の近いコミュニケーションを求めている人が多く
1度で長文でのやりとりではなく、カジュアルで端的なコメントを複数回やりとりし合う。
誰かに読んでほしいわけじゃなく、リプした先にいる人が読んでくれると信じて
1つのつながりとしてのコメントをしているんですよね。

自分のコメントで承認欲求は満たされず、投げたコメントに更にリプライやいいねがつくことの方に重きを置いている。
そんな行動が見られるのがリプライクラスタです。

みんな直感的に自分のクラスタにあっているか判別している件

この2つの大きなクラスタも更に「クローズした空間しか発言しないリプクラスタ」とか
「炎上を狙いたいカキコクラスタ」のような、更に細分化されて
どちらのクラスタも正反対の違うものではなくグラデーションになっている場が
現在のSNSなのだと私は思っています。

私たちは沢山のウェブメディア、サービスにおいて「これは自分にマッチしているのか」を
瞬時に判別する能力にどんどん磨きがかかっていて、「ここは一言申し上げねば」というカキコクラスタが集まる場もあれば
「マジ卍」「これはありよりのあり」のようなリプクラスタが溢れている場もあって。

コメントの質や内容によって、そのメディアやサイトの質に繋がっていっているのが
現在のインターネットだと私は思っています。

だからこそ面倒なコメントが溢れるところは、溢れかえっちゃうんですよね。
昔はこれを「荒れている」って表現していましたが、まさに荒れていると祭り好きが集まって更に荒れ、今で言う炎上にもつながる。

ここはこういうことを書いていい場なんだ、って。

サービスが溢れているから、みんな深く考えていないんですよ。
もう反射神経に近い。いかに良質なクオリティを保ったクラスタを手に入れられるか。
それがこれからの生き残りに繋がっていくのではないでしょうか。

どっちにしてもありえないコメントはある

この2つのクラスタの話を書きつつも、どっちにしてもありえない人は存在します。
クソコメ、クソリプと呼ばれるものはクラスタの問題ではなく、人間性の問題なので
そのあたりは割愛させていただきます。

インターネットという世界で、自分の意見を述べる場ができたことで
ネガティブな怒りをぶつけストレスの発散をしている悲しい人も少なくはないんですよね。

年齢にも性別にも関係なく、そうした人はいます。
上記にもありますが荒れていると、さらに荒らしたい祭り好きが集まる。

自分が大切にしたい、応援したい、好きな場はひとりひとりが「ここを荒らさせない」「みんなで綺麗な場を作ろう」という
少しだけ優しくてきりっとした気持ちを持って、コメントしていくことが、炎上予防に繋がっていくと思います。

ちなみに私は完全にカキコクラスタです。
みなさんはいかがですか?

カキコクラスタの私のTwitterはこちらです。

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