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【セブ留学33日目】「英語が話せない&書けない」から脱出する方法

セブで英語学校に通い始めた最初の頃、英語がなかなか口から出てこなくて毎日毎日「あーー、うーーー、ええっっとぉーーーー」と唸ってばかりいました。言いたいことが英語で出てこなくて困っていると、先生は「じゃあ、ノートに書いてみて」「家でエッセイを書いてきて」とSpeakingからWritingに切り替えてくれます。

話すよりは楽だけど(辞書も使えるし)、改めてやってみると英作文も難しい。英語の文章を読むのであれば、難しい文章もそれなりに読めるのに、いざ自分が英語を話す or 英作文しようと思うと、悲しいくらい子どもっぽい文章になってしまうのです。日本語で書くのに比べると、言えることが限定されて分量も減ってしまうし……。

しかし毎日レッスンを受けるうちに、「英語が話せない、書けない」という悩みは徐々に克服されてきました。何が効いたのか?というのが今回のお話。

子どもっぽい英語しか話せない&書けない理由

なぜ私は子どもっぽい英語しか話せない&書けないのか? 改めて考えてみると、思い当たる原因は大きく2つありました。
(1)出てくる言葉が簡単な単語ばかり
(2)"I went to~. I thought~. They think~"という感じで、主語がI(一般的なことを言おうとするとThey)ばかりになってしまう。

理由の一つめ。私の場合は「読める英単語の数と、口から出てくる英単語の数が違いすぎる」ということに気付きました。言い換えると、「英→和」で訳せる語彙数と、「和→英」で訳せる語彙数がまったく違う。数えたわけではないけれど、感覚としては10:1くらい。いや、30:1くらいかもしれない……。

他動詞を使え

二つめを考えていてふっと思い出したのが、数年前に読んだ本『会話もメールも英語は3語で伝わります』(中山裕木子 著)。ベストセラーなので、ご存じの方も多いかもしれません。日本人が英語を書こう / 話そうとするとき、日本語で原文を考えてそれを直訳すると、つい長くなってしまったり、be動詞が多くなりすぎたり、受動態を駆使したりしがち。それを、タイトルが示す通り、3語(S+V+O)のシンプルな文章に変えていきましょう、そのほうが伝わりますよ、という内容の本でした。例えば

× It is impossible for me to take this job. 
〇 I can't take this job.

× English can be used by anyone. 
〇 Anyone can use English.

といった感じ。じゃあどうやって3語にするか?その本のもう一つのポイントが「他動詞を使え」なのです。それを数年ぶりに、フィリピンで英作文していて思い出したのでした。

なぜ私の書く文は、主語がIやTheyばかりになってしまうのか。日記は自分がしたことを振り返るから、主語がIになりがち。さらに、日本語は主語を省略しがちな言葉なため、例えば一般的な話を言おうとするときに、日本語で考えた原文を英語に置き換えようとすると苦し紛れにTheyを主語にしてしまう、ということに気がついたのです。そうだよ、他動詞を使えば主語が"I"ばっかりの文章から脱却できるじゃないか……!

それ以来、文章を書くときには“他動詞を使ってS+V+O(+O)”の形に落とし込むことを意識するようになりました。初期に比べると、だいぶマシな英文が書けるようになった気がします。英作文を添削する先生に「これはどういうことを言おうとしてたの?」と聞き返されることも激減しました。

この本、当時分かったつもりで読んでいたのですが、いま改めて本当の意味が分かったというか、腹落ちしました。良い本なので、オススメします。今度、私も読み直します。

「日→英」で出てくるボキャブラリーを増やすには?

話が前後しましたが、理由(1)を増やすには、どうしたらいいか。それはもう、「ボキャブラリーを増やす」これしかありません。でも、今まで勉強していたように「英→日」のボキャブラリーをいくら増やしても無駄。

どうやったら「日→英」のボキャブラリーが増えるのか? これに関しては、QQ Englishのレッスンでいくつか印象的な指導があったのでまとめます。

【1】単語、熟語を覚えるときに、自分で例文を作る

単語や熟語を覚えるときに、単に意味を覚えるだけではなく、出てきた言葉を使って自分で必ず英作文をします。これはReadingの授業でも、Listeningの授業でも、ビジネス英語の授業でもやりました。時間がかかるけど、すごく身につきます。

speak up
acquiesce
test the water
be doomed
live out
take it over
assault

こんな感じで、テキストから覚えるべきボキャブラリーを抜き出してノートに書き、それぞれの単語・熟語で一つずつ文章を作っていきます(この例は実際に私のノートから抜きました)。これが、慣れないと意外と難しいんですよ……特に熟語。前置詞をどこに入れるかが分からないときがけっこうあって。

時間がかかるしめんどくさいんですが、これを地道に繰り返すことで、「日→英」のボキャブラリーとして身につくようになっていきます。地味だけど、すごく大事。

【2】類義語、反対語を考える&覚える
【3】英英辞典を使う

「ボキャブラリーを増やすにはどうしたらいいかなあ?」と先生に相談すると、よく言われた返事が"synonyms and antonyms ! "でした。synonyms は類義語、antonymsは反対語。

何か単語を調べたり覚えたりするときには、ついでに類義語と反対語もチェックしなさい、と。さらに、その作業をするのは必ず英英辞典。特に類義語の細かいニュアンスの違いを知るには、英英辞典の解説が役に立ちます。なので、知ってる単語でも改めて英英辞典で引き直して、類義語や反対語を見て、例文を読むくせがつきました。

「英語を勉強するなら英英辞典を使え」とはよく聞くけれど、正直、本心ではそう思ってなかったというか、「英和辞典でいいならそのほうが早い」と思って、あまり英英辞典は引いてなかったんですよね……。大反省です。

辞書なしで類義語や反対語を考えるのも大事。たとえば以下の単語で、辞書なしで4つずつ類義語を考えてみてください。

happy
sad
like
scared
beautiful

これ、実際にグループレッスンでやった課題です。簡単な単語ばかりだけど、辞書なしで4つ考えるとなるとかなり難しい……!

以上、セブで勉強していて効果があったなと思う方法でした。日本でできることばかりなので、ぜひ試してみてください!

おまけ:セブ島のギター工場

冒頭の写真は、マクタン島のギター工房「アレグレギター」。マクタンにはギターをつくる工場がたくさんあり、工場見学可能&安く購入できます。マンゴーとかパイナップルとか、南国ならではの木を使ったギターがいろいろあるのが面白い。私がいたIT Parkからは遠いのですが、マクタン空港からは近いので、楽器好きな人は行ってみると楽しいかも。


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