『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』SFマガジン編集部 編

画像1 百合とあるが、性別不明だったり、相手が不在だったり、非人間キャラだったり、友情だったり。いい意味で予想を裏切る幅広い内容。櫻木みわ×麦原遼「海の双翼」三人の登場人物が自身とそれ以外の二人を呼ぶ呼称が独特で、慣れるまでだれを指しているのかよくわからない。読者が彼らの言語を学びながら読みすすめることが、彼らが翼人の言語を知ろうとする行為とパラレルになる。陸秋槎、稲村文吾訳「色のない緑」言語SF。あらゆる液体から情報を取りだすというアイデアは、レムが昔書いてたブラウン運動から情報を取りだすというのを思い出した。

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