月曜日の朝
皆さんは駅中の売店の横に
立ったことはあるだろか。

月曜日
ここで一番売れるものはエナジードリンクでも
スポーツ新聞でもない。

そう、週刊少年ジャンプである。

とある月曜日。私は新宿駅の中の
キオ○クの横で遅れる友人を待っていました。

色んなものが売れていくんだなあ。
おばちゃん忙しそうだなあと眺めていたのですが

私は気が付いた。

やたらジャンプが売れていく。

１分に１冊以上売れているのかもしれない。
当時色んなジャンプ作品が話題でした。
みんな月曜日を心待ちにしていたのでしょう。
きっと出勤中に読むんだろうね。

そして私はもう一つ、気が付きました。

みんな一律同じように買っていくんです。

「あ、ジャンプ」「ジャンプ」「あージャンプ」

ふてぶてしく、家で「お茶」みたいな。
会社で「おい、コピー」みたいな。
とてもけだるく、テキトーな感じで

「あ、ジャンプ」

「ジャンプください」と言った人は
驚くことに１０分でひとりもいなかった。

早朝からせわしなく働いている
初老とも感じるおばちゃんに向かって、「ジャンプ」って何事だ。

私が働いていたら、毎週月曜日のたびに
駄菓子屋のおばちゃんのように
大人の少年たちにこう叫んでいるであろう。

ジャンプがどうしたあああああああああああああ
ジャンプ一冊くださいだろおおおおおおおおお

この人たち、ジャンプから学んでいることは
何なんだろうか。あれか、キックとかパンチの仕方？？

あまりにみんながジャンプジャンプ連呼するので
気になってしまって、思わず目がそらせなくなってしまった。

どうして、みんな「ください」がないんだろう。
何文化なのかなー？？
ここだけじゃなく、みんな以外と「ジャンプ」って
言い放つのか本当に謎。


中には、ジャンプを指さして

「んっ！！」

っていう人もいた。

お前はトトロのカンタか！！！
おばちゃん分からず困っとるやんけ！！！

「はぁ？これだって、ジャンプだって」
おばちゃんもそれがジャンプってことは
分かってると思うけども！！！！！！


私はどんな人にも優しい男性がいいなと思います。
それは職業や年齢に限らず、知らない人対しても
どんな小さな瞬間も「礼儀を踏まえ」
人の心をつかんでいくような
そんな男性が増えていくといいな、と
新宿のキオ○クの横で思うのです。

日本のジャンプを買うサラリーマンは
おばちゃんが覇王色の覇気とか使えなくて
命拾いしてると思うよね。

ワンピースの世界だったら、彼らはきっと
新宿はマインドをコントロールされて
サラリーマンたちがゾンビのように歩きながら
「俺は生きたいいいいいいいい」とか
言ってくれるんでしょうな。（投げやり）

きっと今でも毎週毎週同じ戦いが
繰り広げているんであろう新宿。
この記事がきっかけで「ジャンプください」って
言ってくれる男性が増えるといいなと思います。