曲を作りました
あやの3です。こんにちは。
以前の日記で、こんなことを書きました。
というわけで、人生で初めて作曲してみました。
行動力には自信があります。
「仕事クビになった」という曲です。
はじめに
全体を通しての感想などを書きます。
まず、意外となんとかなるな……と思いました。電子音楽って難しいイメージがあったけど、メトロノームに合わせて鍵盤を叩けば音は入るから、どうにか形にはなる。ソフトも使いながら必要な機能を覚えています。
でも、ちゃんとした曲にするためには知識が足りなすぎた。普段結構考えながら音楽を聴いていたつもりだったのですが、実は何も聞けてなかったのかもしれない……とちょっと落ち込みました。やっぱり勉強した方がいいのかなー……理論苦手……
音楽を作るのは、絵や文章を作るのに似ているなと思った。
絵を描くときは、頭の中になんとなくイメージを作って、簡単に線や色を並べて、気になる所を修正して、いい感じになるまで頑張る……という感じなのだが、この曲も全く同じように作った。レイヤーを重ねるか、トラックを重ねるか、段落を重ねるか、の違いだけかもしれない。
あと、ソフトが結構使いやすいですね。
Ctrl+Cとかの使い慣れたショートカットが使えたりするのが便利。ネットに色んな解説があるから、困ったらすぐ検索しています。でも現時点で全機能の10%も使えてる気がしない。紙の説明書をください。
1分ちょっとの短い曲になりましたが、今回は初めてなので、とにかく完成させることを優先しました。
制作期間は機材・ソフトの購入~動画作成含め1ヶ月弱です。いろいろ他のことが忙しかった割には、頑張ったと思います。(他のことを全て犠牲にしたとも言う)
制作過程
記録として色々残しておきます。長いです。
何も持っていなかったので、まず道具を揃えるところから始めました。
色々調べまくって、必要最低限で揃えました。
高いといえば高いし、こんなもんかーという金額でもありますね。持ってるノートパソコンでスペックが足りて助かった。
これで何百時間でも遊べるなら、趣味にかける金額としては良いんじゃないかと思います(と、自分を納得させています)。楽器買うより多分安いもんな。
作曲ソフトのCubaseは一番安いバージョンを買ったので、さすがに音源が少ない気がする。でもとりあえずはこれで使えそうです。
(今回は私の使ってみたいものを選んだのですが、無料で使えるソフトも結構ありますよ)
歌詞
曲を作るにあたって、最初に歌詞を考えました。
歌詞から考えるのって珍しいらしいですね。
音楽に歌詞なんてなくてもいいじゃんと思う派なんですが、ボーカルに歌ってもらうとなるとどうしても歌詞が必要になるので……
とりあえず一つの歌詞から何パターンかメロディを考えて、そこから自分で歌ってみてしっくりくるものを選びました。メロディに合わせてなんとなくコードも出てきた。
伴奏
確か、ドラムを最初に打ち込みました。
MIDIの打ち込みは主に鍵盤を弾いて行いました。ベースも人差し指で打ち込んだりしていたりします。ドラムはキーボードで叩くのは無理だったので、マウスでカチカチ音符を並べました。
今のところ、適当に音を並べてから「違うな……」となった音符をマウスとかで移動させるのが早い気がしています。
Cubaseには生の楽器っぽい音源も結構入ってて面白いですね。私好みの感じにできたかなーと思います。
歌声
伴奏が未完成の状態で一度歌声を作りました。伴奏を作るときに歌があった方がいいなーと思って……
歌に使用した CeVIO AI というソフトは、メロディーと歌詞を入れるだけで、AIが自動で表現をつけて歌ってくれます。(Cubaseで作ったMIDIデータを取り込む方法ですぐできた)
楽譜そのままでも、ほぼ完成された人間のような歌声になる。良くも悪くもあまり手を入れる必要がないかもしれない。今回の曲ではちょっと音程やボリュームの修正を入れて完成にしました。
自分で歌わせたというより、歌手に歌ってもらったみたいな感覚かもしれない。自分の作った音を聴き続けるのはかなりメンタルが削られますが、歌声のかわいさに助けられました。良い声で歌うとメロディーまで素敵に聴こえるんですね。
