事実解釈感情

感情に振り回され無いために「それって本当?」と自分に問う。〜事実・解釈・感情を分ける〜

先日のイベントで話したことや、話しきれなかったことを極少数の熱いリクエストにお応えして書くシリーズ。2回目。

感情的になってしまう時ってどんな時ですか?

私もイライラする時もあれば落ち込む時もあります。が、お会いする方には「いつも楽しそうだね」「安定してるね」「明らかにポジティブ人間でしょー」なんて言ってもらえます。
私はご機嫌でいることは相手への配慮だし、自分が会いたい人に会えた時に良い状態にしておきたい、と思っています。特に独立してからは自分が商品なので、自分の状態を整えておくことは、すごく大切だと実感しています。
ではどうやって感情に振り回されず、ご機嫌状態を保つのかというと、前回の習慣の話とも重なる話ではありますが、事実と解釈と感情を分けることが大事だと思います。逆に言うと、どうしようも無い感情に支配されている状態は事実と解釈と感情が癒着してしまっているいる状態です。

今回は、この事実と解釈と感情を分けることについて、私も完璧にできているわけでは無いですが、だからこそ意識していることとして紹介させていただきます。

「本当にそうですか?」と自分に聞いてみる

例えば、朝会社に来た時に、Aさんに無視されたということが起きた時、こんな思考になるかもしれません。

図1

その時に、自分に投げかけて欲しい問いが「本当にそうですか?」です。
人って脳の本能的な部分の働きの方が理性的な部分より速く反応してしまうので、ある事象が起こった時に、自分の経験に基づいて安全を守るための反応を反射的にしてしまい、どうしても起こっていることを冷静に見られないことがあるのです。なので、「本当にそうですか?」「私に何が起こった?」と自分に聞いてあげて欲しいのです。

そうすると、先ほどの例でいくと、自分に起こったことはこうです。

図2

以上です、それ以上でもそれ以下でもないです。
無視したかどうかはAさん本人しか分かりません。もしかすると、こちらからの声が聞こえなかっただけかもしれないし、体調が悪くてそれどころじゃ無かったかも・・・Aさんに関する事実はAさんにしか分かりません。なのに「無視された」となって、「ムカつく」って思うことってイライラの無駄づかいですよね。しかも、もしAさんの体調が悪かった場合は、むしろこちら側が配慮してあげるべきですし。

そして、事実を見たあとは、自分がどんな解釈をして、どんな感情を持ったかを観察してあげて思考のクセを見つけるようにします。この場合は「無視された。Aさんは怒っている」が解釈、「ムカつく」が感情ですね。
事実・解釈・感情を分けることを意識的にしていると、自分がどんな時に不安を覚えるのか、悲しさを感じるのか、イライラするのかが見えてきます。このときは決して出てきた感情を否定せずに、「そっかそっか、悲しかったね」と声をかけてあげてください。感情に良いも悪いもありませんが、認めてあげることで自分が喜びます。

この"分け分け思考"は応用もきくよ

また、よく恋愛の話で「会ってないとき不安じゃない?」と言って束縛しちゃう人がいますが、上記の考え方に当てはめてあえてバッサリ言っちゃうと、会ってないときのことなんて、まず何も起こっていないので想像することすら無駄です。個人的な意見では、安否確認が取れていれば十分、ぐらいに思っておく方が精神衛生上良いです。そんなことより「あの人が今日も幸せに過ごせていますように・・・」と慈悲の念(コンパッション)を送りましょう。自分も幸せになれます。

余談ですが、私は意識的に分け分け思考とは逆のことをすることがあります。例えば、エピソードを面白おかしく話したいときは、思いっきり解釈部分を強調して話します。また、映画やドラマに没入したいときは、この思考を捨てて映画を感じ切ることに集中します。自分との対話をしていると、一つのこともいろんな楽しみ方ができるなーって思います。

さて、この件に関して、最後にニーチェの言葉を置いておきます。
"There are no facts, only interpretations."
事実などない、あるのは解釈だけだ。


皆さんは何を思い、どう感じましたか?

(おしまい)

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2019/09/29 (日) 11:15 - 14:30
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