見出し画像

【セブ留学31日目】ENGLISH ONLY POLICYの学校に行っていい人、ダメな人

前回、フィリピン人がなぜ学校で英語を学ぶだけで話せるようになるのかという話の中で、「English Only Policy」(以下、EOP)が出てきたので、ちょっと続けてみようかと思います。

EOPとは、指定したエリア内では“英語以外話してはいけない”というルール。フィリピンの英語学校の中には、学校全体がEOPルールという学校があるのです。違反した場合(英語以外の言葉を話しているところを見つかった場合)は罰を受けます。罰金を払うところが多いようですが、厳しい学校だと退学になったりもするみたい。

フィリピンには「ENGLISH ONLY POLICY」の英語学校が結構ある

私がEOPという言葉を知ったのは、英語を勉強しにフィリピンに行こうと決めて、いろんな学校の情報を調べていたときのことでした。「スパルタ校」と言われるところとそうでないところがあるという情報に加え、スパルタ校にはEOPルールの学校が結構ある、ということを知ったのです。

「校内で英語以外話してはいけないとなれば、たしかに英語を使う機会が増えるだろうけど、なぜEOPなんてルールを思いついたんだろう?」と当時は謎だったんですが、これは、前回書いたとおりフィリピンの公立学校に準じてのことだったんですね。フィリピンに最初に英語学校を作り産業化したのは韓国人だと言われていますが、韓国の文化がスパルタ校を生み、フィリピンの文化がEOP校を生んだのかなーと今は思っています。

初めての海外留学なら、EOPはやめたほうがいい

どこの学校にしようかな、と留学のプランを練っているときは、スパルタ校とかEOP校に魅力を感じる人も多いと思います。というか、私自身がまさにそれでした。でも実際にこちらに来てみて、今回は「EOP校にしなくてよかった」としみじみ思っています。

私が通っているQQ EnglishはEOP校ではなく、特定の部屋とか、特定のエリアにだけEOPの表示があります。が、違反したところで、特に罰則はありません。なので、生徒同士は母国語で話していたり、英語で話していたりします。先生同士は、英語か、セブアーノか、セブアーノ+英語のチャンポンで話しています。ここに来た当初は、毎日8時間のレッスンでたくさんの英語を浴びるだけでもクタクタで、昼休みに友達と日本語で話せるのが本当に癒やしの時間でした。授業中も、思うように英語が出てこなくてツライのに、休み時間までEOPだったとしたら……「EOPな学校を選ばなくて本当に良かった」と当時はよく思っていました。

タイトルに書いた「EOP校に行ってはダメな人」とは、私が思うに「初めての海外留学の人」「英語で日常会話すると疲れてしまう人」です。逆に「EOP校に行っても良い人」は、「海外留学経験があり、ある程度英語が口から出てくる」「英語でそこそこの日常会話ができ、疲れない程度に話せる人」ということになります。

ここでポイントなのは、英語がペラペラかどうかではありません。ブロークンでも何でもいいので、“英語で雑談して疲れないかどうか”です。発音が悪くても、たどたどしくても、本人が英語で話すことに苦手意識がないのなら多分EOP校でも生きていけます。逆にTOEICの点数がいくらよくても、英語を話すと精神的にとても疲れる、という人はやめておいたほうがいい。

ただ、EOP自体は私は悪くないアイデアだと思っています。英語で話す空間を強制的に作り出すことは、いろんな国の人と仲良くしやすくなる一助になるし、すでにある程度英語が話せる人にとっては、いい刺激&勉強になります。

海外交流が目的の人は、EOPよりも学生の国籍比率を重視すべき

フィリピンに英語留学する目的は人によっていろいろだと思います。こちらに来る前、私は「EOP校のほうが海外の友達が作りやすいのかな?」と思っていたのですが、実際にはあまり関係なさそう。もし、「海外の友人知人を増やす」が大きな目的なのであれば、EOPよりも学生の国籍比率(または日本人比率)に注目したほうがいいです。

EOP校でなくても、複数の国籍の人が一緒にいれば、自然と英語で話すことになります。QQは大型校なこともあり、中東アラブ諸国(サウジアラビア、オマーン、リビアなどが多い)、ロシア、モンゴル、中国、ベトナム、タイ、台湾、韓国などさまざまな国の人たちがいるのが面白い。一番多いのは日本人なので日本人と仲良くしがちですが、わたしにもサウジ、ロシア、ベトナム、タイ、台湾、韓国の友人知人ができました。

逆に小規模校や、日本人ばかり、韓国人ばかり、という学校もあります。複数の学校を検討している人は、そういう視点で情報収集&相談してみるのもいいのではないかと。

私自身が「今ならEOP校でも生きていけるかも」と思ったのは3週目以降

自分自身のことを振り返ると、こちらに来て3週間くらい経ち、ある程度話せるようになった頃から「今ならEOPでも大丈夫かなぁ」と思うようになりましたが、もしもQQがEOPルールだったら、多分最初のころにツラすぎて心が折れてたと思います……。

人によって伸び方は違うと思いますが、参考までに私の場合、1、2、3、4週間目の状態はそれぞれこんな感じでした。



4週目(28日目の日記)に詳しく書いたとおり、私のレベルは入学時が4(5)→4週終了時点で7でした。

英語留学が初めてではない人、かなり話せる人ならば最初からEOPを選ぶのもありですが、「英語が話せない」という自覚があるなら、初回の留学でEOPを選ぶのはやめていたほうがいいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?