やろうと思えば色々変化させて自分好みの歌声を作ることもできるので、まだまだ色々やってみたいなーと思います。
あと他のキャラクターも使ってみたいな(浮気)
仕上げ
音の多い曲が好きなので、どんどん音を重ねていった。
ちょっとふざけた打楽器の音を入れるときが楽しかったです。Aメロ後半のオルゴールの音などは、ノリで鍵盤を叩いたものをほぼそのまま使っています。偶然から生まれる面白さがあると思っているので……。
でも、後半は精神的にきつかった。やればやるほど裏目に出る感じがして……(音数を増やしすぎた)。逃げるように完成させました。
ベース、ボーカル、ドラムだけ入れた時点で「もうこれでよくない……?」って思ってたし、その後もずっと納得がいかなかった。技術とセンスが欲しい。
(あと、いまだに製作途中で一回出力したバージョンの方が良い気がしている。何時間も改良したのに……)
作ってるときはイヤホンで聴いてたので、スマホやスピーカーで聴くとまた違うかなと思って、一回出力して聴いてみたりした。スマホに入れると、「曲になってる~!」感がすごくて、ちょっと感動しました。
音量を調整したりしました。あれが「ミックス」で合ってるのかな……
どうしてもベースが聴こえづらいので、低音がよく聴こえるイヤホンなどで聴くのがおすすめです。(←これ思ってる作曲者多いだろうな)
動画
実は今まであまりボカロ文化に触れてこなかったので(厳密にはボカロではない)ルールとか文化みたいなものはよくわからない。
イラストは自分らしい(?)感じに仕上げてみました。もっと上手く描きたかったな……。動画完成させてから絵のミスに気付いたけど目をつぶってください。
動画制作ソフトも初めて触ったのですが、沼が深そうなので今回は適当な所で切り上げました。
改めて、全部自分でやってる人すごすぎる……
最後に
今回こんな曲を書きましたが、
私は本当に 仕事をクビになったのでしょうか。
──それはご想像にお任せします。
今回自分で作った曲に納得がいっているかというと、正直わからないです。
単純に技術が足りない部分もあるし、全体的にしっくりきてない。
気になるところを直そうと思って何十回もリピート再生し続けたら、一周まわって「実はいい曲なのでは……?」と思ってしまった。
音楽、わからなすぎる……
少し話は変わりますが、聴き心地の良い音楽というのは、ある程度「正解」があるように思います。
「この音の組み合わせいいじゃーん」と思ったものは、ほぼ確実に世界の誰かが既にやっている。
ぱっと浮かんだメロディーが、既存の曲と一致していないという確証が持てない。聴いたことがあるから頭に浮かんだのでは?と考えると怖くなる。
だから、音や内容でどうにか個性を出すしかない。
耳に馴染む聴きやすい音楽か ?/ 違和感のある聞いたことない音楽か?
これは究極の選択かもしれない。
新しい表現なんてそうそう出ないのに、大勢の人間が創作を続けていることが疑問だったが、その理由の一つは「いつ、誰が、なぜ作ったか」が重要だからじゃないかと思った(もちろん作品の内容やクオリティも大切ですが)。
ありがちな曲を作ったけど、
「このタイミングで、私が、りむるちゃんに歌ってもらうために人生で初めて作った曲である」
という事実は何にも変えられないと思う。
ん?「ありがち」……?本当にこんな曲ありますか?
もう私には何もわからない……
……まだまだ作曲のアイデアはあるので、気が向いたら作っていきたいですね。今回はいろんな楽器を使った、にぎやかで楽しい明るい感じに全振りしたので、もっとかっこいい曲も作りたいなー!!と思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
・(おまけ)参考に私の音楽経験
エレクトーン10年くらい
吹奏楽(パーカッション全般)9年
ジャズ(ピアノ、ドラム)を4年くらい
幼稚園くらいから絶対音感があった気がします
・ギターの知識も欲しいな~
……私はどこに向かっているんでしょうか。
何を目指してこんなことを……?
それでは。
ありがとうございました。
がんばります!